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ベトナム革命志士 潘佩珠(ファン・ボイ・チャウ)自伝『自判』⑭『年表・第三期(1905年~)・≪越南公憲会≫/フランスの罠/留学生の解散』

ベトナム革命志士 潘佩珠(ファン・ボイ・チャウ)自伝『自判』

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≪越南公憲会≫


 組織としての維新会は、党員全体の共通の会であり、その下に在日本ベトナム人留学生専用機関として≪公憲会≫を設立した。
 
 公憲会の中に経済部、規律部、交際部、文書部の4部を設置した。公憲会会長はクオン・デ候。会の総経理兼学生監督は私、ファン・ボ イ・チャウ。各部毎に3圻(北・中・南)から其々一名を選出した。要するに、4部の構成委員は合計12名だ。

◎経済部は収入支出と予備費の管理責任を負う。委員はダン・トゥ・マン、ダン・ビン・タイン、ファム・チャン・イエム。
◎規律部は学生の学業状況を検査し、褒賞懲罰の提案に責任を負う。委員はダム・キ・シ ン、ファム・バ・ゴック、ホアン・クアン・タイン。
◎交際部は外国人との小交渉事と我国人の送迎に関して責任を負う。委員は、ファン・ テ・ミ、グエン・タイ・バッ、ラム・クアン・チュン。
◎文書部は各文書の応対と書簡類の保管、発行一切に責任を負う。委員は、ホアン・チョ ン・マウ、ダン・ゴ・ラン、ホアン・フン。
 それ以外に、4部の委員達が職責に相応しいかを調査する目的で稽査局を設け、ルオン・ラップ・ニャム、グエン・ディエン、グエン・フウ・コンを稽査局委員に任命した。

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