大学卒業後の学びなおしでジェンカレに参加した話
このnoteは、「ジェンカレ」を修了したゼミ生たちのプログラム中とその後の活躍を紹介するインタビュー企画。
それぞれが日々感じる違和感を出発点に、ジェンダー平等社会の実現に向けて歩み続けるゼミ生たちのストーリーを紹介します。
【だいらのプロフィール】
千葉県出身の27歳。表現の場におけるジェンダーバイアスや表象、LGBTQ+・クィアの包摂、ハラスメント防止、DEIなどのジェンダー課題関心がある。
Q1. なぜ、ジェンカレゼミ生になろうと思ったのかを教えてください
ジェンカレとは、「ジェンダー平等な未来を拓く次世代のサードプレイス(公式サイトより)」です。
学生時代にNPOでLGBTQ+関連の講演活動を経験するなど、ジェンダー課題に関心がありましたが、大学卒業後しばらくは活動から離れていました。
久々にLGBTQ+関連の勉強会に参加してみたところ、学生時代に自分が持っていた知識では不十分な理解だったと痛感しました。アップデートしていかないと!と思い、ジェンダー課題について体系的に学べるジェンカレに申し込みました。
Q2. ゼミ生になって良かったと思うことを教えてください
インプットして終わり、ではなく小さなことでもアクションする習慣がついたことが良かったと思います。毎週のミニアクションを仕事と両立しながらやるのは大変でしたが、行動の蓄積ができて少しずつ自信に繋がってきました。
また、アクションプランについてメンター・事務局など様々な人に相談させてもらえたり、発表時にフィードバックをいただけたりしたのが貴重な機会だと感じました。アクションプランを考えたり実際に行動に移したりするなかで、どう進めたらいいかわからなくなることがありましたが、相談することで次にどうしていきたいかが見えてくることもありました。
Q3. 学びになった、興味深かった講義やプログラムを教えてください。
林伴子さんの「結婚とジェンダー」が印象に残っています。年齢や学歴性別によってこんなに賃金差があるのか…と改めてショックを受けましたが、不平等が確かに存在することをデータや統計から実感しました。自分が学生の時は質的調査に取り組むことが多かったですが、量的調査からわかる事実も興味深いと感じました。
Q4. ジェンカレで作成したMAP(My Action Plan)について詳しく教えてください
仕事とは別で活動している、インプロ(即興の演劇)でのジェンダー不平等の解消をテーマにアクションプランを考えました。
具体的には、
①「ジェンダーステレオタイプを楽しく解体する稽古会」の開催
②「表現活動に関わるクィア+アライの会」の運営への参画
です。
このテーマにしたのは、過去自分が出演した公演で、特定のセクシャリティを笑いにするような表現があり、観に来てくれたLGBTQ+の知り合いを傷つけてしまったことがずっと引っかかっていて、同じようなことを繰り返したくないと思ったからです。
インプロの活動をしている人でジェンダー課題に取り組む人はまだまだ少ないと感じているので、自分がやる必要性を感じたこともあり、アクションすることにしました。
Q5. ジェンカレ中に取り組んだアクション(トライしたこと)を教えてください。
「インプロ×ジェンダー」に関するアンケートを実施しました。
そもそもどのような課題があるのか知りたかったので、インプロ(即興演劇に関わる人(観客含む)54名にアンケートを実施しました。
その結果、
「ジェンダーステレオタイプ的な表現に飽きている」
「表現の中で、特定のジェンダーやセクシャリティが笑いものにされているように感じる」
「女性らしさ・男性らしさの押し付けがあったように感じた」
といった課題が浮き彫りになりました。ジェンダーステレオタイプの課題にアプローチすべく、前述の「ジェンダーステレオタイプを解体する稽古会」のアクションを実行することにしました。
Q6. ジェンカレ終了後から現在までに取り組まれていること、取り組みたいと思っているアクションがあれば教えてください。
アクションプランの一つでもある「表現活動に関わるクィア+アライの会」の活動は現在も続けています。表現の場ではジェンダーやセクシャリティの話は優先度の低いものと考えられがちだけれど、この場では大事なこととして受け止められていると感じます。
