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【イベントレポ】ヒントは社内外のコネクション。幸福な組織へ変化するために、まず個人が出来るコト

こんにちは。GC編集部の佐藤です!
今回はGCストーリー社長室主催で開催された「幸福な組織の在り方」をテーマに掲げたイベントに参加しましたので、その様子をお届けします。

組織の壁と突破可能性~今世界が変わろうとしている何に着目するのか?~

田中さん写真

田中 栄一
GCストーリー株式会社/常任監査役
総務省で主に通信/放送行政に携わり、電電公社の民営化、デジタル放送への完全移行などに従事。2013年総務審議官(次官クラス)にて退官後、NTTコミュニケーションズ常務取締役などを歴任。
2019年6月よりGCストーリー株式会社の常任監査役に就任。

イベントはGCストーリー常任監査役の田中さんのプレゼン「組織の壁と突破可能性~今世界が変わろうとしている何に着目するのか?~」から始まりました。
田中さんが経験した中央官庁、大企業の共通点は下記が挙げられるようです。

・ピラミッド型の組織構造
・目標が上から降りてくるため、自主性が育まれにくい環境
・スキル評価の側面が大きく人格的な成長は評価されづらい

企業体として大きい人数を維持、管理するためにも効率性を重視する要素がどうしても大きくなってしまいます。

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そんな中、まだまだ少数ですが、下記の特徴を持つベンチャー企業も増えているようです。

・目標:社員の成長・幸福
・フラット型の組織構造
・自主性の尊重

ただ、人数が少ないがゆえに、フラットで機能する部分もありますが、課題も当然ながら存在します。

・資金力、技術力が小さい
・共同体感覚が社外に及びにくい
・効率性、プロ性の体現

ある種トレードオフになっている部分も存在してしまうようです。
大企業・行政との比較だけではなく、時代による変化も起きている、と田中さんは話します。

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近代は産業の発展により経済性や効率性の価値が大きく占める時代となりました。成熟した現代においては、企業にも社会性、文化性が求められているようです。

組織の壁を越える上で大切だと思う5つのことがあると言います。

1,現実的にやる
2,個人の幸せを原点にする
3,楽しくやる
4,一人で出来ない,共感でつながる
5,日本と西洋価値の統合を図る

個人の幸福を起点にしつつも、一人だけでなく共感で繋がり、きちんと現実を見据えながら組織の壁は変えていけると田中さんは自分のプレゼンを締めました。


大企業は変化出来るのか?パネルディスカッション

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西坂勇人
GCストーリー株式会社/代表取締役社長
2005年サイベイト株式会社(現GCストーリー株式会社)を設立、代表取締役社長に就任。
全国約4,300社の施工会社ネットワークとITを活用し、チェーン本部やメーカー向けの看板・販促施工事業を開始。
“成長と貢献”という考え方を軸に幸せな組織づくりを探求。

岩波さん

岩波 直樹
株式会社 eumo ユーモアカデミーディレクター
株式会社 ワークハピネス Co-Founder
一般社団法人 ユーダイモニア研究所 理事
GCストーリー株式会社 Executive Fellow
大学卒業後、富士銀行(現みずほ銀行)に入行。法人営業および外国為替業務を担当。
様々な企業経営者と向き合う中で、経営において「人と組織のもつ潜在能力をどう引き出すか」という命題にたどり着き、自ら実践者となるべく2002年ワークハピネスの立ち上げに参画。
経営において社員やステークホルダーのハピネスが創造的価値を生むということの実証に取り組む。

イベント後半は、パネルディスカッションが行われました。
モデレーターの岩波さんによる、大組織は変化出来るのか?という問いかけから始まります。

岩波:大組織はそもそも変化出来るんでしょうか?

田中:大組織であっても変化可能だが「時間が掛かる」が答えだと私は思います。具体的には、変化せざるを得ないタイミングが2025年~2030年の間になるんじゃないでしょうか。

現在の組織体では、企業は共同体の機能を果たせなくなっており、人材の流動性も高まっています
一括採用をやめる企業も増加していますし、大企業を辞める人達は裁量権がない事に不満を持って辞めているケースが多いですよね。

岩波:今までと異なるパラダイムを持つ人の割合が増えれば変化する可能性がありますよね。過去、大量生産大量消費の時代は中央集権的なシステムが最も効率的でしたが、時代は変化し自律分散型が少しずつスタンダードになりつつあります。

若い世代は中央集権型の組織を選択しなくなっているんじゃないでしょうか。
組織といっていいか分かりませんが、GCストーリーさんが関わっている宮城県女川町の話もまたユニークだと思います。

西坂:女川の話で言うと、偶発的な要素が多くありました。再現性が持てるかで言うと分からない、が正直なところです。組織にどのように還元するかは社内のメンバーや社外含め実際に行く事で、肌感として感じてもらったりしています。

田中:私の視点で話すと外に出て行き、同じ方向を目指す他者と関係性を築いていく事が大事だと思っています。
私自身も、西坂社長との出会いは偶然で3年前の出会い時には予想もしてなかったことですが、今この時点でGCストーリーの監査役をしているんですね。こういう偶発性を起点とした変化が企業に勤める人には必要ではないでしょうか。

Q&A

質問者の方:大企業でどのように内部を変えていけるんでしょうか?

田中:外部へのコネクションが1つあると楽になると思います。

岩波:社外、社内どちらにも仲間作り=共感と信頼のネットワークは絶対に必要です。現在変化しなくちゃいけないフェーズで、違和感を感じているなら、この先の未来は厳しいと本能的に感じているんですよね。
ただ、既存のシステムが出来ているので、そこをどうするか、が論点になります。違和感を感じている社内外の者たちがネットワーキングし、したたかに少しずつ新たなパラダイムへの移行を画策し進めていくことができるか。

社外の力もうまく活用しながら内部の共感者を増やし、そこからこれからの時代における大企業の姿みたいなものが生まれてくると素晴らしいですよね。大企業は社会的にも影響力があるので、世の中の希望が増えますね(笑)

イベント終了後には、懇親会が開かれました。
「幸福な組織」というテーマに興味を持つ皆さんで親睦を深めてらっしゃいました。

懇親会最終選定

「幸福な組織の在り方」をテーマにGCストーリーではイベントを今後も開催予定です。
GCストーリーのfacebookでお知らせをしていますので、ご興味ある方はぜひチェックしてみて下さい!

文・編集/佐藤政也 撮影/大野拓 デザイン/高橋啓花


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