見出し画像

表現者が表現者として生きていけるように。

高校生活最後。
卒業式の前日。

先生「お前がやったんだろ。正直に言え。」

先生「常日頃の態度が悪い。お前たちを卒業式には出させない。」

先生「こういうことをやりそうなのは、お前らしかいないんだよ。」

どうして。

どうして、わかってくれないんだろう。

俺は、みんなのためにやっているのに。

今、思えばあの瞬間は、
自分の中で一つ大きな転機であり、覚悟を決めた瞬間だったなと思う。

勉強よりも、大切なこと。

高校最後の行事_演劇祭

小学校から大学まで、(今も)

合唱コン、応援団、ダンス部、球技大会、体育祭、文化祭

学校行事や、部活には全力で盛り上がりにいくタイプでした。

特に高校時代、最後の年は、
自分のクラスがすべて優勝するくらい、
力を注いでいたし

勉強そっちのけで、行事や部活に全力で。

みんなで本気になって、
泣いて、叫んで、笑いあえる。

そうすることで、みんなのこれからの一生の力になるし
生きていく理由になっていくだろうと。

これが、勉強よりも大切なことだと信じて、
誰よりも盛り上がりにいってました。

この価値は認められにくい。

高校からの景色

ただ、周りの大人と、考えのずれがありました。

当時母校が進学校を謳っていたので、
年々、行事に使える時間は減っていき、
部活動や行事よりも勉強。

いい大学に行くことこそが価値であると。

ダンス部でかつ、行事に全力だった僕たちは日に日に迫害されていくような感覚でした。

必死に抵抗したり、
なんとかして活動ができるように先生たちに掛け合ったのですが
立場の弱い僕たちは、何も変えることはできず。

お前たちは、何もできない。
問題を起こしてばっかだ。

と言われ。

更に、高校卒業前、
自分たちのクラスのためのビデオレターを
相棒の馬場と一緒につくっていたのですが、
そこで東館の天井が壊れるという事件がおきました。

この腐った世の中を変えてやる。


撮影時の光景

そこで真っ先に疑われたのが
学校内のあらゆる場所でビデオレターを撮影していた僕たちだったのです。

もちろん、事件とは無縁なのですが、
卒業式前日に部屋に閉じ込められて問いただされ、
白杖するまで卒業式には出さないと。

更には、卒業式当日の朝も職員会議に呼ばれ
学校のあらゆる先生が僕たちを囲んで、正直に言えと。

なんで、クラスメイトのために、やっているだけなのに、
こんなに言われないといけないんだ。

10年後も、20年後もみんなが見返して生きる活力にしてほしいだけなのに。
ダンス部ってだけで、応援団ってだけで、行事に全力ってだけで

卒業式当日にもこんな疑いをかけられるんだ。

怒りが爆発して、
僕は、泣きながら叫びました。

「お前らみたいな大人がいるから世の中腐っていくんだよ!!!!!俺がこの世の中を変えてやる!!」

最終的に証拠不十分で卒業式には出ることができましたが、
今でもあの感覚は鮮明に覚えてますし、僕にとっての大きな転機だったなと思ってます。

ダンサーとして食っていけない。


懐かしい

大学生になって、ダンスを続けている中でも、
この非言語的な価値が社会的にも認められていないということに気づきました。

プロダンサーになろうと思って、
いろんな現場に足を運んでいたのですが

そこで出会うプロと呼ばれる先輩方たちも、
バイトで生計を立てているのが実態でした。

東京ドームで踊った次の日に、バイトに戻るという生活。

もちろん、ダンス一本で食っている人もたくさんいますが、
プロダンサーという仕事はあまりに過酷で、

なんで、こんなに人に生きる理由を届けることのできる素晴らしい職業の人たちの生活が大変なんだということに疑問をいだきました。

高校時代、価値のあると思っていることが認められていないことが、社会的にも認められていないのかもしれないと感じるようになりました。

この価値を認めさせるために。

そこに対するもどかしさを変えていくために、
いろんなこと行ってきました。

一般社団法人全日本大学ストリートダンス連盟

二代目幹部_今日みんなと会う

当時「ダンサーの社会的地位の向上」というビジョンを掲げていた
一般社団法人全日本大学ストリートダンス連盟、樊さんのもとで、
二代目幹部として六大学リーグ/早慶戦/ミスカレッジダンサー/全日本の大会運営を行ってきたり、

野球のようなブランドになればいいよねということで、六大学などの大会によってその社会的な立ち位置をつくっていた。

当時の記事

できるビジネスマンは何故踊れるのか?

