【保存版】裏磐梯の奇跡と呼ばれるキャンプ場 過去現在 後編
前編からの続き
2018年10月
この年は忘れたくても忘れられない大きな出来事があった。
夫婦二人で挑戦していた店舗出店が五月に実現した年。
お店を出したならあんな事をやろうこんな事をやってみよう…もちろんアソコで
約二年間修行のために勤務していたホテルで
アイドリング時間にいつも話していた計画の実行の場所は
このほとりの遊びばキャンプ場だった。
管理人佐藤君に全面的にバックアップを頂き
我が家が提唱する焚火ステーキをそのままイベント化ブログ記事のノウハウをそのまま体験して頂くそんなイベントだった。
イベントは大成功に終わり明けた翌朝
曽原湖は霧に包まれ幽玄でいてキリッと冷えた張りつめた空気がとても気持ち良かったのを思い出す。
そしてやってきた同年11月
国内でも有数と言われる裏磐梯のこの時期は
ため息が出るほどに美しい紅葉であるが
見頃が短く捉えるのが難しいもの
しかし2018年のこの日は
紅葉と磐梯山の雪化粧を同時にみれるという
稀な風景に圧倒され、正にそれは絵画の世界
感受性がもし、こうして磨かれるのだとすれば
ここにやって来るファミリーの子供達は幸運だ。
一方
キャンプ場がこれほど有名になり
来場者数が増加すればするほど
私達はキャンプ場サイドに立つ黒子に徹する
そんな必要があると話していた頃。
この地で最上級のキャンプを今この時、実現しているなら今後それを捨てても良いと考え始めていた。
それほどに素晴らしいキャンプになったのは幸運でこれを見納めと決めたキャンプでもあった。
2019年5月
今や裏磐梯に革命をもたらしたキャンプ場
と言われていたかも知れない。
この年はキャンプサイトの拡張が行われた年。
ある意味、昨年2018年はこのキャンプ場が
成功への道筋を歩み始めた年だった。
プロモーションを買って出たのはわずか二年前。思いのほかうまく行き過ぎていた。
キャンプ場自体の認知は全国区で広がりを見せぼちぼち私達もお役目を終える時期でもあると考え始めたのがこのキャンプだった。
このキャンプは今思えば最後の仕上げだった。
我が家が得意とする雪中キャンプをこの地で実現し2019年のスタートをとして見せる。
そんなプロモーションだったと管理人佐藤君は気づいてくれていただろうか。
それは、いずれやって来る冬キャンブームを見据えての事。この地でつつがなく雪中キャンプができたなら、きっとその波にも乗れるからと管理人佐藤君には毎年、熱弁し実現したものだった。
その声に応えるように例年より二ヶ月早い
時期…つまりまだ雪の残る時期にこの年の
オープンが実現した。
無論、GW前となる4月の雪中キャンプは
快適そのものでガスストーブ一個を熱源とし
実に簡易な装備での楽しいキャンプだった。
同年8月
客足は順調に伸びて行く中
雨上がりの新設サイトへの入場をした
決して広くはないがこの新設サイトだけは貸切りが可能でソログルなどの小さいテント群の予約入場が可能とのこと。
一等地と呼ばれる場所の西向かいに位置し
景観はもちろん素晴らしいサイト
このキャンプを最後に私達は2016年から始まったこのキャンプ場のプロモーションから身を引く事を決めた。
充分に認知は広がりを見せ今や、助力なしでも集客に苦労する事がなくなったから
そのタイミングは絶妙でこの翌月の九月からは平日でも客足が絶えないという大人気キャンプ場へと昇華するに至る。
うまく行くかどうかも分からない2016年のプロモーションスタートの時から考えればこれは曽原湖の奇跡と呼べる偉業に思う。
閉業間際のキャンプ場がわずか二年間で全国区にその名を知らしめ今なお、リピーターを増やし続けているその実績は賞賛に値する。
本当に凄い事になったな佐藤君
そして2020年
三度目のリニューアルがこのキャンプ場を
ついに完成の域に押し上げた。
念願だった管理棟が完成した。
この建物は小さいながらも売店機能を併せ持ちガス缶や薪などの必需品の販売が行われかつ、全国の有名ガレージブランド小物の販売が目玉。
かの有名なブランドの焚火台が鎮座する。
そして目下応援中のGAOさんのリフレクターも展示されている。
2016年に問題となっていた例の場所は
下水道が完備され本物の水洗式トイレへとリニューアル最新ウォシュレットが備わった。
男女別棟となり両方共、電気配線が入り
夜間照明が整備、簡易過ぎた炊事棟はトイレ隣に新設移転となった。
裏磐梯においては希有な最新設備有する
立派なキャンプ場となった。
2020年
時折、突風を伴う晩秋らしい荒天の朝8時
久々のほとりに到着した私達。
雨が降ったり止んだり午後には回復するというが 設営は昼までおあずけ先客の撤収を待ち一等地に張るためだ。
ほとりの人気に衰えは微塵もなく休前日は一等地を取るために早い人は7時台から空きを待つのだそうだ。
流石に日曜泊となるとそこまで早いわけではなかったけれど、それほどのキャンプ場になっていたということ。
12時過ぎ止まなくなった雨の中、先客の撤収が終わり取り急ぎTATONKA1TCだけを設営した。
磐梯山は雲の中、果たしてその勇姿をこのキャンプで見る事はできるだろうか?
一年以上振りとなる久々のほとりだった
2018年と変わらぬ美しい紅葉。
テン場には随分とお洒落なテントが設営されている。
どうもこのキャンプ場にはなぜかド級のお洒落キャンパーの来訪が多く入りづらい雰囲気さえ感じてしまう事がある。
雨が止むのを待たずに設営を完了させた。
もちろんキャンプにお洒落なんて
本当はどうでも良いことだって知っている。
出撃の多い人ほど壊れにくい道具を選ぶようになりそれが結果自力修理可能なビンテージの火器だったり丈夫なテントだったりしてそりゃぁ緑色のコールマンテントよりもちょっと格好良く見える。
もちろんこのキャンプ場のお客さんがみんな高価な幕だからといって臆する事なんてない。
我が家のように中途半端に高いんだか安いんだか分からないような幕でジタバタと見栄えは悪く見えないように取り敢えず頑張ってるキャンパーだっているわけで本来どうだっていい。
ここに来る目的の8割は人に見せるためじゃなく、この美しい景色に自分自身を置く事
そうする事で色んな気づきが手に入る。
「あぁキャンプを趣味にしてよかった」って。
加えれば自分自身、そんなこと考えたこともないのに俺はこの自然を求めていたんだ。
自然が好きなんだ。
根本が何か?という事に気づかされる。
そんなキャンプになるのは
ほとりの遊びばキャンプ場
だから
おまけ
三年前突如ノコノコと上陸してきて蟻除けのために盛っていた砂糖菓子にパク付き出した鴨のご家族がいたっけ
迂闊にも蟻除けが餌付けになったようで
今ではほとりの名物ペットに君臨していると聞いた。
あの御家族の中の一羽だっただろうか?
今回ひょっこり一羽上陸やけに馴れ馴れしい
でも底抜けに可愛いんだよ。
なんと長閑なひと時か…。
この日、一緒にキャンプしたのがGAOさん夫婦
奥さんとは何度もキャンプしたけれど実のところいつも無理矢理連れてこられた…そんな雰囲気に感じていたから
「少しキャンプが好きになったでしょ?」
興味本位で問うてみたら…
「かなり好きになったかも」
と想像通りの答えが返ってきた。
これが…
ほとりの遊びばキャンプ場の真髄
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