S-205 古代ヴィーナス首像(アバタのヴィーナス)
石膏像サイズ: H.42×W.20×D.26cm(原作サイズ)
制作年代 : 紀元前350~325年
収蔵美術館 : アテネ・アクロポリス博物館
出土地・年 : ギリシャ・アルカディア地方 Tegeaより出土
古代ギリシャ神話上で、医学・医術と関連する神とされるヒュギエイアの彫像です。やはり医術の神であるアスクレピオスの娘です。ヒュギエイアは女性神格であったため特に婦人病に関しては大きな権能を持つとされていました。絵画・彫刻に表現される場合は、薬か水を入れた壺(または杯)を携えているときが多く、その杯に蛇(アスクレピオスの象徴は、蛇の絡みつく杖”アスクレピオスの杖”)が絡んだ図像は”ヒュギエイアの杯”として薬学のシンボルに用いられています。
アテネ・アクロポリス博物館収蔵 ヒュギエイアの頭部 Marble head of a woman, probably Hygieia, found in Tegea, in Arcadia. ca. 350-325 B.C. 「女性の頭部、おそらくヒュギエイア」 アルカディア地方(ぺロポネス半島中央部)のTegeaより出土 紀元前350~325年頃
(写真はWikimedia commonsより)