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夏に体のメンテナンス①

ご無沙汰しております。4か月ぶりの記事になってしまいました。
前回は「春の養生」というテーマで書きましたが、今はもう夏も後半に差し掛かろうとしています。

4月から新しい仕事を始めることになり、そこから7月の選挙まで、自分の思考や意識が、ほぼそちらに向いていました。
少し落ち着いたので、またnoteの方も少しずつ書いていきたいと思います。

今回は、夏に意識したり気をつけたりした方が良いことについて、2回に分けて書きたいと思います。本当はもう少し早い時期に書ければよかったのですが、もう8月になってしまいましたね💦

さて、「自律神経」という言葉、よく耳にすると思いますが、一体どんなものなのか、どのような働きをしているか、知っていますか?

漢方養生学®の話をする上で、自律神経を知ることはとても重要です。

自律神経とは…
自分の意思とは関係なく、眠っている間も生命を維持するために、24時間休むことなく働き続けているもので、呼吸、脈拍、血圧、血糖値、消化、体温調節、免疫などカラダのあちこちで様々な働きをしてくれています。

自律神経には、
昼間や活動的なときに活発になる「交感神経」と、
夜間やリラックスしているときに活発になる「副交感神経」の2種類があり、このふたつがうまくバランスを取りながら働いてくれています。

交感神経が優位なときは、血管は収縮し、血圧・脈拍・血糖値などは上昇し、消化や排泄機能は抑えられます。
反対に副交感神経が優位なときは、血管は拡張して血圧などは下がり、消化や排泄機能はスムーズに働きます。

自律神経には一日の朝昼夕で周期的に変化するリズムがありますが、一年を通して考えてみると、季節によっても変化があります。

冬は気温が低く寒いので、体温を逃さないように血管が収縮し血圧なども上がります。
交感神経が活発に働いている状態です。また体温を維持するために、体内ではどんどん燃焼してエネルギーを生み出しています。
反対に夏は気温が高くなるので、副交感神経が優位になります。気温と体温の差も小さくなり、熱をたくさん作らなくても良くなるので、カラダにとって冬ほどカロリーは必要なくなります。

しかし現代では、夏はどこに行ってもエアコンで冷やされていて、夏こそ冷えに気をつけなくてはなりません。また氷入りの飲み物やアイスなども美味しく感じ、ついつい冷たい飲食物を摂ってしまいがちです。

カラダが寒さを感じると交感神経優位になり、冬のような状態になってしまいます。
本来、夏は副交感神経優位で、免疫力も高いので、冬に傷ついたカラダの修復(メンテナンス)をする季節です。
カラダの外側も内側も、冷やしすぎには気をつけましょう。

次回に続きます。

薬に頼らない薬剤師・漢方養生アドバイザー® 吉澤あかね

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