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【ヒュージ・リーダーズ】歓楽の神、ゼナゴス

ヒュージ、してますか皆様、おヒュージ召されておりますでしょうか。 下部と申します。好きなデッキはドラコ爆発。 最近、しばらく握っていた赤単伍堂を解体しまして、突っ走りエッセンスを残したまま脅威度のステージを上げるため、ゼナゴスデッキとして組み上げ直しました。 気持ちよくぶん殴れるようになってきたので一旦衆目にさらしておこうと思います。 ああ、先に申し上げておきますが……これはc卓でバキバキ勝てる!環境粉砕スーパーデッキ!とかでは全くありません。 楽しいプロレス技の応酬をし

    • 《撒いて煙の錆油》

      事務処理は苦手だ。周囲に人影が無いことを確認してからため息をつく。 長期に及ぶD案件。環境課を取り巻く緊張状態に耐えかね、人員は減る一方。当然だ、常人は”そのように”出来ていない。 そこそこの頑健さはあるものと自負しているが、やはり疲弊はする。立場がある以上、他の課員の前で茫とするわけにも行かない。 会計の言うところによれば、この急場で採用に回せる予算は。 「帳簿外のナンかでもないと無理ですねー、か」 眉を寄せた淵目の、間延びした声を思い出す。 少し空気を変えよう。甘い

      • Blank’n’Drunk, without knives #3(fin)

        Blank’n’Drunk, without knives #3 ◆5◆ 半地下への階段を下り、鉄扉を開ければ微かに酒精が香る。 開店すぐのカウンターを女ふたりで占領し、言外に今日は飲むと宣言しながら一杯目を受け取った。 他に客は見当たらない。 マスターには悪いが、いい風情だ。 「乾杯。再会に」 祝いの酒をサマーニットにこぼさないよう気を払う。 「乾杯。いいね、映画みたいだ」 ダークブルーのブラウスが、明るい色の鱗とよく似合う。 ハイネックは失敗だったか?何かの拍

        • Blank’n’Drunk, without knives #2

          Blank’n’Drunk, without knives #2 ◆3◆ 星の光というものは、時代を超えていつ見ても、本当に変わらないものなのだろうか。 演習のさなか、塹壕の隙間から空を見上げて考えたことをよく覚えている。 監視用アパートの窓から覗く、雲の切れ間に見え隠れする星を見てふと思い出した。 ……もの思いの2分後に襲撃コマンドーチームが来たからよく覚えている、のだが。 大規模環境変動前後の混乱期に、宇宙開発の芽は大きく刈り取られたというのが定説だ。 その後の研

        【ヒュージ・リーダーズ】歓楽の神、ゼナゴス

          Blank’n’Drunk, without knives #1

          Blank’n’Drunk, without knives #1 ◆1◆ 益体のない、聞きかじった例え話なのですが。 ある男が不運にも突然雷に打たれて死んだとして。 同時にもうひとつ別の雷が、すぐそばの沼へと落ちたとします。 なんということでしょう、この落雷は沼の汚泥と化学反応を引き起こし、死んだ男と全く同一の物体を生み出してしまいました。 原子レベルで同一の構造を持ち、見かけも脳の状態も完全なるコピーだった場合、記憶も知識も全く同一となることでしょう。 スタス

          Blank’n’Drunk, without knives #1