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K-157 ディオニソス胸像
石膏像サイズ: H.34×W.17×D.19cm(原作サイズ)
制作年代 : 2世紀頃
収蔵美術館 : ヴァティカン美術館
出土地・年 :
古代ギリシャ神話に於いて、豊穣・ぶどう・酒・陶酔・狂乱の神であるディオニソスの胸像です。ローマ神話での”バッカス”と同一視される存在です。
この彫像は、帝政ローマ期のハドリアヌス帝の愛人であったアンティノウスの姿であるという説もあります。アンティノウス(111-130)は、ハドリアヌスに寵愛された美しい青年で、20歳の頃にナイル川で水死しました。その死を嘆き悲しんだハドリアヌスは、アンティノウスを神格化し、たくさんの彫像を製作させました。各地の美術館に様々なスタイル(オシリス神の姿、ディオニソスの姿)のアンティノウスの彫像が収蔵されています。
Fitzwilliam Museum,Cambridge収蔵 Lansdowne Antinous 130~140年頃 石膏像とほぼ同タイプのもの (写真はWikimedia commonsより)