K-105 ヘルメス胸像
石膏像サイズ: H.82×W.61×D.39.5cm(原作サイズ)
制作年代 : 紀元前100年頃(原作は紀元前4世紀)
収蔵美術館 : ギリシャ・オリンピア考古博物館
原作者 : プラクシテレス(Praxiteles)
出土地・年 : オリンピア・ヘラ神殿 1877年
古代ギリシャ神話上で、神々の伝令使、旅人、商人の守護神、雄弁と音楽の神とされるヘルメスの彫像です。
オリンピアで発掘されたオリジナル彫像は、左腕に幼いディオニソスを抱いており、ディオニソスの出生にまつわるエピソードと関連していることが分かります。ゼウスの浮気によって生まれたディオニソスを、怒る正妻ヘラから守るためにヘルメスが安全な場所へ導いた・・・というものです(その後、ディオニソスはニンフ達によって育てられた)。失われている右手にはブドウの房を下げ、左手にはトレードマークの伝令杖を持っていたと推測されています。両足とも膝から下は修復により追加された部分です。
ギリシャ・オリンピア考古博物館収蔵 オリジナル彫像
(写真はWikimedia commonsより)