L-624 横向き婦人レリーフ
石膏像サイズ: H.50×W.33×D.5cm(原作サイズ)
制作年代 : 15世紀中頃
収蔵美術館 : 英国ヴィクトリア&アルバート美術館、独ベルリン美術館
作者 : アンドレア・デル・ヴェロッキオ(Andrea del Verrochio 1435-1488
デジデリオ・ダ・セティニャーノ(Desiderio da Settignano 1430-1464)
このレリーフは、初期ルネサンス期に活躍した彫刻家、デジデリオ・ダ・セティニャーノ(ベルリン美術館の表記)、またはアンドレア・デル・ヴェロッキオ作(V&A美術館の表記)のレリーフと考えられています。英国V&A美術館と、ベルリンのボーデ美術館に、細部が若干異なる作品が収蔵されています。モデルとなった人物については不明で、どちらの美術館でも「婦人の肖像(部分)」という表記があるのみです。セティニャーノ、ヴェロッキオはともにドナテルロ、ベルナルド・ロッセリーノ、ギベルティなどの影響下で彫刻家として成長し、共同で作業することもあったようです。このレリーフについて、V&A美術館では「セティニャーノの影響下でヴェロッキオが製作した作品ではないか?」と記述しています。
フィレンツェ・バルッジェロ美術館収蔵「イルカと天使」 ヴェロッキオ作
(写真はWikimedia commonsより)