超えられない天才の壁
どきどきキャンプのサトミツさんこと佐藤満春さんの新刊「凡人の戦略」がとても刺さりすぎた。
前著の「スターにはなれませんでしたが」も尋常じゃないくらい刺さってしまってもうちょっと苦しくなるくらいだったけど、今回はまさに「仕事」という点で考えさせられた。
色々な事を諦めるという事は実は一番勇気がいる事だと思っている。
諦めたからこそ見えてくるものっていうのはきっとあるはず。
でも、どうしても未だに何かにしがみつきたいという気持ちが無いわけじゃない。多分まだ「天才」になりたいという気持ちがどこかに潜んでいるんだなと自分自身を見直す事ができた。
もちろん必ずしも諦める必要はないと思うし、突き通すからこそ得られるものも沢山あるとは思う。
でも、それ以上に他に何かあるかもしれない。
それは本文中でも触れられいるけれども、「やりたいこと」、「向ていること」、「やるべきこと」を考えた時、今諦めきれていない事はどれに分類されているんだろうか。
まさに今自分は「今後どうしていこうか」という漠然とした悩みを持っていて。「やりたいこと」が「向ていること」と一致する事ってなかなか無いし、「やるべきこと」が「やりたいこと」と一致することもなかなか無い。
その中で仕事として「やる」のか、趣味として「やる」のか。
考えすぎても答えが出るものじゃないから結局探り探りやるしかないって言うのは分かっているんだけども。
私は天才じゃないし、できることよりもできない事の方が多いと思う。
そう考えると「消去法」で生きていくという考え方は凄く自分にも合いそうだった。今までは「消去法」じゃなくて、「とりあえずやってみよう」で突き進んできたけど、その段階は通り過ぎたのかもしれない。
そう考えると、私の戦い方はこれから少し変わってくるのかもしれない。
ここ数年ではっきりと分かったのは「出役」として価値があるなら出るけれども基本的には「裏」に回りたいという事。ただ、他の人からは「そんだけ喋れるならもっと出ればいいのに」と言われる。これがきっと「やりたいこと」と「向いていること」の違いなんだと思う。
じゃあその「裏」に回りたいとはいったいどういう事なのか。
これはまだちょっと言語化ができそうにない。
けど、表だろうが裏だろうが今は必要以上に「他人からの評価」を気にしすぎているんだなという自覚はある。
「他人が自分に求めているもの」を把握するというサトミツさんの考えがスーっと入ってきて「ああ、そっちの方向性があるのか」と目から鱗だった。
今後の人生を考えた時、もう何本か柱が必要になるとは思っていて、それはきっと私が持っているであろう特性と掛け合わせる事で最大の効果を発揮できるんじゃないかって前向きになれた。(サトミツさんで言えばトイレ・掃除専門家×現役の芸人×放送作家、のように)
私には何があるだろう。
何ができるだろう。
何がやりたいんだろう。
何が向ているんだろう。
他人からの評価を気にしすぎるのは良くないけど、もう少し身近な人から「私って何が得意そう?」みたいに聞いて視野を広めてみるのもいいかもしれない。
私は天才の壁は超えられない。
これはここ数年で改めて突き付けられたし、理解したし、諦めもついた。
ここからは戦略勝負だ。
求められている事は丁寧に、人からの信頼にはしっかり答えられるように。
とても勇気を貰えたし、すごく参考になったし、ぼんやりとしていた今後の道筋が少し明るくなった気がする。
3冊目も楽しみだなあ。
がわ