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【PdM座談会 前編】 9人のPdMたちが語る、担当プロダクトのやりがいとは?

GENDAのプロダクトマネージャー(PdM)組織は2023年以降急速に拡大しており、現在9名のPdMが所属する組織に成長しています。(2024年12月時点)

多彩なバックグラウンドを持つPdMメンバーが、なぜGENDAを選び、またどのように新たな事業機会を創出し、組織全体のシナジーを高めているのか。

様々な業界での経験を持つPdMたちが集まり、互いの知識やスキルを持ち寄ることで、エンターテイメントの領域で新しい価値提供に挑戦しています。これからGENDAがどのような成長を遂げていくのか、9名のPdMの視点から、座談会の形式で深掘りしていきたいと思います。

前半では、9名のPdMの各担当プロダクトと、役割をお伝えします。


座談会参加者プロフィール


PdMとして、どんな業務を担当している?

千葉:現在は担当プロダクトを持たず、他のPdMやプロダクトの支援にまわっていて、忍びのような役割を担当しています。以前は、全プロダクトに入っていましたが、徐々に他のPdMにプロダクトの担当を渡していって、今月から自分のプロダクトは無くなりました。寂しくもありますが、チームの成長という意味では喜ばしくもありますね。

現在は、Product Opsとして、「プロダクトを円滑にデリバリーしグロースさせるというプロセスや仕組みづくりを支援する活動」と、「マネージャーとしてPdMを支援する活動」の2点を推進しています。

GENDAのPdMは、 いわゆるジュニアからシニアまで、PdM経験年数でいうと半年〜10年選手まで、幅広いメンバーが集っています。

大河内:私はGiGOアプリを担当しています。9月までGiGO ONLINE CRANE(以下、GOC)という別プロダクトを担当していたため、現在はGiGOアプリのキャッチアップ中です。今後どういった施策をするのか、どうすればGiGOアプリの価値を高められるのか、森さんと一緒に改善に取り組んでいます!

原田:私は入社した2023年12月から今まで、GiGO NAVIという店舗業務ツールを担当しており、GiGOの本部や現場で働いている皆さんと協業してプロダクト改善を行なっています。会社として進むべき方向や課題を見据えた上でGiGO NAVIがどういうことができるのか考えています。

小野寺:私はGiGO ONLINE CRANE(以下、GOC)を担当しています。9月までは大河内さんと2名のPdM体制でしたが、10月からは1人で担当しています。現在は今期ロードマップの残りの施策を進めつつ、来期のロードマップを作成している最中です。

岩田:私はカラオケBanBan、株主優待、GENDA IDの3プロダクトを担当しています。
カラオケBanBanについては老朽化したシステムの刷新という目的で、アプリのリニューアルを2024年11月に行いました。株主優待については2025年から運用が開始される予定で、それに向けて検討を進めています。

吉開:カラオケBanBanを運営するシン・コーポレーションに出向しており、事業責任者とPdMを兼務しています。PdMとしては、カラオケBanBanのアプリの裏側の管理画面を担当しています。お客様と直接接点を持つところではなく、スタッフの方が操作される業務系のプロダクト担当です。

船坂:M&Aで新しくグループインした会社が運営する事業のLINEのアプリ開発をしたり、Google Mapなどの改善のためにカメラマンもしたりしています。他にも最近はEC展開のためのキャッチアップを進めていたりします。

井上:私は「LIFTる。」「オタクレ」というオンラインクレーン事業の責任者を務めています。

森:ゲームセンターの会員アプリであるGiGOアプリを担当しています。役割でいうと、プロダクトオーナーとして全体が進む方向を決めています。関係者も多く、事業の担当者、店舗の方、ライセンスの方たちともコミュニケーションをして施策をつくったり、プロダクトの方向性を定めたりしています。「人手によるオペレーションだけではできなかったことを、プロダクトの力でどう解決するのか?」という視点を大事にしています。

GENDAにおけるプロダクトマネジメントの面白さは?

千葉:みんな感じていると思いますが、GENDAのプロダクトの面白さは、リアルな場があるところです。難しさもありますが、デジタルだけでは完結しない、リアルな人の体験設計をしていくことはやはり面白いですね。

リアルということは、現実世界で起きている事象なので、タイムリーにその状態を取得するのが難しいんです。デジタルだとデータが拾えるし、何人がここまできた、PVはいくらで、何人がボタン押した...などが分かります。リアルはそこまで細かい数値は追えないですし、ましてやタイムリーにそれを取るのが難しい。リアルタイムに数字を取得するための取り組みもしていますが、ここが難しいけど面白い点です。

GENDAのサービスは実店舗があるものも多いので、そこに行くと、プロダクトを楽しむ人たちがリアルにいます。悔しがっていたり、楽しんでいたりする表情が見られる。PVを見ていてもその人たちの気持ちは見えないですが、リアルな店舗と人・体験があることで、お客様の感情に触れることができるのは良い点ですね。お客様からのフィードバックをダイレクトに受け取れるんですよね。

大河内:実際にオンラインクレーンやゲームセンターを利用されるお客様にインタビューした際に「自分をハッピーにするために利用する」という答えをいただきました。さらなるきっかけづくりや、より良い体験などを考えるのが楽しいです!

