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ウソも方便
短い夏休みも終わり、昨日は登園日。
トイレにお座りした○○ちゃん、ママが恋しくなったとみえて、急に悲しくなりました。でも、年中さんの矜持(きょうじ)から、グッと涙をこらえます。
今週いっぱい「お給食」がないので昼前に帰宅。早速、ママに幼稚園で泣いたことを報告します。
夕方、ママがパパに今日のエピソードを伝えていた時、○○ちゃんが話に割り込んできました。「ママ、○☆先生からお電話来た?」。
「先生、ママにお電話くれるって言ったの?」とママ。
「うん、先生、○○ちゃんが泣かなかったら、ママに電話するって言ってた」。
ママは即座に理解しました。トイレを出てから泣き止まない○○ちゃんに手を焼いた先生が、ウソも方便で「泣き止んだらママにお電話する」って言ったこと。
ママもすかさず、ウソも方便。「先生、忙しかったのかもね・・・」。
いまだかつて約束が守られなかったことのなかった○○ちゃんにとって、約束の不履行なんて信じ難いこと。あの局面における先生の発言が、泣き止ませるための「方便」ってこと、○○ちゃんに理解できるはずもありません。
真顔で「先生、忘れたのかなぁ」って首をかしげる○○ちゃんの姿に、ママとパパは思わず吹き出しそうになります。
サンスクリット語で「近づくこと」を意味する「方便」を理解できるようになるには、まずは経験を積んで大人に「近づくこと」なのです。