【成長痛とスポーツ障害の違いについて】

こんにちは。
先日、子供患者さんに「先生、ペヤングあげる!」っと言われ、
喜んだら、ペヤングの小さなキーホルダーでした。
思わず、その子供患者と笑顔でほっこりした永田です。

「先生、シーバー病って成長痛でしょ?だから、様子見でほっといたんです。」

とある子供患者さんの
お母さんの一言。

私は、内心こう思いました。

「おいおい、成長痛とスポーツ障害は全く違うぞ?ほっておいたら危険だぞ?」と。

ってことで、

記念すべき第1回のテーマは、

【成長痛とスポーツ障害の違いについて】


まず前提として、
成長痛とスポーツ障害は全くの別物なんです。

最初に定義から見てみましょう!

『成長痛』
骨や筋肉が成長する時に感じる痛みで、
特に膝や足首が多く、夜に痛みことがよくあります。
成長痛は成長によるもので
「良い変化」のサインとも考えられます。

『スポーツ障害』
運動の繰り返しで骨や筋肉や靱帯に負担がかかり、
損傷を引き出すものです。
また、スポーツ障害はオーバーユース(使い過ぎ)が主な原因です。

どうでしょう?
それぞれ全く違うんです!

大事なことは“どうやって見分けるか”ってこと。

もちろん、原因から子供にいつ痛いか聞いたらわかるかも!と
思うと思いますが、子供って表現の引き出しが多くて、
また、はっきりしないことも多くて、
私も現場で“???”ってなることもしばしば。

一番わかりやすいのは、

「病名がついている」こと。

これは一度、整形外科に行かれるとわかりますね。
例えば、オスグット病やシーバー病、野球肘やテニス肘。
こうやって病名がつくものはスポーツ障害に分類されます。
成長痛はには病名がありません。
では「成長痛」は?これは症状の分類になるんです。

やっぱり整形外科に行く前に、
お父さん、お母さんコーチはこどもアスリートの為に
判断できるといいですよね。

そこで、簡単な判断方法をご紹介します。

1. 確認する
痛みを訴える場所を確認しましょう。
スポーツ障害では痛みのポイントとして
特定の部分をこどもは訴えます。
例えば、“かかと”とか“ここ”って感じで。
成長痛では、左右両方同時に感じたり、その時々で
訴える場所が変わります。

2. 見る
痛いところを見ましょう。
その時の注意事項として必ず、
良い方(健側)と痛みを訴えている方(患側)を比較すること
腫れているかのチェックです。

3. 触る
健側と患側の表面を触ってみましょう。
炎症を起こしているのに腫れが出ない場合もあります。
そんな時に触ってみると患側に熱感を感じることが
出来ることがあります。

4. 押す
こどもの痛いと訴えているところを押してください。
スポーツ障害は、痛いところに繰り返し負担がかかっているので
炎症を起こしているので押したり、
摘まんだりすると痛み(圧痛)を訴えます。

この4つを確認して、1つでも当てはまったら、
お子様は何らかのスポーツ障害を発症している可能性があります。
近くで信頼できる医療機関に相談してくださいね。
早ければ、早い方がいいですよ。

それはなぜかって?


成長痛は成長過程における自然な痛みだから、
時間とともに消えることが多いけど、
スポーツ障害は、時間が経てば経つほど
慢性化することがあります。
また、運動や動作のたびに痛みがあるので、
その度にこどもアスリートは我慢をしています。
我慢を繰り返すことで身体の偏り、
成長障害の原因になることも・・・。

スポーツ障害は放っておいたらダメです!
こどもアスリートの送り迎えの時に

「どっか痛いところはない?」

とさりげなくコミュニケーションの一つとして
確認するようにしましょう!

親コーチとして一歩ステップアップ!



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