マイベストキャンプ場のランキングに変動が…
自宅でのリサーチ時、新潟方面で第一候補に上がっていたのは妙高高原だった。
ところがしかし、高過ぎる標高がネック五月の標高1300mとなると石油ストーブが必要となってしまう上、まだ冬季閉業だったのだ。
そんな時、ひょんなキッカケから見つけたのがこのキャンプ場だった。
聞けば、2018年辺りにかのスノーピーク社監修のもとリニューアルされたキャンプ場だという。
サイトバリエーションは多岐に渡りA〜Gサイトまであらゆるキャンパーのニーズに対応するスペックを有するという。
私達が選んだのは車乗り入れ可能なBサイト不動池に最も近くロケーションは1級だ。
キャンプ猫こむぎはと言えば…テン場に着くなり突如として車から出たがり、ニャァニャァと興奮気味
猫連れキャンプでこれまで意識的に選んできた芝のキャンプ地こむぎの芝好きが確定した瞬間に見えたもの
キャンプ場各所には、未だ雪渓が見られ
建物は全て高床の設計で窓には雪囲いがつけられている様は、この地が豪雪地帯であるという事を明確に物語っていた
十日町市
越後妻有大厳寺高原キャンプ場
それがこのキャンプ場の正式名
到着後の第一印象一発で気に入った数少ないキャンプ場の一つとなった。
当時のBEPALにも本当に気持ちいいキャンプ場として紙面を飾っている。
これまでキャンプ場単体を悪く言った事など一度としてない私だがもちろんあそこはいいとかイマイチだという判断は都度都度抱いてきた。
ただ、全国に数多あるキャンプ場
ひと目見て気にいる場所はそうそう多くなくこのキャンプ場はそんな数少ない好印象のランキングに変動を起こしてくれた。
人の手が随所に加えられた営地ではあるが懐かしさを伴う田舎の風景然とした牧歌的な雰囲気に加え到着時より耳から離れない野鳥の囀りがとにかく印象的で心地良いその歌声が響き渡る
広大なキャンプ地は鳥の囀り以外音がない静かな営地に既にこの時点で愛着さえ感じ始めていた。
スノーピーク監修という雰囲気が最も感じられたのはこのサニタリー棟で炊事場入り口にはサービス電源が設置、無料で使用が可能というのは大容量のポータブル電源を持ち歩くキャンプ旅の我が家にはうってつけの設備。
こむぎはと言えば…到着からひとしきり遊び回った後揺れ動く水面や時折見える魚影に興味深々
「ここにきて本当良かったなぁ」
「なんかこむぎが生き生きしてるよね」
猫が本当は何をどう考えているかなんて人間の私達には分からないけれど気に入っていることが手にとるように理解できる。
いつもなら私達のそばに寄り添いだすかテントの中でまったりしだす時間帯
タープ周辺の散策に余念がないこむぎ
ただ、猛禽類も付近には見受けられるためこむぎの活動範囲については常に目を見張り、タープのガイロープペグ位置の外にはなるべく出さない運用を心がけた。
この日は保冷剤替わりにしていた冷凍の厚切り牛タンがメインこれはキャンプ仲間のゴロ松さんからの贈答品
切れ込みの入った厚切り具合はパーフェクトで
仙台牛タンの仕込みで食す
久々の本当に美味い牛タンに出会えた。
これに合わせるのは昨年冬以来となるベルギービール シメイブルー
感無量のひと時を作るのは簡単だ。
美味いアテに好きな酒を合わせるだけだから。
日が落ちるとグッと気温が下がってきた。
焚火熱の効果を上げるためにタープ後方のポールを一節抜き焚火に着火した。
キャンプ場には数組のキャンパーがいるが皆んな整地されたAサイトを拠点としており私達がいるBサイトは貸切り状態
標高600mほどの五月のキャンプ地やはり寒さは尋常ではなくGAOさんリフレクターも投入する事に
この日は何を隠そう皆既月蝕の日
これを最高の環境でとらえようというのがこのキャンプ地に来た最大の動機だった。
…のだが
東の空には雲がかかり始め終始ボヤッとした状態 笑
「日本中の人が今この夜空を眺めているだろうね」
「見えるとこに来たつもりだったのにな笑」
ラフロイグベースのオリジナルカクテルを妻と楽しみながら過ごす月蝕の夜はそれでも最高の夜だった。
キャンプの夜は不思議なものでその目的が果たせなかったとしても充分な満足があるもの
そんな事を考えてみたけれど、ただ野っ原にテント張って満足ってそんなタイプじゃないから
こりゃ負け惜しみだよねって事に
それがキャンプ
新潟キャンプ旅
2021年07月拙著
下記へ続きます
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