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桃のケーキはお菓子屋を悩ませる
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85748322/picture_pc_d0ee2fc79f471d904acadd042c8b417a.jpg?width=1200)
桃っておいしいですよね。
甘くてとろけるような食感とみずみずしさがたまりません。
桃はもちろんそのまま食べても優勝ですし、スイーツに使うのも最高。料理に入れるのだってやぶさかではない、という強食材です。
そんな桃の旬が終わろうとしています。
さみぢぃ……
ですが、少しほっとしている自分もいるのです。
なぜなら
桃はめっちゃ取り扱いが難しいから!
長く菓子屋を続けていますが、頭を悩ませるフルーツトップ3には確実に入ると思っています。
しばらく桃とお別れする前に、桃をケーキにする難しさをツラツラと書いていこうかと思います。私が今季おうちで作った桃ケーキと共にお楽しみください~。
桃スイーツの魅力
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85748273/picture_pc_6bb5372564c4c6c36711ac2f3f83b28d.jpg?width=1200)
桃が旬を迎えると、お菓子屋さんの店頭には一斉に桃のケーキが並びます。
最近ではトップ画像&下の画像のような、丸ごとの桃の中をくり抜いてカスタードクリームを詰めるデザートが人気ですよね。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85758214/picture_pc_cea55d123afc4d5c9ff78deb5aac83d1.jpg?width=1200)
お尻のようなコロンとかわいいフォルム、淡くやさしいベビーピンク色。
桃の色は白い生クリームに映え、ケーキに取り入れればそれだけでやさしい雰囲気に。他の濃い目カラーのフルーツとも色馴染みが良いので、写真のショートケーキのように合わせ技でも良い感じに仕上がります。
見た目の優秀さにとどまらず、味ももちろん格別。
なめらかな果肉からジュワっとあふれ出す甘い果汁がたまりません。
桃のジューシーでとろけるような甘さは、カスタードクリームのマイルドな味わいとも好相性です。
桃の取りあつかいの難しさ
そんな素敵で無敵な桃ですが、問題は取り扱いのむずかしさです。
桃は弱い…
めっちゃ弱い!!
少しぶつければ茶色っぽくあざのようになり、少し力を入れれば表面がへこむ。
よわい…
ちょっとくらいのアザ…と思うかもしれませんが、淡い色のフルーツだからこそ、これが目立つ…。特に丸ごと桃のケーキにすると顕著です。
市場から届くたくさんの桃の中には、どうしても程度の差はあれ、アザがある桃も混ざっています。デコレーション向きのおいしくきれいな桃を見極め、あまり良くない桃はジャムやコンポートにまわして再活用。
そんな取り扱いがむずかしい桃でケーキを高クオリティでたくさん作るのは非常に気を使います^^:
それに、お菓子屋さんのケーキは基本テイクアウトを想定しています。時間が経つと全体が黄色~茶色っぽく変色しやすい桃は、ほんま手ごわい相手です。
だからこそ桃ケーキは尊い
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85759466/picture_pc_56fe2c4d8b45008717625a4362675f12.jpg?width=1200)
かわいいけど手がかかる子
桃を使うケーキに対する私の気持ちはそんな感じです。
でも、だからこそ、そんなめんどくささ(失言)を乗り越えて、店頭に並ぶ桃ケーキは尊いのですよ。
他のお店で美しい桃のケーキを見かけると、供給ありがてぇ…って思います笑
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85761692/picture_pc_0995690ae5c912a717344a29265a5f1a.jpg?width=1200)
桃の旬よ去るな……また来年!
まこでした^^