ドライブの途中に、台湾料理という看板が掲げてある店に立ち寄った。〈週替わりランチ〉の幟も立っている。
席に着いてメニューを見ると、〈週替わりランチ〉のセット料理の写真が数種類載っている。
家内がメニューとニラメッコしながら言う。
「父さん、どれが今週のランチなの?」
見るとどの料理が今週なのかが書かれていないのだ。
僕は接客の女の子を呼んだ。
「すいませ~ん!」
やって来た女の子に訊いてみた。
「あのぉ~今週のランチはどれですか?」
すると台湾語訛り?の日本語で、あまり要領を得ない返答が返ってくる。どうやら本当の台湾人がやっている店のようだ。
彼女はランチメニューの総ての料理を順番に指差しながら言うのだった。
「これとこれとこれと・・・」
「えっ?あのぉ~週替わりじゃないんですかぁ?」
結局、全部のランチができるということらしい。全然、週替わりじゃなかったのだった。
あの看板はなんだったんだろうか?
他には、麺類と1品料理のセットメニューもあるのだが、メニューの写真には左側に数種類の麺類、右側にやはり数種類の1品料理がランダムに並べられていて、真ん中に大きなプラスの字が書かれているのだ。
そして、その下には、土日祝・ディナー・昼、のそれぞれの値段が書いてあるのだが、ゴチャゴチャしていて、どれとどれの組み合わせで、何時がその値段なのかが理解出来ない。
それでも台湾語訛りの女の子の説明を聞きながら、僕は〈醤油拉麺+餃子のセット〉、家内が〈海老マヨの週替わり?ランチ〉をオーダーしたのだった。
そして、暫くして出てきた料理は美味しくて、値段も納得の出来るものであったからホッとしたものである。
この店は、慣れると行き付けの店になるに違いない。