できるビジネスマンは何故踊れるのか?というプロジェクトで
運営/ダンサー統括を行い、

ストリートダンス未経験者のビジネスパーソンたちが
4ヶ月間のレッスンを経てPV撮影を行うプロジェクトを通して、
ビジネスマンに非言語価値を感じてもらう施策。

Branded Entertainment事業

事業走り始めの説明資料_2021年

企業のブランド表現手法として
アートやエンターテイメントを活用する
Branded Entertainment事業を開始したり、

エンタメやアートがビジネス活動に与える影響が大きいことを証明するため。また、彼らが活躍する機会を創ることで、生計を立てられるようにしたかった。

ハマらない就活展

一方、社会的な問題だけではなく、
表現者自身にも課題があると考えました。

というのも、自分はこれしかできないから的な消極的な理由で表現者という職業を選択する人も多かったのです。

だからこそ、彼らが、これからの自分の選択に自信と、
その道を正解にしていく覚悟が持てるように。

自己分析と自己PRのサポートを行い、
それを発表する場として、ハマらない就活展を開催しました。

GEKIとして改めて行っていくこと

先日、リブランディングを行い、
改めてGEKIが今後何をやっていくべきかを考えたときに、

やはり、

「表現者が表現者として生きていけるように、彼らの生きる理由/雇用をつくっていく。」

という大きなテーマに対して、
切り込んでいくべきではないかと感じております。

そのために、
彼らの
表現し続けられる場があること
そして、活躍する機会があること、
まずはここに取り組みます。

表現の場「SUMMER EXHIBITION」

表現する場の第一弾として下北沢reloadにあるシーシャカフェchottoにて、若手クリエイターの展示会やイベントなどを実施する"SUMMER EXHIBITION"を2023/8/14(月)〜9/10(日)の期間限定で開催することが決定しました。

SUMMER EXHIBITIONとは、クリエイター向けに事業を行う3社によるCreative Collectiveです。
"誰かの生きる理由を創る。"をミッションに活動する、Creative Empowerment Company 「GEKI Inc.」、好きなものを通じて⾃分を表現できるSNS 「artics」、"全ての表現者を応援する"をコンセプトにしている「shisha cafe & bar chotto」のコラボレーションによって、若手クリエイターの表現の場を生み出して行くため、"SUMMER EXHIBITION"を開催します。
若手クリエイターの展示会、Z世代クリエイターの交流会、ノンアルコールカクテル(soyogi)によるイベントなど様々なコンテンツを企画しております。

プレスリリース

彼らが彼ららしく生きていけるように、我々GEKIがその場をつくっていけたらなと。

よかったらInstagramフォローしてください。

また、9/5(火)19:30~@下北沢chottoにて、僕周りの表現者(デザイナー/映像/ダンス/音楽/写真などなど)10~15人くらい限定でよんでチルしたいなと思っているのでもしご興味あればご連絡ください。(あつまってお互いの苦悩をはなしたり表現について語る場です。)

活躍の機会を創る「Branded Entertainment」

これまでも行ってきた、Branded Entertainment事業を改めて再開します。

ブランドのマーケティング戦略によって資金を調達し、それを補完するエンターテインメントベースの手段。ブランデッドコンテンツとエンターテインメントは、ブランドの個性、ポジショニング、マーケティング目標を念頭に置いて制作されたあらゆるコンテンツ(スクリプトの有無、コメディ、ドラマ、シリーズ、単発に関わらず)を含みます。その主な目的は、消費者にエンターテイニングで魅力的な体験を提供することです。

LIA Awards Celebrating and Investing in Creativity

我々が今メインの事業として行っているブランド事業とのシナジーを考え
皆様が更に独自の表現をしていくためのエンタメ/アートの活用を積極的にご提案していきたいなと。

もちろんこれまで通り、手段ベースで考えるのではなく、
本当に意味のある戦略と施策をご提案するというスタンスは変えないのでご安心ください。

企業ブランド活動にエンタメ/アート/クリエイティブを活用したい方はぜひご連絡ください。

最後に

まだまだ正解も見えてはいないのですが、
きっと自分が命を使ってやっていくべきことなんだろうなと改めて感じております。

過去、この世の中を変えると宣言したように、
彼らの生きていく理由が作れるように、
この価値が認められるように。

もし、なにかご一緒にできそうと思ったかたがいればぜひご連絡ください。

GEKI 作左部 力


いいなと思ったら応援しよう!