森:私もお客様にインタビューしているなかで、今まで私が他社で携わったプロダクトに比べ、困っていることよりもポジティブなことについて話してくれる方が多いと感じます。使ってくださる方にとって、さらなる楽しさを増幅する方法を考えられるのが、わくわくするポイントです。

GiGOアプリもペインはもちろんありますが、さらにゲインを作ったり、増やしたりするための検討が楽しいです。またソフトウェアだけに閉じないのが、クレーンゲームの機械や仕様に関わる良さだと感じています。また、グループ内の複数企業で、こういうことを一緒にやれない?と相談があったりと、一社単独ではなくグループとしての良さがあり、GiGOアプリ群のシナジーが発揮できる環境だと思います。

原田:私はGiGO NAVIという、全国の300以上の店舗でスタッフの方たちが使うプロダクトを担当しています。このプロダクトの出来が、スタッフの方たちのオペレーションにダイレクトに影響するのがチャレンジングです。プロダクトとして出したものによって、人の動きが大きく変わる。店舗業務はまだまだアナログな側面もあるのですが、テクノロジーの力で変えていけると思っています。

小野寺:GOCは、業務部署である運用チーム向けシステムとカスタマー向けシステムから成るプロダクトです。私はグループ企業の情シス部門から転籍してきたので、運用向けシステムの導入・開発はそこそこ経験があり、それを現在の業務に活かして挑戦できています。しかし、カスタマー向けシステムは完全に初めてで、分からないこともたくさんあります。ITだけではなく法律・デザインについても考慮し、考え決めなければいけないので、新しい挑戦の土壌が広がっていると感じます。

吉開:カラオケBanBanを運営するシン・コーポレーションの事業推進室 室長として、社長直下でプロダクトのロードマップを策定・運用したり、事業の優先度を決めてプロジェクトを推進したりしています。岩田さんが言っていたように、会員が100〜200万人もいるようなプロダクトってなかなかないんですよね。店舗は370店舗ほどですが、本部の人や店舗の人が触る機会も多いので、大きな責任を感じています。

船坂:私が担当するどの事業に関しても、手段は問わずに、価値を届けるゴールを目指していくことが楽しいですね。自分の知識の総力戦という感じです。toCのエンタメなので、自分も顧客のひとりです。プロダクトのドメインに関する学びを深め、知らなかったことを知ることでさらに楽しくなっています。

井上:オンラインクレーンの場合は、手がける領域が多岐に渡ります。アプリというプロダクトもあるし、景品もあります。実際にクレーンの筐体が並んでいる運営サイドのことも考えます。それに対して、ユーザーからの反応が直なのでデータをすぐ見ることができます。施策の結果がすぐに出る手応えはとても大きいですね。方針戦略を考えていくのはやりがいがあります。

プロダクトマネジメントするうえで難しいところは?

大河内:事業の性質上、何かアイディアを実現するために関わる関係者が多いことです。「在庫情報を知らせることで店舗に行くきっかけにできないか?」「アプリ内で登録したお気に入りキャラクターの店舗在庫を確認できないか?」…などのアイディアが上がったのですが、全て、店舗の協力が必要になるんですよね。「店舗でこんなことできないか?」という改善案は普段のお客様インタビューでもすごく出てくるのですが、関係者が多いために落とし込みが難しいなと感じることが多いです。

原田:難しいところは2点です。1つはそれぞれが様々な状況や課題を抱える店舗に対して一つの共通したツールを提供していることです。何を優先し、採用していけばいいのか日々向き合っています。また、toCだと売り上げユーザー数などがありますが、業務効率化というところがメインなプロダクトなので価値・効果・どのような貢献をしたのか?というところを計測する手段を見つけるのが難しいです。

小野寺:専門分野ではない領域に対しても意思決定しなければいけないことです。デザイン、アンケート、インタビュー、マーケなど。私はキャリアの多くを事業会社の社内SEとして過ごしてきたため、これまで触れてこなかった領域に関わることが多く、いつも調べて考えて、実行して検証し...を繰り返しています。

