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【クラウドファンディングに挑戦中(1/31まで)】皆さんの声でジェンダーギャップを解消しよう!

こんばんは!一般社団法人GENCOURAGE代表理事の櫻井彩乃です。
本日は、皆さんに応援いただきたい&一緒に取り組んでいただきたいことがあり記事を書きました。
少し長めですが、ジェンダー平等を願う方には是非最後まで読んでいただきたい内容となっているので、よろしくお願いします!

3月にニューヨーク国連本部で開催される「ジェンダー平等について議論する国際会議(国連女性の地位委員会)」にジェンカレゼミ生と私が参加し、日本の若者の声を国内外の政策に反映するために、初のクラウドファンディングに1月31日まで挑戦しています。
このnoteでは、なぜ今回「国連女性の地位委員会(CSW)」に参加するのか、参加して何を目指すのかお話しします。


日本のジェンダー課題

2024年の「ジェンダーギャップ指数」で、日本は146カ国中118位。
男女間賃金格差や男性育休取得率の情報開示が義務化されるなど、少しずつジェンダー平等に向けた政策が進展していますが、女性議員の少なさ、選択的夫婦別姓制度の未実現、若年女性の首都圏への流出など依然として課題が山積しています。

世界全体で平等を達成するには134年?

現状のままでは、世界全体で男女平等が達成されるには134年かかり、2158年になると言われています。
少しでも早く平等を達成するためには、ジェンダー不平等を生み出す制度や仕組みを変える必要がありますが、依然として以下のような問題があります。

若者の声が届きにくい現状

「制度や仕組みを変えるのは無理じゃない?」
「どうやって意思決定者に自分の想いを届ければいいの?」
「自分の声で社会を変えるなんてできるの?」
そんな思いを持つ方もいるかもしれません。

調査によれば、日本の若者たちはジェンダー平等に対する関心が高い一方で、「自分の声で社会を変えることができない」と感じている割合も高いことがわかっています。

実際、政府の審議会や懇談会で委員を務める30代以下の割合は1%台にとどまっており、若者の声を政策に反映するためには多くの壁が存在します。
また、全国で「こども・若者参画を進めよう!」という動きもありますが、残念ながら実際にはお飾りや形だけの参画になってしまっていることもあります。
お飾りや形だけの参画では、「どうせ聞くだけで何も変わらない」と若者や子どもたちが感じてしまい、期待を持つことができなくなってしまいます。

石破首相は「若者や女性にも選ばれる楽しい地方をつくることを第一の主眼にする」と発表しましたが、私たちは、日本のジェンダー平等を実現するためのカギは、若者や女性の声をきちんと受け止め、それを制度に反映させることにあると考えています。
人口減少が進む地域では、若者や女性の声を無視してまちづくりを進めているため、若者や女性が流出しています。この状況を改善するためには、若者や女性の意見をしっかりと反映させた制度作りが必要です。

こうした状況を変えるために、私たちは、国連女性の地位委員会(CSW)に参加し、日本のジェンダー課題や若者のリアルな声を国際社会に届けるとともに、世界各国の事例を学び、帰国後は国内外の政策に活かすことを目指しています。

国連女性の地位委員会(CSW)とは?

国連女性の地位委員会(CSW: Commission on the Status of Women)は、毎年3月にニューヨークの国連本部で開催され、各国政府やNGO、市民社会が一堂に会し、ジェンダー平等と女性の地位向上について議論します。
期間中、国連内外で多くのイベントが開催され、具体的な事例や取り組みを共有する場として活用され、政府間の議論に影響を与えるアドボカシー活動の機会にもなっています。

GENCOURAGE代表理事の櫻井彩乃がCSW60に参加した際に撮った写真

参考:国連女性の地位委員会に関する情報
CSW69(UNWOMEN) / 男女共同参画局 / CSW(国連女性の地位委員会)基礎知識(国立教育女性会館)

2025年は「Beijing+30」の特別な年

今年のテーマは、「Beijing+30」。1995年に開催された北京会議(第4回世界女性会議)から30年。当時採択された「北京宣言および行動綱領」の進捗を再確認し、今後のロードマップを検討する重要な節目となります。日本のジェンダーギャップ解消にも、影響する合意がまとめられる可能性があります。

私たちは、ここで日本の若者の声や日本におけるジェンダー課題を世界に発信し、国内外の政策に若者声を少しでも反映させるべくアドボカシー活動を行います。

CSWに若者が参加する意義

UN Womenが各国政府に対し、政府代表の中にユースを加えるように要請し、政府会議のスタート前にユースフォーラムなどのプログラムが設けられています。CSWは、若者がジェンダー問題について学び、国際的なネットワークを構築する貴重な機会となっています。