前述のジェンカレ期間中に実施したアンケートで、ジェンダーに関わる話を現場でシェアできない理由として「話してもスルーされると思った」といった回答が多く寄せられていました。それを受けて、ジェンダーに関する話をスルーせずに大切なこととして受け止められる場が必要だと強く感じていたので、この活動に意義を感じるし、今後も続けていきたいと思っています。
Q7. ジェンカレゼミ生になる前の自分、またはジェンカレ中の自分に声が届くとしたら、何を伝えるか教えてください。
ジェンカレ期間中は課題や読書に時間をあてられるとより学びが深まると思うので、ちょっと他の活動をセーブするなどして時間を空けておこう!と伝えたいです。(ジェンカレ開始と同じ期間に即興演劇の公演を主催していて大変でした…)
あと、朝型なのに徹夜で課題をやってた日もあって体力的にきつかったので、こつこつ朝活するのをおすすめしたいです!ジェンカレ期間終盤になってやっと朝活を始めましたが、もっと早くからやっておきたかったです。(ちなみに計画的に・要領よくできる人にとっては徹夜しなくても完了できる課題内容だと思いますので心配しすぎる必要はありません)
Q8. あなたが思うジェンカレの魅力を教えてください。
ゼミ生の場合、インプット(講義)とアウトプット(ミニアクションなど)を繰り返し行えることが魅力だと思います!インプットした後に小さなアウトプットをすることで、今まであまり活動してこなかったという人でも一歩行動に踏み出しやすくなると思います。
また、講義やプログラムの中で、ジェンダーに関することだけでなく思考のフレームワークも知ることができるので、既に活動している人にとってもご自身の企画や活動をブラッシュアップする一助になるかと思います。
Q9.ジェンカレに参加しようか迷っている方へ!
ジェンカレに入りたい(興味がある)理由と踏み出せない理由、それぞれ整理してみることをおすすめします。自分は応募する前に友人に相談する中で、「踏み出せない」事情よりジェンカレに参加することで得られるものの期待値が上回るように感じたので申し込みすることにしました。また、気になることがあれば問い合わせたり面接の場で聞いてみてもよいと思います。
もし2期生どうだった?といったことについて気になる人は、自分の体験でよければ話せるのでzoomしたい方DMください!
X(旧Twitter):https://twitter.com/daira_improv
3期目ゼミ生・聴講生募集中
現在ジェンカレでは、「ゼミ生(申込締切:2024年8月18日23時59分まで)」「聴講生」を募集しており、講義の詳細、及び募集要項は下記リンクよりご覧いただけます。https://gencollege.org/
また、ご参加に際し、以下の日程で説明会を開催します。
【オンライン説明会】
・8月11日(日)10:00-11:00, 質疑応答11:00〜(退出可能)
・8月11日(日)20:00-21:00, 質疑応答21:00〜(退出可能)
説明会申込フォーム:https://forms.gle/mT9gcuPF2cARozb67
ジェンカレに参加する方法は2パターン!
■ゼミ生
・学ぶだけで終わりにせず、ジェンダー平等の実現に向けて一歩踏み出すことができる・講義だけでなく、合宿やメンタリング、じっくり深く学ぶためのゼミ生限定コンテンツなど、ジェンカレが提供するコンテンツを堪能できる
・対象年齢:15〜29歳
・その他:減免制度あり
・申込み:https://forms.gle/nANgrznrRMv9XiEu6 (2024年8月18日(日)まで)
■聴講生
・ご自身の興味関心にあわせてお好きな講義(座学部分)を聴講できる
・年齢や居住場所に関係なく受講が可能です。
・カリキュラム:講義の一部(90分間)
・対象年齢:年齢制限なし
・申込み:https://gencourage2022.peatix.com/events (先着順のため、定員に達し次第終了)
特に30歳未満の方には、ゼミ生向けのカリキュラムが非常に充実しておりますので、ゼミ生をお勧めいたします!
ジェンダー平等の実現に向けて、共に学び、一歩踏み出しましょう!