船坂:一つは自分のスキルとしてマーケティング周辺の経験が少ないことです。PdMとしては必要ですが、自分は通ってこなかった道で、一方で、GENDAにおいては大事な要素なので必死に勉強しています。また、面白さもありますが、多様な人が集まっているため、どういう思考で、何をしているかキャッチアップすることにも最初は苦戦しました。

井上:今、担当プロダクトが置かれている状況が少し特殊で、コストの見直しを進めています。プロダクトとしては、スピード感を持って様々なことに対応していく必要がありますが、コストがかかってしまう施策はできないんですよね。
これまでのPdM業務は、リサーチを行い、定量・定性の両面で施策をやっていくことが多かったですが、今は制限がある中での施策を決めていくため、バランスを取ることが難しく感じています。

森:担当プロダクトの解像度をあげることに難しさを感じています。ユーザーへの向き合い方に対しては、これまで同様にできていると思います。店舗の業務知識やオペレーション、ハードウェアなど、この独自のドメイン知識に関しては目下勉強しながら進めています。ゲーム機の機能としてこれができない、といった仕様も決まっているので、日々学んでいます。

今は、幅広い人が関わるプロジェクトを進めていますが「分からないことが分からない」状態が起きることも。道を進んでいると、突如落とし穴にハマるような感覚ですね。

GENDAのPdMに必要な要素として、知らないことを知るための努力が必要ですし、どのプロダクトにも関わる可能性があるため、あらゆるものに興味が持てることが必要だと思います!


前職のプロダクトや組織との違いはある?

千葉:自分はGENDAのPdMとして1人目だったので、何もなかったんです…。プロダクトも組織もなく、オンラインクレーンしかなかったタイミングだったので、前職とは違いしかない状況でした。

大河内:私は前職で、オンデマンドでのグッズ販売サービスを担当していました。サービスの特徴として、届いた時の体験はどうしよう、包装どうしようなど、物理的な接点もありました。ただ、現在のプロダクトでは実際の店舗における行動体験を考える機会が多く、より物理的な接点やアプローチを検討できることが面白いと感じています。また、もうひとつの違いとしては、1つのプロダクトに対するPdMの裁量です。現在の方が非常に大きいです。

原田:私は前職ではPdMではなかったんです。近しいミッションではありましたが、PdMでキャリアを積んでいきたいと思ったときに似た状況の人がいなかったんですね。今は9名のPdMチームで、担当プロダクトは違えど、同じ職種ですし、経験も豊富な方達と働けているのは大きな変化です。

小野寺:一番違うのは裁量の大きさです。その分、責任も大きいですが、都度相談できる環境にあるので良いバランスで取り組むことができています。

岩田:私も裁量の大きさだと感じています。前職は大きな会社でtoCの学習サービスを担当していましたが、今くらいの規模のプロダクトを、PdMが兼務するなんて考えられなかったです。

吉開:前職はBtoBtoCで、やや外部のSerのような立ち位置での仕事でした。今は、1つの組織に属する仲間、自社の事業という感覚です。良いものを作るために、肩を組んで一緒に進んでいくような感覚でいます。

船坂:1プロダクト1PdMという体制は衝撃でした。前職では、1プロダクトにPdMが複数人いる体制で、それぞれが思い描くロードマップを同時に進めるだけでも様々な調整が必要でした。
オフラインありきのリアルビジネスは、そのバリューアップとしてのIT活用です。以前はPCの中での情報が8〜9割でしたが、GENDAはその「場」にいかないと3割も把握できないのが違うし面白い点です。

井上:オンラインクレーンは現場に行くと、景品や大量のクレーン筐体があったりし、規模が大きいと感じています。しかし、今は組織として10人くらいで回していて、リアル×サイズ感が新しいです。

森:組織として、PdMとして、前職や業務委託時代とは変わった感じはないです。プロダクトオーナーとして決めることを、関係者と丁寧にコミュニケーションとりながら進める。その上で、GENDA GiGO Entertainment(以下、GGE)は部門が多いため、横断的なプロジェクトになると関係するステークホルダーが広くて多いというところはスタートアップとは違うなと感じます。

また、前職2社ではごりごりスクラムを導入していました。スクラムに関してはGiGOアプリでは一部やっているくらいです。その分少しずつ、前やってよかった部分を導入しています。適用が難しいところもありますが、よいことを取り入れている最中ですね。

後編では、GENDAでPdMキャリアを積むことを選んだきっかけや、GENDA PdM組織で働く上での雰囲気や、働き方について語り合います!

最後に

GENDAでは一緒に働くメンバーを募集中です!