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【雑記】I NEED MORE POWER

今の僕がお世話になっているドイツのコーヒーマシンの会社では
メンテナンス要員として雇われており、日本でも若干経験のあったコーヒーマシンのことについて教えてもらいながら日々を過ごしている。

ジェネラリストを育てる日本の会社の方針とは違い
基本的にスペシャリストを雇用し、時間帯効率で考える労働文化は
結論としてものすごい速さで仕事をすることを求められる。

僕も多少なりとも同じブランドを扱っていた会社に所属しており
3年は別のブランドがメインとはいえメンテナンス経験があった自分が
まっったく追いつけない。

今自分に求められているのは、オーバーホールと言って、マシンを全体的にメンテナンスしてお客様に返すと言うタイプのメンテナンスサービスなのだが
これを自分でやるのと上司でやるのとで3倍くらいはスピードが違う。

3倍でもまだ過小評価しているかもしれないと思うレベルではやい。

いくら上司が10年くらいの経験が存在しているとはいえ、この差はなんだろうと思ったりする。

それを考えた時に、もちろんアプローチの方法やマシンの詳細、環境の使い方など全てを覚えておりコントロールできる上司に比べれば、自分は何もかも足りないと言うのはそうなのだが

たまに発生して困ってしまうのは、教えてもらったやり方が肉体的にできないと言うものだ。

そもそも、会社にいる人たちは身長が明らかにでかい。
多分185〜190cmの人たちであり、体がデカく
作業場の台も平均してちょっとでかい。

そして、力が強い。
自分が時間をかけたり相当工夫しないと外せないガチガチの部品を
いとも簡単に取り外すし
激重たい荷物やマシンなんかも簡単に一人で持ち運ぶ。

こういった平均的な人間的パワーの違いで考えられた工具やアプローチ方法のため
教えてもらっても自分に若干合わないことがあるのだ。

これをどうしようかと思っている自分はいる。

会社の方針というよりか設備で戦う以上、会社のやり方に迎合するやり方で馴染んでいかないといけないと思うと

筋トレがいる。特に握力。

手のひらの大きさがかなり違うため、握れる工具の力の掛け方も違い
その差によって頭ではわかっている作業が実現するまでにドイツ人の同僚や上司に比べて大きな差が発生していることを痛感している。

まさかドイツに来て、言葉や文化の障害だけでなく
肉体的なものまで要求されるようになるとは、全く思いもしなかった。

というよりも、現状において、一番根本的な格差を感じているかもしれない。
短期間では対策しようもない身長差や肉体強度の差。

文化も同様ながらある程度は対策も勉強もできるし、何より普通に質問ができる。
また、日本レベルに礼儀に厳格な文化で育っている自分にとっては、もちろん差があれど人を怒らせるような会話や振る舞いをすることは仕事で基本発生しない。
ドイツはヨーロッパの中でとくに人と距離をとりがちで丁寧語が存在し、日本と似ているので、余計に楽である。

ただ、パワーだけはどうしようもない。。。
日本ではそれを工具や日本らしい方法で解消することが常であったが
実際のところドイツではどうなることやらという感じである。
※もちろん、日本でも熟練のメンテナンスはパワーで解決したりする。

ただ、おそらく細かい作業になると自分の方がなれれば早いだろうなと思うことが多く
そこに関してはでかいということのデメリットになっているんだなあと感じることもある。

そんな中で自分が今しているのは、細かい改善であったりする。
もうパワーは鍛えるしかないしそういった機会もかなり多いので
多少筋トレはしながら自然に身を任せようとも思っているが

現場や会社で思うこと、会社のリソースで改善が見込めるところ
本当にちょっとしたことを少しずつ変えようとしている。

ただ、そこにも限度というか限界は必ずあるだろうし
日本流を持ってきたとしても、それが必ず正しくなるとは限らないので
ぶっちゃけ様子を見ながらやるしかない。

正直ジレンマは抱えているし、この短い期間で致命的な課題を抱えていることに気づいてしまったが
とにかくまずは契約の更新、今の雇用形態からステップアップできるようにとにかく一生懸命に努力をするほかない。

最終的に非言語領域が大きな障害になりそうだ。このご時世に超根本的な差を目の当たりしにて痛感すると思っていなかった。

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