#21 プロ野球 移動への対処法

おはようございます。

今日は頻繁に日本中を移動するプロ野球において、コンディショニング担当としての対処法を紹介します。

年間143試合行われるレギュラーシーズンで、ほぼ半分はビジターとなり、移動が伴います。移動手段は球団によって様々ですが、僕の所属チームは基本的に新幹線を使用しています。

移動時間は1時間弱から4時間超と振り幅がありますが、年間積み重ねていくと相当な時間と負担になります。

この避けて通れない厄介な移動ですが、少しでもパフォーマンスへ影響の出ないよう下記を徹底しています。

・モビリティー、アクティベーションエクササイズを行う
・移動日のコンディショニング・トレーニングを考慮する

モビリティーエクササイズを行う

長時間の移動は同じ姿勢でいることを強いられます。それにより特定の筋群が短縮・伸長されたままの状態いが長時間続くことにより、正常な筋収縮が行われづらい環境になります。それによって可動性低下や出力低下が起こり、結果的に怪我に繋がってしまうケースがあります。

移動による『腰が固まった』、『首を寝違えた』はあるあるです。 

その対処法として移動した次の日の練習や、移動直後の練習で股関節と胸郭のモビリティーエクササイズを処方します。

例の一つとして上記のエクササイズなどが挙げられます。 
理想としてはエクササイズを行う前に、動きづらくなった箇所をストレッチポールやボールなどで緩めたいところです。

アクティベーションエクササイズを行う

アクティベーションとは日本語で活性化でしょうか。

筋肉を収縮することにより、関節の機能を向上させる場合に用いるエクササイズとなります。代表的なエクササイズはミニバンドなどを使用した臀筋群のアクティベーションになります。


移動日のウェイトトレーニングを考慮する

上記にもあるように、長時間移動は体にマイナス効果をもたらします。さらに早朝の新幹線へ乗る場合ですと、前日の睡眠時間は通常よりかなり少なくなっています。

疲労、機能低下した状態で質の高いウェイトトレーニングは行えるでしょうか?

トレーニングのメリットよりも、怪我のリスクなどのデメリットが勝ってしまうと思うので、僕は移動日にウェイトトレーニングを基本的に選手へ推奨していません。

以上、移動における対処法でした。

『こんなの当たり前じゃん 誰でもやってるよ』と思う方もいらっしゃるかもしれません。その当たり前を継続することが、長くて単調的なプロ野球において、とても大事だと個人的に思っています。 



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