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新潟キャンプ旅の最終地点は無料の営地 藤助小屋キャンプ場

全ての撤収を終え先ず向かったのは垂直にブナが林立する美人林


ブナは根から毒を出し他の木を枯らすのでブナ林は大抵がまばらに生える印象がありブナ自体は曲がりくねった個体が多い


つまり、ここのブナは同じDNAで根から出す毒を毒としない兄弟ということ、それほどに真っ直ぐなブナ林明るく光を通す広葉樹林ならではの明るい森、美人林は名ばかりではなかった。


松之山温泉の入口まで戻り特徴的な看板に別れを告げた。


新潟最後の目的地は五泉市にある


藤助小屋キャンプ場


仙見川沿いにある無料キャンプ場


近くには民家集落があるので山奥感はさほど感じない場所だが


管理され尽くした開けた河川敷ではなくなかなかにワイルドな風情漂う無料の営地

拙い知識ではあるが、新潟のキャンプ地は他県のそれよりも川辺各地に多く点在しておりいずれも無料か若しくはリーズナブルな営地という印象で、管理キャンプ場を卒業したキャンパーが集まる場所、そんな先入観を持っている。


川水は実に清らかで心地よい音量の川音には癒しを感じたもの。


この日は休前日という事もありそこそこの混み具合。先客のキャンパーさんにご挨拶をしてどの辺ならば邪魔にならないかを伺って設営とした。


キャンプ猫こむぎはと言えば…散策したくて仕方ないといった雰囲気を背中で訴えている。

「散歩に連れてって!」


そんな風に言われている感じがして早速、リードを長くすると歩く歩く その姿、縦横無尽


生まれて初めての木登りを体験したこむぎがご満悦でいると…キャンプ猫が珍しいらしくこのキャンプ地に来ていた子供達に囲まれてしまった。笑


猫なんて珍しくないだろうけれどキャンプ場で撫でさせてくれる猫は珍しいという事なのかも知れない。


これを機に夕食前、夕食後、就寝前、撤収前後と事あるごとに子供達がこむぎ目当てに私達のサイトに次々と尋ねてくる。

その度に、お菓子を配ったり色んなお話をしたり妻はその忙しさを楽しんでいる。


こんなキャンプも悪くない。

しみじみとした思いで見た我が子こむぎの大活躍は


キャンプにおいてある意味百戦錬磨である私たち夫婦に全く新しい癒しの光景をくれたように思う。


自然を慈しみ同化し清められるそんなキャンプも悪くはないけれど、旅人にとっては現地の人との触れ合いや情報交換は非常に価値の高いもの。


そのきっかけを沢山くれたのは紛れもなくキャンプ猫のこむぎ


人を怖がらず、子供達の雑な抱っこも嫌がらない君はこの旅の殊勲賞だった。


藤助小屋キャンプ場はそんなこんなで思い出深いキャンプになった。

またこんな素敵なキャンプに行こうね!


2021年07月 拙著

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