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【 まぐだら屋のマリア 】原田マハ 読書記録(短文1分弱)

≪原田マハさんの本はどれも面白い。どの題材の絵画も実物を観たいなと思ってしまう ≫

【 内容 】東京・神楽坂の老舗料亭「吟遊」で修業をしていた紫紋は、料亭で起こった偽装事件を機にすべてを失った。

料理人としての夢、大切な仲間。そして、後輩・悠太の自殺。
逃げ出した紫紋は、人生の終わりの地を求めて彷徨い、尽果というバス停に降り立った…。
過去に傷がある優しい人々、心が喜ぶ料理に癒され、紫紋はどん底から生き直す勇気を得る。

「BOOK」データベースより

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【 感想 】
高級料亭、憧れのお店での板前修行、いつか自分のお店を出すため、母親を喜ばす為に一生懸命働く主人公、紫紋。

ある事件が切っ掛けにより実は不安定だった職場の全てのバランスが崩れる。

結果、あてもなく死に場所を求め、ただひたすら遠くへ逃げ出す。

全財産も底を尽き、たどり着いたのが尽果バス停。

なにもない一本道。そこから見える崖っぷちに店を構えるまぐだら屋。

そこで謎の優しい店主マリアと出会う。マリアの優しさに触れ、紫紋は死よりもそこで働く事を選ぶ。

食事が人と人の心を通じ合わせる。この場所、尽果にたどり着いた人間は昔から、どん底の人生から、心を立て直す事のできる不思議な場所。 

人生の寄り道処、まぐだら屋。 
少しずつ語られる出来事、何があったのかは皆、なかなか語れない、話したくても躊躇ってしまう心情がうまく描かれた、引き込まれるお話。

作家の原田マハさんの本はどれも面白い。どの本の題材の絵画も実物を観たいなと思ってしまう 

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