捻じ曲がり紅き夕陽に叫びつつ文句一つも無く…負け犬に


あるべきの無き似姿を求むなり何処も居ないと心で呻き


懐を赤いインクで染み込ます乏しき我の手をじっと見る


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葬式花の白き薔薇なる棘刺してここに居ると指先でなぞり


車窓から季節の移ろひ眺め往く湖面の紅き黄昏の人


鐘鳴らせ鳴らせど街は明るくて火の粉降るなり生誕の夜

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