植物蛋白なら良いの?
2月は節分。大豆ということで、大豆製品の上手な摂り方についてお話ししましょう。
もうすぐ豆まきですね。
「福は内 鬼は外」と言うのが普通です。鬼を邪気ととらえているからですね。「魔を滅する(魔滅=まめ)」という言葉にかけて豆を使うようになったという説もあります。
ところが、全国の豆まきを見ると「福は内 鬼も内」というところが意外に多いことに驚きます。吉野の世界遺産「金峯山寺(きんぷせんじ)」では、全国から追い出された鬼に「福は内、鬼も内」という掛け声をかけるそうです。
私が住む栃木のお隣、群馬県の鬼石地域は「福は内、鬼は内」と言います。
群馬県の鬼石地域は「鬼が投げた石で町ができた」という言い伝えがあるからと言うことです。悪い鬼ばかりでなく良い鬼もいると考えられているため、「鬼は内」と鬼を招き入れる掛け声をかけるのだそうです。
栃木には鬼怒川という凄い名前の川が流れています。鬼が怒る、恐ろしげな名ですね。実は古くは毛野(けぬ)川といわれ,絹川,衣川とも書かれたようです。ひと安心。
鬼の名前がつく神社は全国にあって、埼玉県の「鬼鎮神社」、新宿歌舞伎町の「稲荷鬼王神社」岡山の宗忠神社などたくさんあります。名前に“鬼”がつく神社は意外に多いのですね。
この豆まきにはふつう炒り大豆をまきます。大豆には霊力があって、昔から疫病や疱瘡、風邪、はしか、物もらいをはじめ、万病除けのまじないとして重宝されてきたようです。だから炒り大豆をまくのです。
でも私が小さいときは落花生をまいていました。殻の中に入っているので見つけやすいし、衛生的です。私のお家ではその落花生に番号が書いてあって、当たり外れがあってとても楽しかったことを覚えています。
みなさんは何をまいていますか?
さて、大豆ですが、牛乳の代わりに豆乳、肉の代わりに大豆蛋白などスーパー、レストラン、ファーストフードなどでも頻繁に見かけるようになりました。大豆は健康に良いと言うことと、ベジタリアンが増えた事で話題になっています。でも、食べ方をちゃんと知っていた方がよりよいと思います。
日本では大豆は古くからミソや醤油、豆腐などとしてよく食べてきました。大豆は蛋白質を初めとして、脂質、糖質、ビタミン、カリウム、マグネシウム、カルシウム、リン、鉄など栄養価が優れているので、今では肉に代わる食品として世界中で大豆に関する研究が進められています。
大豆と言えばやはり一番に蛋白質が思い浮かびますね。国産大豆は100g中に33.8gもの蛋白質を含んでいます。この蛋白質というのは、臓器や筋肉、皮膚、髪、血液などを構成するうえで欠かせません。ですから、肉に匹敵する蛋白質を豊富に含む大豆は「畑の肉」と言われているのです。
ところが肉などに含まれる蛋白と大豆に含まれる蛋白質には違いがあります。たとえば、
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