代表の櫻井彩乃は、大学生の時に一般社団法人大学女性協会から支援を受けてCSW60および62に参加しました。先達から育てていただき、次世代のジェンダー平等推進のバトンを受け取った一人です。

しかしながら、日本は以下の課題を抱えています。
⒈ 年齢層の高齢化:ジェンダー平等推進の担い手を次世代に引き継ぐ仕組みの必要性。
2. 参加者層の偏り:日本においては女性参加者が多く、男性や性的マイノリティの若者の参加が少ない。
3. CSWの存在を知られていない:ジェンダー平等に取り組む団体の中でCSWの存在が知られておらず、知見の共有や繋がりの場、アドボカシーの機会として活用されていない。
こうした状況を踏まえ、今回ジェンカレから、様々な属性の若者が参加することにしました。

今回の参加でジェンカレとして目指すこと

私たちは、若者がジェンダー平等の推進に積極的に関わり、政策や社会に影響を与える存在になることを目指しています。そのために今回の参加で以下のことを目指します。

⒈ 各国のジェンダー課題や取り組みを学ぶ:
各国が取り組むジェンダー課題の解決策を学び、日本の課題解決へのヒントを得ます。
⒉政策提言スキルの向上:
CSW期間中のアドボカシートレーニングを通じて、政策に若者の声を反映する力を身に着けます。
⒊ 日本のジェンダー平等の実現に関する活動を若者に継承:
日本がこれまで取り組んできたジェンダー平等推進の歴史や課題を深く理解し、知見を若者に共有することで、次世代に活動をつなぎます。
⒋ 若者の声を国内外に届ける:
日本の若者の視点を、政府・国際機関・NGOなどの政策に反映させます。特にCSWの場を活用して、若者の声を世界に発信し、解決策を共に模索します。
⒌ 持続的なネットワークづくり:
国内外の団体や政策決定者と連携し、今後の活動基盤を強化します。次年度のCSWでは、ユースをテーマとしたイベントを企画できるようにします。
⒍CSWの認知拡大と参加促進:
情報発信やイベントを通じて、日本国内でのCSWの認知を高め、多くの団体や個人がジェンダー課題に取り組むきっかけをつくります。
7.政策変化の影響をジェンダー視点で探る:
トランプ政権の発足により、ジェンダーやセクシュアリティ、SRHR(性と生殖に関する健康と権利)への影響が懸念されています。現地で活動する団体を訪問するなどして現状を調査します。(中絶やピルの配布を支援する団体への訪問を検討中です。)

どのように声を集め、誰に届けるのか?

今回、クラウドファンディングを通じて、皆さんの声を国内外の政策に反映するために、以下の活動を行います。
皆さんの声でジェンダーギャップを解消していきましょう!

🔶CSW前
Google Formsやオンラインイベントを通じて、支援者の意見を集めます。

🔶CSW期間中
・CSW日本代表および国連代表部の交渉官やNGOとの対話の機会を活用して声を届けます。
・CSWの決定事項(主に合意結論)に皆さまの声を反映させるべく、各国の政府代表にも働きかけます。
・日本政府の発言を確認し、国内でのジェンダー平等や女性のエンパワーメント推進につなげる活動も行います。
・ニューヨーク市内のジェンダー平等推進団体や施設を訪問し、意見交換を行う予定です。訪問やアドボカシー活動の様子は可能な範囲でライブ配信し、支援者の皆さまと共に学び、国際的な連携を強化する機会をつくります。

🔶CSW終了後(帰国後)
・2025年は、第5次男女共同参画基本計画の最終年であり、第6次計画が策定される重要な年です。CSWで集めた声を6月に策定される「女性版骨太の方針」や12月に策定される「第6次男女共同参画基本計画」などに反映されるよう、国内でアドボカシー活動を展開します。
・地方自治体でも次期計画の検討が進むタイミングです。CSW参加メンバーの居住地域を中心に、若者の声が反映されるキャンペーンを展開します。

CSW参加で目指す成果

CSWへの参加を通じて、以下の成果を目指します。

⒈日本の若者が抱えるジェンダー問題を国内外の意思決定者に届ける
⒉各国の政府代表やNGOに日本の課題解決への協力を呼びかける
⒊国内政策に若者の声を反映する
(「女性版骨太の方針」や「第6次男女共同参画基本計画」など)
⒋若者が声を上げやすい環境を全国で作り、2025年は若者の声が政策に反映される年とする

