キャンプ旅新潟のクライマックスはこの景色
からの続きです。
昨日の雨キャンプを嘲笑うような
好天の一日がやってきた。
当初予定では二泊チェックアウト、つまりこの日これからが撤収となる。
しかしこれほどの好天日を撤収移動設営日とするにはもったいなくて…おかわりの延泊を決めたのは言うまでもない。
そんな自由気ままなのがキャンプ旅
日の光を浴び朝露輝く素敵な朝だった。
この気持ち良さは一級品これほどの初夏の高原の明るく涼しい朝を味わったなら、これまで味わったどんな心地よさも霞んでしまうからキャンプはやめられない
思えば、このキャンプ旅のクライマックスがこの一日に集約されていたように思う。
宿泊の延長を申し出に管理棟へ
大厳寺高原キャンプ場 希望館
と名付けられた管理棟は
品揃い抜群の売店と食堂を有し
二階部分にはフリースペースが設けられスノーピーク社のファニチャーが展示、キャンプ場全体を眺めながら過ごす事ができカフェ機能を併せ持つ。
Wi-Fiが完備されておりしばしブログ記事や写真の編集作業をする事に。
すると管理人さんがご挨拶にやってきて色々と情報の交換をさせて頂いた。
かねてより冬が来るとキャンプ地が極端に少なくなってしまう新潟県だが冬キャンプの要望が非常に多かったとの事。
2020年より冬季は場所を松之山温泉スキー場の一部に移し『ゲレンデキャンプ』に取組みなかなか好評だったらしい。
因みに2020年は経験者のみに限定2021年も同様の運用となるとの事だった。
管理棟二階フリースペースからの眺望は素晴らしくキャンプ場全景と我がサイトが一望できた。
写真、左上部分のグリーンベルトは牧場跡地だったようで資金の目処が付けばサイトの拡張も行いたいとの話も聞けた。(2024年現在拡張完了との情報を現地読者様より頂いております)
未来のあるキャンプ場、運営側のやる気も含めてこのキャンプ場はもっともっと良くなる、そんな印象を待ったものだ。
その後は、日本三大薬湯松之山温泉へ
日本三大薬湯と言えば…有馬、草津、そして松之山らしいのだが正直なところ私の知識にはこの松之山が入っておらず完全に盲点だった事を反省する事に…
松之山温泉の効果には、
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔病、冷え症、病後回復期、疲労回復、健康増進
よくある効能のように思うが近年、関節痛に悩まされていた私の膝がこの入浴を機に快方へ向かった事を明記しておきたい。
とにかく湯温の高さが印象的で完全にファンになってしまった。
サイトに戻り、残り一日を満喫する
キャンプには幸福な時間というものが随所にあるけれど
この時間は正にそれ、穏やかな風、抜けるような青空、響き渡る野鳥の声、何もかもが心地良過ぎるものだから居心地の悪さを探してみたけれど、どうやっても見つける事はできなかった。
こむぎもご機嫌でカーミットチェアでへそ天状態、本気のリラックスひたすら日向ぼっこを楽しんでいる。
ポリカーボネート製のグラスには
1:1で作ったキンキンに冷えたマッカラン水割り(トゥワイスアップのロックを日本のバーではハーフロックと言います)を作りたっぷりと30分かけて楽しむ
極上のひと時
自分のためにちゃんと作る水割りも久しぶり
日が傾きかけたのを見計らい焚火に火を入れた。
持参した薪は残り僅か40cm薪は鋸で半分にカットし倍の本数に
日が落ち野鳥の声も少なくなると気温が急に下がり出した。
そんなタイミングで西の空を見上げると
きたきた…
「この時を待っていた」
ようやく空が焼け始めていたのだ。
「こりゃぁいいもんが見れそうだ」急ぎキャンプ場再奥地となるGサイトへ向かう。
キャンプ場南西奥のGサイトは西側が開けており夕日のメッカに違いないと初日に確認しておいたのが今役に立つ。
途中、Fサイトを抜けた先にあるのが
お目当てのGサイト
正面向かいの山壁には雪渓が残りサイトの景色は抜群に良い。
遥か遠くには日本海が確認できた。
何と美しい夕焼けか…ここに来て本当に良かった。
南東北の太平洋側からじゃ余りにも遠過ぎて次にここに来るのは来週来月年内なんて事はきっとないからとこの景色を心して目に焼き付ける。
夕焼けに赤く照らされながらしみじみ思った。このキャンプ旅のクライマックスは今この瞬間だと。
一方、サイトに残してきた妻とこむぎは焚火の火に赤く照らされていた。
一緒に来ればよかったのになぁ
新潟キャンプ旅、延泊の夕暮れは感動の余韻がいつまでも続き「もう一泊延泊しない?」妻からさらなるおかわりの催促を受けたけれど満足の頂点で終わりたいとその申し出は断る事にした。
もし次があったならトイレはとにかく遠いけれど…Gサイトを選ぼうね
大厳寺高原キャンプ場撤収の朝
前日同様に爽やかに晴れ渡った。
この朝でこのキャンプ地とはお別れだと悟ったのかこむぎはチェアから動かない
その間、裏磐梯で残しておいた
タコミートを具材に
ホットサンドを作り朝食とした。
タコミートは焼いた餃子の皮に載せてタコス風に食べるのも楽しいけれど、ホットサンドは更に上を行く美味しさ
移動日の朝食は撤収を半分終えたタイミングこの時点で、既にテントの中やタープ下リビングにある使わないものは車に積むだけの状態になっている。
食事を終えテントタープを畳んでいるとこむぎはお隣のグループキャンパーさんに可愛がられていた。
この光景には大いに心を動かされた。
このキャンプで出会った見ず知らずのお隣さんに大人しく頭を撫でられ可愛がられる…これを待っていた自分に気づいたから。
子猫の月齢3〜4ヶ月の時の経験は社会性を左右すると聞いて、これまでわざわざ機会を作って色んな友人知人に会わせてきたから。
誰にでも懐き可愛がられる猫になって欲しいというそんな猫親の願いが呆気なく成就した瞬間は実に感慨深く、愛想を振り撒くこむきが心から誇らしかったものだ。
当時、協力してくれた仲間達の顔が浮かび感謝に震える朝となった。
さぁ次の営地を目指そう
それがキャンプ
2021年7月拙著に加筆致しました。
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