三春大神宮祭礼2日目①迫力ある長獅子に魅せられて
三春町旧町内の鎮守様、三春大神宮祭礼2日目は、午前9時からの長獅子の町内一周ではじまりました。長獅子は旧町内の新町と荒町が隔年で奉納し、今年は新町が長獅子を務めました。
1日目夜の中町宮神輿と小若神輿の記事はコチラ↓
三春町の長獅子は白い胴体に漆黒の面。地元の方の頭を「カパッ!」と食らい、ときには一升瓶を飲み込み、ときに荒ぶり、咆哮し、体をくねらせる様は本当に生きているかのよう。迫力があり、見応え十分。観光資源としても魅力的な気がします。予想を上回る素晴らしさでした。
「もっとたくさんの方に見てもらいたい」と思ってしまいましたが、PRはしないのでしょうか。なんとなくもったいない。だけど、なんとなく、観光客を集めるために大々的にPRするのではなく、地元のお祭りとして淡々ととりおこなうところが、三春町っぽいような気もします。なんとなく(;^_^
新町にある「昭進堂」さんのブログによると、三春大神宮祭礼で先祓いを務める長獅子は、もともとは荒町の「荒獅子」が務めていたそうです。
しかし、明治初年に大元帥明王社の祭礼でいざこざを起こし、奉納が取りやめとなったのをきっかけに、新町と八幡町の若衆が荒獅子をまねて長獅子をつくり、新町では田村大元神社、八幡町では八幡神社で奉納されるようになったとか。
それにともなって、三春大神宮の祭礼でも荒町・新町・八幡町の順に長獅子を奉納するようになり、その後、現在のように荒町・新町が隔年で奉納するようなったそう。
ここからは写真中心にご紹介。
わたしが三春大神宮へ向かったのは、午前9時を少し過ぎた頃でした。馬場の坂で「ヤバイ、間に合わない!」と慌てていたら、横笛の音色が聞こえ、緑の中を白い衣装に身を包んだ男性たちが白い長獅子を引いて参道を降りる姿が…!
行列の先頭は太鼓を担いだ人びとでした。
ついで天狗のお二人が。中の人は練馬から帰省した親子であることが、のちに判明。
降りてくる長獅子を待つ氏子総代など関係者の皆さん。
横笛の音色とともに、真っ白な長獅子が降りてきました。白い長獅子、なんだか神々しい…。
手はじめに氏子総代など関係者の頭を「カパッ」とする長獅子。
その後、馬場の坂へ向かう長獅子。さっそく大鳥居前で荒ぶります。歯を合わせて鳴らす「カタカタカタ!」という音が周囲に響きます。
馬場の坂を上がり、地元の方の頭を「カパッ」
こちらでも「カパッ」
こちらは猿田彦かな?
馬場の坂での1枚。
馬場の坂を上る長獅子一行。
疾走する長獅子!
そして、「カパッ」
あら、お口の中が…!
長獅子の後には、トラックの荷台に鎮座された神輿と神職の方が続きます。
その後に続くのは、氏子総代の皆さん。
お祭り関係者の皆さん。
馬場の坂を上がり、三ツ美屋旅館前で荒ぶる長獅子。のちほどYouTubeに動画をアップ予定です。
やわらぎの湯で、頭を「カパッ」とする長獅子。
宿泊客の頭も「カパッ」
横笛を吹く男性。何人か交代で演奏されていましたが、どの方の音色もすばらしかったです。
こちらは「やわらぎの湯」を駆け抜ける長獅子。
しばし休憩タイム♪
天狗のお二人。練馬から帰省された親子さんでした。
休憩中、獅子頭をメンテナンス。
お口の中はこんな感じ。
馬場の坂を勢いよく降ります。
あら? 獅子が小さくなった?
気を取り直して、参道を下り、会津屋食堂前へ。赤信号の交差点で荒ぶる長獅子! 若者たちの「まだまだまだー」という威勢のいい掛け声が響きます。
警備係の「バスが来たぞー通すぞー」の声が。「地元の足」に配慮しながら旧町内を跋扈する長獅子なのでした。
この後、長獅子は八島台方面へ向かい、旧町内を練り歩き、最後は新町へ。その後、夜の神輿還御の先導を務めました。新町の皆さん、本当にお疲れさまでした。楽しませていただきました!
すっかり長獅子に魅せられてしまいました。来年もぜひ見てみたいと考えておりますm(_ _)m
三春大神宮祭礼2日目②へと続きます。
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