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人差し指の効果

美しい所作(4)

~人差し指で演出を~

物を扱う際の美しい所作の基本は、指先を揃えることですが、より女性らしくエレガントに表現をするには、人差し指を少しずらして
手に表情をつけることです。

揃えた指先から、人差し指を中指の第二関節辺りでクロスするようにずらすと、指先を揃えただけの表面的な印象よりも、表情と躍動感が現れ、エレガントさがより一層表れます。

軽く片手だけで扱っても大丈夫なものでしたら、人差し指は浮かすようにずらし、基本、親指・中指・薬指・小指で、指の腹で持つようにするとエレガントに見えます。
このずらすしぐさに慣れると、いくらでもアレンジが出来るようになり、優雅なしぐさをするのが楽しくなります。

物には表情が宿る

物の持ち方によって、物にそれぞれの表情
宿ります。

例えば、同じペットボトルの飲料水でも、優しく上品に持てば、やわらかく上品なイメージの品になり、逆に力強く持てば、身体にしっかり効きそうな力強いイメージの品となります。

このように手元の表現だけで、物にはそれぞれの表情が表れます。
そしてこの表現だけで、人物像の印象も変わってきます。

座っている時にバッグに添えられている手があるとします。
これからの二者はそれぞれ美しいしぐさには変わりはないのですが、一方はただ指を揃えてバッグに手を添えています。「きちんとしているな」と思いますが、これだけでバッグにも特に表情はありません。
もう一方は指をずらして少し表現を加えた手元が添えられています。なぜか上品に映ります。
バッグもいかにも大切にされているかのように存在感が表れています。
指先にまで美を意識する、その手を添えている人物にもひと味違う美しい姿が垣間見られます。

人物とバッグ、それぞれ両方の表情の力でそこには存在感が増した上品な姿が浮かび上がります。
このように手を添える物の力を借りることで、美しい姿をより際立たせることができます。

演出を楽しんで優雅な気分を味わってみてくたさい。
              ~美は一日にして成らず~

~次回へ~










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