冬に注意すべき、ヒートショックと窒息死 ~原因と対策~
なぜかあまり周知されないのですが、
日本では毎年1万人以上がヒートショックで亡くなり、餅による窒息で65歳以上の高齢者が3千人以上亡くなっています。
交通事故で無くなる人よりも多いです(交通事故による死者数は年々減少しています)。
日本は高齢化が進んでいるため、この2つが原因で亡くなる人が増えています。特に入浴直後に多いヒートショックは、注意していない人が多いです。
ヒートショックとは、温度の急激な変化で血圧が大きく変動して起こる健康被害のことです。それによって失神や心筋梗塞、不整脈、脳梗塞を起こします。
ヒートショックの死者は高齢者に多く、平成27年には1万7千人が亡くなっています(東京都健康長寿医療センター研究所調べ)。
実は、ヒートショックが間接的な原因となり、転倒や入浴中の溺死も起きています。こういった関連死を含めれば、ヒートショックによる死者数はさらに増えます。
ヒートショックを防ぐポイントは以下の通りです。
・入浴前に脱衣所や浴室を暖めておく
・湯温は 41 度以下、湯につかる時間は 10 分を目安にする
・浴槽から急に立ち上がらない
・食後、飲酒後、医薬品服用後の入浴は避ける
・入浴前に同居者に一声掛ける
・同居者は入浴中の高齢者に注意する
(引用元:https://www.satsuki-jutaku.jp/journal/article/p=1081)
若い人でも注意して欲しいです。
僕も対策をしていて、以下の安価で小型のファンヒーターを使い、脱衣所を温めています。入浴時に使うだけなので、電気代も大してかかりません。
すぐに暖かくなる上、小型なので置き場所に困りません。
スポーツ選手などで、熱いお湯につかった後、水風呂に入る人がいますが、あれはNGです。
疲れが取れやすいとか、いろいろ効果はあるようですが、それでも止めた方が良いです。危険極まりないです。
餅については、以下の通りです。
〇小さく切り、食べやすい大きさにする。
〇お茶や汁物などを飲み、喉を潤してから食べる。(ただし、よく噛まないうちにお茶などで流し込むのは危険です。)
〇一口の量は無理なく食べられる量にする。
〇ゆっくりとよく噛んでから飲み込む。
〇高齢者が餅を食べる際は、周りの方も食事の様子に注意を払い、見守る。
(消費者庁HPより引用)
当たり前のようで、やっていない人が多いです。
だから3千人以上の高齢者が毎年亡くなっているんです。
特に1月の正月三が日に餅を詰まらせて窒息死する高齢者が多いです。
もちろん、若い方でも気を付けて下さい。一気に食べると危険です。
「自分には関係ない」
「自分は大丈夫」
「そこまでしなくて良いじゃないか」
という慢心や思い込みが、一番危ないんですよね。
ヒートショックや窒息に注意して、楽しく年末年始、冬を過ごしましょう!