立ちはだかる「円安」「インフレ」

日本の経済力の低下に加え、円安や世界的なインフレにより、渡航費や宿泊費が高騰しており、私たちの挑戦を阻んでいます。
しかし、日本のジェンダーギャップ解消のためにも、国際社会に日本の若者の声を届け続けなければならないと思っています。
そこで、私たちが皆様の声を届ける活動を支援していただきたく、今回、目標額400万円のクラウドファンディングを立ち上げました。

これまでに128人の方からご支援いただき、現在の支援総額136万円となりました。ご支援・拡散いただきありがとうございました。
私達の目標金額は400万円となっているので、クラウドファンディング終了まで残り8日間、最後までに諦めずに取り組んでまいります。

コラボリターンなど素敵なリターンもご用意しておりますので、詳細は下記をご覧いただけますと幸いです。

あなたのご支援が、若者とジェンダー平等な未来を切り拓く

ジェンカレを通じて、全国の若者がそれぞれの視点やアイデアを持ち寄り、学び、行動する姿を見てきました。この活動を通じて、ジェンダー課題への意識が少しずつ全国で広まり、多様なステークホルダーとの連携が新たな力を生み、社会を動かす原動力となると信じています。

今回の挑戦は、CSWに参加する私たち10名だけではなく、ジェンダー平等を願う皆さんすべてとの共同プロジェクトだと考えています。
ニューヨークへ行くのは10名ですが、そこで皆さんの声をしっかりと届けます。
私たちがアドボカシーの“代行役”として活動しますので、ぜひともご支援いただき、一緒にこの挑戦を盛り上げていただけると嬉しいです!


すぐに大きな変化が起きるわけではないかもしれません。
しかし、一人ひとりの地道な行動の積み重ねこそが、ジェンダー平等への最も確かな道だと信じています。

あなたのご支援が、若者と日本のジェンダー平等な未来を拓く大きな力になります。ともに、ジェンダー平等な未来を切り拓きましょう!

一般社団法人GENCOURAGE代表理事 櫻井彩乃

クラウドファンディングをする中でいただいたご質問

クラウドファンディングを実施する中で下記のようなお声をいただきました。「渡航費や宿泊費を安くできないの?」「参加人数を減らすことはできないの?」
しっかりとご説明できていなかったので、この場でお話しさせてください。
その他、私たちのクラウドファンディングへのご質問やご意見などございましたらSNSやお問い合わせを通じてお送りいただけますと幸いです。

Q:渡航費や宿泊費を安くできないのか?
・飛行機代:費用を抑えるために、乗継ぎ便を利用し、1日かけてニューヨークまで行きますが、1人15~18万円程になってしまいます。
・宿泊費:今回、国連から徒歩30分のところにある民泊施設、4人部屋×2、2人部屋×1を借りることにしました。1人当たり1日1.5万円とマンハッタンの中だと破格となっており、これより安い場合は安全性が心配のため、最低限の基準をクリアする施設を選びました。また、1ドル156円(1/23現在)のため、生活コストも考えて、キッチン付きの家を借りております。

Q:「参加人数を減らすことはできないのか?」
たしかに人数が減らせばクラウドファンディングでご支援いただく額が減りますが、今回、①皆さんの声を代弁しに行くこと、②これまで先達が行っていた活動を引き継ぐこと、③多様なメンバーで参加することが重要だと思っています。
30年前の北京会議には日本から約5千人の女性が参加し、世界の女性たちとジェンダー課題を共有し、学びと熱気を日本に持ち帰り、全国各地で女性運動が活発に展開されるきっかけになりました。
今回日本から5千人が参加することは難しいですが、やはり多様なメンバーが参加することに意味があると思い、10名が参加することになりました。
1つの団体の若者が10名も参加できるというのはこれまでにないことなので、ぜひ応援いただけると嬉しいです!

Q:資金の使い道は?
クラウドファンディングでのご支援は、以下のような用途に使わせていただきます。私たちの旅費交通費だけでなく、活動費も含まれております。
・飛行機代:108万円
・宿泊費:190万円
・現地での移動費(空港⇔ホテルなど。日本国内の移動も含む):27万円
・リターン購入代、送料:10万円
・ステッカー・チラシ制作費:5万円
・通信費(ポケットWi-Fi代、配信機材費):5万円
・ロビーイングや啓発の際に使用する資料制作・印刷費、アイテム制作費、名刺製作費:10万円
・consultation,reception,その他イベント参加費:25万
・報告会開催費(会場費、記録など):20万円


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