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昨今の医療の現場で働きながら思う…

私は病院で働いている。
診療放射線技師という職業だ。
俗に言う『レントゲン技師』…あれである。

私の職場も今のご時世でコロナ患者を受け入れている。
 私の働くの病院は本来では受け入れるべき施設では無いのだが、自治体の判断でそうなった。

私自身、すでに何人ものコロナ患者さんと接触している。
 もちろん報道で取り上げられている通りのフル装備でだ。そういった対策を行なっていても、現場において危険と隣り合わせなのは言うまでも無い。

 私の業務の場合、医師や看護師らと違って患者さんに対してする仕事は内容的にはそんなに大変な訳ではない。
一人に対して業務を行う時間も短い。

 だが、かと言っても先に述べた感染対策に関しては簡単な訳にはいかない。長く接する医師や看護師と全く同じである。
あれが結構厄介なのだ。
 患者さん自身にたどり着くまでと、撮影を終えた私が病室を後にして出て行くまでに結構な時間を要する。

用いた感染対策用の装備はもちろん一回きりの使い捨てである。
不謹慎かもしれないが、少々もったいない気もしないではない。
 ディスポではあっても、一回に一人の医療従事者が使う装備の費用も結構なものとなる。
 一日に病院全体で、関係する職員が使用する全ての物品の費用を総合したら大きな費用となるのは容易に想像がつくと思う。

 それが日本中、いや世界中の医療機関で行われているのだから、コロナ禍で生じる医療対策用の費用が莫大ばくだいなものである事は分かってもらえるだろう。
 
 何が言いたいのかと言うと、このコロナ禍で発生したワクチンや様々な検査で生じた費用は、その時には支払いが必要ないものかもしれないが、知らない所で膨大ぼうだいな金額が発生しているのだという事である。
この金は日本であれば日本人全てが、税金と言う形で負担する事になる。
 
 この先の近い将来において、私達が支払っていかねばならない金であるのは言うまでも無いだろう。我々の次の世代にまで支払い義務が生じるかもしれない。

 コロナ禍で様々の経済的な疲弊ひへいが生じ、自分の職業は幸せな事に関係なかった…では済まないのは、国民の一人一人が肝に銘じておかねばならない。

 早く終わって欲しいこの状況だが、その先にある未来も考えておかねばならない。
  将来においては我々医療従事者だけでなく、政治や行政の人間にも頑張ってもらわなければならないし、我々国民の一人一人が危機意識を持って日本と言う国を支えて行かねばならないのだ。

 最前線の医療の現場で仕事をしながら、つらつらとそんな事を考えてしまう性分なのが自分でも嫌になる。

 だが、自分の危険と隣り合わせの仕事を投げ出して逃げるつもりは全く無い。これも性分だろうか…
 
 やはり、自分と同じくコロナ禍の現況で最前線において戦っている医療従事者に対して心から言いたい…

つらいけど、お互いに頑張りましょう!」

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