遺伝子レベルで変化する
・人は変われるのか
"昔から何も変わっていない”。私は時々そう思うことがたくさんあります。例えば、今年は資格を取る!と新年に意気込んでいたのに、年末に振り返ると資格を取るどころか勉強すら進んでいないなんて事はないでしょうか。(私です、、)
誰でも「あぁ、またやってしまった」と思うような経験はあるはずです。そして、その度に「自分は変われるだろうか」と不安になることもあると思います。
しかし、安心してください。結論から言うと人は変われます。さらに、最近の研究では人は環境に影響を受けて遺伝子レベルで変化することが判明しています。ただし、これは良い面も悪い面も含めて変化するという事です。
・エピジェネティクスとは
ひと昔前までの研究では遺伝子は基本的に変化しないものと考えられてきました。しかし、近年の研究で「遺伝子は環境刺激により、状態が変化する」ということがわかってきました。どういうことなのか簡単に下の図をご覧ください。
エピジェネティクスでは遺伝子の修飾によって反応する物質に変化が発生します。つまり、環境の刺激を受けて遺伝子が変化し、刺激に対する反応も変わるということです。例えば、残業が多く、人間関係がぎくしゃくしたストレス環境下の職場では、体を守るためにストレス反応を瞬時に出すように変化します。このように、周囲の環境によって人は変化するのです。
・変わるためには?
では、変わるためにはどうすればよいでしょうか?その結論は「環境を選択する事」です。ここでいう環境とは、五感や社会環境といった外的環境に加え、思考や意識といった内的環境も含めます。自分自身の考え方の癖が自分自身に変化を及ぼしていることもあります。自分自身の身の回りにある環境や思考を今一度見直してみましょう。
外的環境については転職や引っ越し等を行う事で変化可能ですが、金銭的損失や最適なタイミングの有無等、考慮すべきことが多く、手を付けにくいです。一方で、内的環境については、すぐに始められる側面があります。瞑想やマインドフルネスを行う事によって、自分の思考を観察し、考え方の癖を発見しましょう。ここでポイントなのは、マイナスな思考を否定しない事です。ただ、観察し「自分はこう考えていたのか」と気づくことが大切です。このように、自分の環境について見直し、ポジティブな変化を与えられるよう選択肢を模索してみましょう。
・まとめ
簡潔に「人が変化する」ことについてお伝えしてきました。環境がすべてというわけではありませんが、少なからず、人は環境に影響を受けます。変化するために環境が負荷となっているならば、今一度見直しが必要です。
私も年始に立てた目標を達成すべく絶賛環境を見直し中です。少しずつ変われるように頑張っていきましょう。