劇団なが続き blog No.4 叶芽フウカ
初めましての方も、普段からわたしのことを応援してくださっている方も、こんにちは、わ!
劇団なが続き旗揚げ公演に逸見碧役で出演します、叶芽フウカです。
今回のブログは、舞台のチケットをまだ買っていない方に向けて書こうかと思います!
『機能不全家族』。私たちの旗揚げ公演のタイトルです。あなたは何を思い浮かべましたか、ご自分の家族にトラウマはおありですか、機能不全家族、家族なのに、機能していない、家族。
でも、家族なのに、ってなんだろう。そもそも家族って、なに。とかの、答えのない問いをひたすらつま先で掻きむしり続けるような作品です。
機能不全家族って単語について、私、今回脚本を受け取ってそこで初めてこの単語、知ったので、脚本家の方の造語なのかなって本気で思ってたのですが世の中には機能不全家族って単語が、ふつうに存在しているようです。
私って、恵まれているのかも、しれません。
私は、家族について、あまりトラウマがある人間ではありません、全員と心から波長が合うとは思っていないけれど、死にたくなるくらい仲がこじれたこととかは今のところないです。
恵まれているのかも、しれません。
そんな私だから、機能不全家族、という単語に心当たりは無いのだけれど、それでもこの舞台の芯には、深く共感するものがあります。
家族って、こじれていなくても、全ての機能が完全!!な家族って、存在しないのかもしれません。
たとえば私は、表現や音楽をすること、始めた当初は実はすごく反対されていたんです、本当に普通すぎる家系だからそもそもライブハウスって危ないところでしょう。みたいな。家族に心からのトラウマがある人とは別物でも、やっぱり血で無理やり結いた縁でしかないわけで、心から通じ合うのって、無理なこともあるんですよね。
この作品を、本当に色んな方に届けたいです。家族にトラウマがある方、ない方、家族に限らず、機能不全な友人関係、将来のこと、上手くいってないことがない人なんて、いないと思っていて、そういう人を、必ず何かしらに導ける作品だなと確信しておりますので、機能不全家族、という題材になんの興味もなくとも、ぜひに、観にきてほしいのです。
……かなり余談なのですが、時々、伝えること(演劇、音楽しかり)に必至になっていると、バカバカらしいなと思う時があります。自分の人生を使って表現しているこれらの内容が、あまりに重いと感じるからです、もっと、誰かのタバコの匂いや、昔好きだった人が好きだった缶のお酒の種類の話とか、そういう曲だって作ろうと思えばできるし、今回の公演は、別にラブコメ物でも、ダメではなかったはずです。
内容が重いとなぜバカらしいか、というのは、、、、内容が重ければ重いほど、真剣であればあるほど、それらは伝わり辛いんですね、やはり漠然としていない現実を歌おう、家族の有耶無耶について真剣に演じよう!ったって、やはりね、そういうのこそ、結局作品にするといちばん漠然としてしまうし、然るところに届くまえに飽和してしまって、意思も希望も死んでしまうわけです。
旗揚げ公演、お客さん、来てくれるかな。暗い内容だから、とっかかりにくいかな。私たちの伝えたいことも、意思も希望も絶望も、どれだけ手をかけても、届く前に飽和して死んでしまうかな。そういう風に、不安です。
正直に言えば、チケットあんまり売れてないです。あーあ、自暴自棄になります、でも、毎日色んなこと話し合って、一人一人の登場人物にエグいくらい感情移入して、場面の構図考えたり、流れる音楽つくったり、ぜんぶ、ぶっちゃけ、大変です!
文明貢献死骸回収僕ら永遠戦争。
私の曲です。文明がどれだけ発展しても、戦争も、突然のウイルスも、あの子との喧嘩も、僕らの家族が機能不全家族になろうとも、それらを君は、僕らは防げなかった。
そういう事は、今私のような人が、我々のような人間が、表現しなければ、演じなければ、歌わなければならないんだ、といつも自分を鼓舞しています。
皆さんが来てくれるなら、その気持ちの芯の円周が何倍も何倍も太くなります。
縁を演じるのは、簡単じゃないです、
それでも、私たちは機能不全家族を演じます。
てなわけで最後に自己紹介でもしますかってことでかきます!
普段はシンガーソングライターとして作詞作曲、たまに編曲する、ライブアーティスト、自称表現者的な感じの生き方をやっています。
恋愛ソングじゃ世界変えられないと思うので命とか人生とか世界とか漠然としているようでしていないものだけ歌いたい。君が私の音楽やその戦争映画を見て単にグッとくるひとじゃありませんように、なんていう信念など掲げて歌っている19歳です。
長くなった😆