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【読書感想文】ダサいを解決したい人へ届けたい「配色の超入門書」
まず第一に、僕はファッションのファの字すら知りません。
生きてきて30年。基本的にファッションとは無縁であり続け
今では90%ユニクロマンです。
別に、ユニクロがダサいわけでもなんでもなく、着やすいというのがありますが‥
まずもって、僕は勉強する側であって、伝える側ではないということを
あらかじめご理解してくださいませ。。。
本を読むきっかけ
さて、イタリアに行った結果、非常に興味を持ったのは
イタリアのファッションです。
基本?というか王道はありつつどこかで強い色を使っていて
とてもかっこいいなと男女構わず感じました。
そして、イタリアで妻が買ったニット帽や
母への誕生日用に買ったポンチョなどを見て思ったのは
形へのこだわりです。
そうやって、肌で感じたものを、せっかくなので自分にも応用したいと思い
何から調べようかな〜と思ってAmazon Kindle Unlimitedで無料だった
この本に辿り着きました。
というよりも、ファッション系の本はなんかものすごい高いやつかものすごいニッチなやつか、雑誌などの実践本くらいしかなく、また自分が欲しいカテゴリーの名前がわからなかったのでまずイタリア人のあの強くも調和している配色を勉強してみようと思ったわけです。
本の内容
この本は本当に「超入門書」であり
正直若干アートに興味がある人なら
多分ネットで調べればある程度の情報を集め切れるような
そんな内容です。
ただ、ものすごくわかりやすい。
美術などの教科書でそのまま採用されてもおかしくないレベルだと思います。
僕みたいに全くわかっていない人にもわかるような丁寧さと図解。
シンプルかつ重要な情報と、引用ができるトーンチャートが魅力的。
そして、僕自体が全く理論を知らなかったので
こんなに色やトーン、配色に関してここまでルールがあり
意味があるものだと思いませんでした。
ぶっちゃけ、普段のように内容をまとめたいのですが
あまりにもまとまりすぎていて、ピックアップする必要性を感じないんですよね‥
全部読んだ方がいいでしょ。と思える内容です。
なので、同じくAmazon Kindleで無料だった、イタリアおしゃれおじさん特集の1ページを引用して、本の内容に則り解説を加えてみようと思います。
イタリアおぢ分析 ①
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さて、このおじさんが使用している服の色はまず
下から
茶色:靴
青(紺色):ジーンズ
ネイビー:ジャケット
水色:シャツ
金色:ボタン
緑:アウター?
になっています。
まず全体的に配色として多いのは青色・茶色・金色だと思いますが
各色には以下のイメージがあるそうです。
【青色】
信頼・誠実・さわやか・知性・落ち着き・寒冷・不安・悲しみ・寂しさ
【茶色】
安定・安心・伝統・堅実・素朴・温もり・じみ・頑固・退屈
【金色※記述がなかったので黄色で考えます】
楽しい・元気・幸福・希望・無邪気・注目・奇抜・軽率・注意
総じて考えれば、ちょっと遊びがある落ち着いたイメージのダンディさが当てはまるのでしょうか?
そして、組み合わせ自体はこの大雑把に3色プラスグリーンのアウター。
配色としては、「色相の対象配色」が一番近く
そこにアクセントカラー(この場合だと金?)を盛り込んで、イメージを固めているようです。
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はえ〜。。。おじさんがものすごいキチンと王道の配色になっている‥!
イタリアおぢ分析 ②
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こちらもスーツの上にもこもこのアウターなんてきてるのに
なんかかっこよく見える‥!
この色の組み合わせも、赤と紺の関係的には対照色。
もこもこの肌色は赤の類似色。
そして赤の持つ進出色と青の後退色によって
本人の軸がものすごくシュッと見えていて
かつアウターはそこまで膨張して見えていない。
また、細かい話でスーツとシャツのトーンは対照配色。
離れた位置にある組み合わせのワンポイントは
色の持つイメージを際立たせるということです。
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は、はえ〜
色に関しては、センスとかじゃなくて
結構科学的というか、根拠あるもんなんすね‥
すごい面白いというか、今後興味深く服を観察できそう・・・!
総括 イタリアおぢさんはルールに忠実
ということで本自体はとても有用だと思われます!
ただし、ファッションに関してはどちらかというと
まずこれが「色」だけであって
ここに多分形が入ったりするのでしょうから
ファッションというのは、なんとまあ難しそうなテーマなのでしょうか・・・
おしゃれが好きな人って、なんというかすごい考えてるんだな〜と
考えさせられてしまうような本でした。
僕はこの本の内容を片手に、ユニクロに行って買い物をしてこようと思います・・・!