◆ビターチョコレートソース&フレーバーオブソルトイズライクアブラッドテイストbill$
命の剥がれる音は耳に心地良い
痛みも同じくらい好き
今日は襟足
けっこうバランスよく抜いてくのが
楽しい
前髪はまだ生えてこない
いい感じになるまで、2ヶ月くらいかな
ムダなことを
一生懸命な人達の中で
やると
走ることをやめていいんだと
自暴自棄気味な納得が手を引いてくれるから
やめられなくなった
パラパラと床に落として
先生は必死で次の言葉を探して
床の髪の毛から目を離さなくなった
先生の話しを聴きながら
あたしはどうしてこうなったんだろうって
考えてた
答えは無いのに答えは欲しくて
まるで同じ場所をぐるぐる回ってる
可哀想な時計たちみたいに命の奴隷になってる
あたしのようなニンゲン以外の人達は
値段をつけられるのを競って
誰かの決めた価値観へ、世界の選ぶ紙切れへ
自分の命で少しずつ赤く染める
あたしはその早さではもう走れないから
空を見上げて
自分の歩幅を思い出そうとしてる
自分はどこにいるのか
雲たちに聴いてる
でもさ
なんでこんなとこに居るんだろう
なんでアタシは自分の気持ちのコントロールを
できないんだろうって思うと
過去も未来もドアは閉じて
今という名の部屋の中が
狭く感じるんだ
自分の命がとても重くて、重すぎて
ゴミ箱に捨てたくなるの
みんなみたいにさ?軽くなって
当たり前のように笑う世界のあたしになりたいの
はあ、
ああ
辛いなぁ
辛いよ・・・
ねえ、
これずっと続くの?