いととと4コマ展『現代4コマ空間』レポ #現代4コマ
4月某日────
いととと「現代4コマ空間、やるよ。」
界隈に衝撃が走った。唐突な事であったため。
2024年4月16~4月21日
6日間と実に短い期間ではあるが、またと無い機会であった。
場所は愛知県清須市春日に所在する 清須市はるひ美術館 。名古屋駅から東海道本線で二駅のところだ。
現代4コマアカウント 運営両名も急遽予定を合わせ、最終日に観覧ついでに撤収のお手伝いをさせていただくことに。
来たる最終日、展示に向かう。
清洲駅に到着。
因みに誠にややこしいが、駅名に使用されている「清洲」とは清須の別表記である。
ここから徒歩で20分ほどの道を行く。
天候には恵まれなかったものの、無事到着。
掲示板を見ると……
なるほど、確かにやっている。
現代4コマもここまで来たものか。感慨深い。
建物はコンクリート製の現代的な造りで、内装も落ち着いた雰囲気の素敵な場所だった。こんな美術館のある街に住みたい。
美術館内部に入り、緩やかな曲線を描く階段を昇った先には……
来場者を出迎えてくれる #純粋4コマ主義 。( 詳細 )
何というか、洗礼を受けた気分になった。
4つ並ぶ椅子の上にちょこんと座っている現代4コマたち。
なるほど『現代4コマ空間』の名の通り、空間に現代4コマ作品の数々が調和し溶け込んでいるのである。見事。
この展示スペース、どうやら図書室としての機能も備えているらしく、机がいくつかと美術関連書籍が多数設置してあった。
純粋4コマたち、至る所に居る。
現代4コマの情報を発信するフリーペーパー『現四通信』を紙面版で見る機会は、なかなか無い。
B
O
O
K
で
は
な
い
だ
ろ
大噓のインスタレーションにツッコミをいれたところで、右手に視線を移すと、
会場最奥にある掲示板には、あの名作『運命を思いついた瞬間』が。
このタイプの鑑賞者に気付きを与えるような作品は一般客にもウケが良いらしく、 『プッチンプリン側の視点』 と並んで人気であった模様。
実際、作品の前で立ち止まり言葉を交わす来場者たちの姿を見ることができた。
今回の展示で初披露となる作品も、数点確認できた。
興味深き、来場者の反応。
これは美術館の展示すべての為に設けられているものであるらしいが、聞けば現代4コマ空間についてのアンケートを書いてくれた方も ( 現代4コマ関係者以外に‼ ) 複数名いらっしゃったよう。ありがたい……
現代4コマという文化が一般に受容されていくのは、非公式とはいえこのようなアカウントを運営している有志の身としてはうれしいもの。
少しして今回の首謀者である いととと 氏と合流。
今回の展示について、主催側としてとても楽しむことができた模様。
こちらは、筆者がいととと氏と話している中で話題に上がった作品。
この作品意外なことに親子連れ、とくに父母の側に大ウケらしいのである。
筆者もこの『チーズイン4コマ』が親子連れのお父さんにウケる瞬間に立ち会うことができた。
筆者と共に運営をしているみんな大好き 人生 さんとも合流し、ついに創始者たるいととと氏と現代4コマアカウント運営スタッフ両名が一堂に会した。この出来事は、現代4コマ史に永遠に刻まれることになるだろう。
ところで人生さん、普段のXでの様子からもわかる通り現代4コマ評論がめちゃくちゃ上手い。ちょっと、こわい
話している間に、6日間続いた現代4コマ空間も終了の時間を迎えた。
美術館という場所に現代4コマが進出した初めての事例。筆者もとてもうれしい。
そして、今回快く展示スペースを貸してくださった清須市はるひ美術館並びにスタッフの皆さんに、この場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。
本当にありがとうございました‼
切ないが、撤収を始める。
運営両名、撤収のお手伝いをさせていただきました。
貸しスペースで個展を開催する際は、会場側にご迷惑をかけない為にも、徹底した原状復帰が大切!
現代4コマ展が終わっても、4コマはまだ健在である。
おまけ
撤収作業の途中、ふと時計を見ると。
奇跡。
御清覧いただき、ありがとうございました。