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冬キャンプにこれ以上の装備は考えられない!窓付きテントのススメ

深夜、サラサラと雪が幕を滑り落ちる音で目を覚ます。

10分おきだろうか?

いいやつい数分前から5分おきくらいにこの音は聞こえているかも知れない。

少し心配になり、テントのフレームを幕の中から思いっきり揺さぶり雪下ろしをした。

その音と気配で、隣に寝ていた妻が寝返りをうつ。

「御免な、起こしちゃって…雪凄そうだったから」

妻は返事もせず数秒後には寝息が聞こえてきた。私もシュラフに潜り込む。


ガサガサガサガサ!


今度は妻に起こされたようだ。
それ以外に音はなく数分後には意識は薄れていった。

翌朝目覚めると、テントは一回り狭くなっており外は一面 圧巻の雪景色それはそれは美しかった…。

とあるキャンプではその身も凍るマイナス4℃雪はさほど降らなかったけれど幕も凍る温度帯

夜ともなれば、布一枚の中にこもる。
それでも…

この幕に備え付けられた格子窓のお陰で
閉塞感は微塵も感じなかった。

その窓が凍り付く朝
薄曇ったその窓に真冬の朝日が差し込む 

最高の冬の朝だった。

冬キャンプに取り憑かれ10年以上の月日が経った。

普通のキャンプじゃないのが冬キャンプ
布切れ、または、ポリエステル一枚隔てたそこは氷点下

幕の中の暖かさと、外の切れるような冷たい空気のギャップは幸せをもたらす。

ただ、せっかくのキャンプ

美しい雪景色を眺められないとなると意味がない…とあるキャンプで妻がこう言った。

「なんか景色観れないとつまらないよね…」

「満足感、満喫感が薄れると言うか…」

「ただ外みたいなとこで煮炊きってね…」

「パネル開ければ寒すぎだしどうにかならないかなぁ?」

なるほど確かにその通りだと思った。テントの内側を眺めて楽しいのは新幕初張りの時ぐらい。

変わらない景色(幕の中)は飽きがくる。

そこで当時はトルテュライトのフロントパネルの蓋つまり透明窓を作ってみようと言うことになった。

金は使ったけれど、コレは劇的な変化だった。
こんにちの我が家のスタイルが確定した瞬間とでも言おうか

以来…

ビンテージCABANONに始まる窓付きテントが選択順位の上位に上がるようになった。

『冬キャンプで外を眺めながら過ごせる事』

それが我が家の選択眼のさいたるもの

巷のキャンプではいつしか流行りやトレンドの様な概念が生まれたけれど、流行りのテントでは理想のキャンプとはならないのは前述の通り。

窓から外が見えてかつ暖かく過ごせる幕

我が家のキャンプではそれが理想であり、その様な観点で選んだBAHARIー4は透明窓はなかったのでトルテュライトのものを流用した。

鉄骨フレームと幕体の間に透明のオーダーメイド窓を挟み込み使う。

「毎度毎度結構面倒だよなぁ〜」

なんて思ったりするけれど…これは二泊以上のキャンプでは捨てられない。

このトルテュライト用に作った透明ビニールは、実はもともと窓のあるフレンチビンテージ マルシャルでも活躍中した。

そもそもこのマルシャルの窓は透明ではなく70年代チックなホログラムっぽい透かしが入っており

これはこれでとても気に入っているが明かり取りだけで外は見えない仕様であったためだ。

結果として近年、このビンテージマルシャルには窓を増設する事となった。 

幕にこもってもアウトドアを満喫したい。

テントについた窓からの採光を景色を

味わいたい。

ビンテージではない幕でも

そんな思いから購入に至った
wechsel tents ZAMBESI

三角窓には内側にカーテンではなく目隠しの布地が付いているのが機能的でいい。

ここまで窓付テントにこだわるのにはいつくも理由があるわけだがその理由がこの年一つ増えた。

テント泊は快適性が上がり回を重ねてくると、ある意味、別荘を持ち歩くような感覚があるものだが

それが窓付テントだと逆に…

景色を持ち歩く感覚になったりする

この感覚は平成の終わりの三月、慣れ親しんだCABANONの窓から富士山を観たその時に感じたものだった。

自宅窓の景色は確定しているけれどCABANONのこの窓の景色は出撃の回数分増えてゆくから

それがキャンプ


2024年再編集

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