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国費留学生と考える日本の息苦しさと多面性
みなさんこんにちは!琳央です!
私は大阪大学で留学生チューターをしているのですが、その際にいつもGoogleドキュメントで資料を作っているんですよね。
雰囲気としてはいつも以下の内容を2時間くらいで4人〜7人の日本人・留学生でやっている感じです。
例えばこのようなものです。
(記事の内容にWebページからの引用があったので、一部抜粋で載せます!)
まずこんな風にその週のテーマを列挙します。
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今回は「東ロボくん」の話を載せると以下のようなレジュメです!
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スクショですので見にくかったかと思いますが雰囲気を掴めてもらったかなと思います!
このように毎週4つほどのテーマと、興味深い話題の𝕏のポストを持ってきて私の視点と、一般的な視点、留学生の視点を融合させていこう、そして日本に関する知識造詣を深めていこう!!ということをやっています。
ここで扱うテーマはたいてい日本の社会問題です。Abemaでよく扱われるような問題や日本の書店で並んでいる新書が扱っている書評のようなものを参考にしてテーマを毎回選んでいます。
今までに扱ったテーマは以下のようなテーマです。(全てです)
相対的貧困と絶対的貧困
「きょうだい児」の苦悩と葛藤
若者の被選挙者の主張
日本の現代単語
【重要】日本の近代史の要点
結婚をためらう若者たちと少子化への抜本的な対策
70歳医者と大学教育への税金
明治維新による人々への影響
伊勢神宮の「式年遷宮」
米麹の魅力
ファスト映画・ファスト教養社会
教師になりたがらない若者たち/ブラック企業化する教育現場
ポケモンカード
パインアメのシロップ
結局のところ環境問題は贅沢
ポケカバブル
ビッグモーター
令和の虎
歴史を学ぶ意義とは?
STAP細胞
𝐀YouTuber専門学校
𝐁24時間テレビの実態
𝐂盗撮ハンター
𝐃日本の有名な漫画
Example 𝟏 アウティング Outing(LGBTQ)
Example 𝟐ChatGPTでパスワード解析
Example 𝟑 意識が高いというのは??
ローソンの「だけ」弁当から垣間見える貧しさの負の連鎖
日本のネットスラングからみえる日本の現状
マッチングアプリの賛否
障害者と子育て
ステルス値上げ
宿題代行サービス
ネカフェの現実
東大受験芸人
トランスエイジ
大阪万博準備の現状
東ロボくん
はだしのゲン
ワープアになる高学歴
老人延命ビジネス
Universe 25
コスパで考えてしまう結婚生活
デザイン思考とは?
プリキュアが少女たちにもたらした精神的な影響力
(リンクがついているのは、「𝕏分析」(Twitter分析)と自分で呼んでいるいろいろな分野の投稿を私が集めてそれに関して留学生の意見を聞いてみようと言う分析会です笑)
テーマは主に私が選んでいますが、万博に関しては留学生側から希望があったのでテーマとして組み込んでいます。そして、選んでいるテーマで大体私の性格がわかると思います笑
理系の人間としては、もっと工学や自然科学の内容を組み込みたいのですが、目的としては留学生たちに日本の現場で抱える課題についてしてほしいと言う目的のためあえてそのような内容はあまり組み込んでいません。
そして、私がこれから作る社会問題に関してのnoteは、ほとんどが留学生たちと議論する予定のテーマです。
1つのテーマに関して2回投稿する予定です。
1回目は主にテーマの導入、一般的な意見、具体的なデータ、議論の焦点などをまとめたものを投稿します。これを用いて留学生たちと議論します。
2回目は、そのテーマでどのように留学生たちと話し合ったのか、彼らがどのような考え方をしていて、私はどのように考えるのかについて議論して考察を深めたものを投稿します。いずれは世界のエリートとなっていく彼らの考え方はどうなのか?? それを投稿していくつもりです。
ナチスドイツからみる「正義」と多面的な見方
扱うテーマはAbemaで扱われているような「賛否両論」な問題です。この点が私が最も強調したい点であり、差別的で、倫理的に問題が生じるようなテーマも一面的ではなく両面を捉えていくことを私のチュータリングでは主題に置いています。
では賛否両論な問題とは具体的にどういう問題なのでしょうか?
例えばナチスドイツの例を挙げるのが1番わかりやすいと思います。
日本では一般的にはナチスは悪いという議論がありますよね。学校でもそう習いますし、ナチスのことを話すことこそが許されない風潮もありますよね。
ですが一部では「ナチスはいいこともした」という方もいます。
(この本はその議論に一石を投じる良書でした。)
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ナチスドイツのホロコーストに関して肯定するのも、当時のドイツの現状を考えて国民を一致団結させるという点では可能です。
(私自身はホロコーストは許されない悪行だと思っています)
そして歴史というのは勝った側が作るのでナチスドイツが「根源悪」にされるのは仕方ないと思います。
しかし悪いものを悪いものだと決めつけて、歴史に学べることも学ばず、教科書通りに物事を「生」のままで取り入れるのはどうも面白くないのです。
自分なりに加工して、調理方法を調べて咀嚼した「料理」として捉え直す方がよっぽど教養がある人間になれる気がするんです。
結局のところナチスドイツに関する議論は立場が変われば「正義」であり、「悪」でもあります。そうやって、人間社会の理を認識していくことの楽しさを優秀な彼らにも、日本の事柄を絡めることで、わかってほしいです。
ナチスドイツは極端な例でしたが、こういう風に「決めつけずに逆の立場を見てみる」ことは非常に有意義なことで、人生を多感に、そして豊かにしてくれるヒントが込められていると私は考えます。
相手の立場に立って考えることが大切だとよく言われますよね。親が子供に言う言葉ですが、本当に親であってもそれはできているでしょうか??
最近の日本が息苦しく感じてしまうのはこういう相手を尊重できない心が一因だと思うんです。
私はこのように「今まで絶対悪いと考えていた事を肯定してみる」ということこそがそういう心が優しい人間になるための強力な手法なのではないかと思います。
終わりに
臭いものには蓋をしてればいいかもしれません。
見たくないものは見なければいいかもしれません。
ですが、私は色々な世界観を知ってみたいんです。
このnoteでは自分の思考を整理してみました。
読者の皆様の新しい発見の一助となれれば嬉しいです。
「新しい考え方」「新しい価値観」のきっかけとなる記事を書いて参りますのでフォローしていただけると最速で読めます!
(つまりフォローしてほしいってことです笑)
それではまた次の記事でお会いしましょう!
ご精読ありがとうございました!