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人生の区切りを迎えて#03 やはり気になる心の変化

■あなたはもはや現実離れしている
自由にやっていい、と言われても、どうやればいいのかなんて分からん!という方がほとんどだと思います。やることがないと、周囲から必要とされていない、つまり存在感がなくなってしまいそうだと思っているかも知れません。それなら無理にやることを探さないで、まずはボーっとすることをお勧めします。

適当なことを言っているのではなく、私はすでに31歳の時に、そのゾワゾワした感覚を経験しているのです。当時、会社を辞めて独立するとは言ったものの、やることなんか何もなかったし、あえて言えば、子どもの世話ぐらいだったような気がします。

ボーっとしていると、一瞬、社会から取り残されたような気になりますが、それまでこんつめて働いてきたので、むしろご褒美だ、くらいに考えるようになっていたような気がします。すると、見るもの、聞くもの、すべてが現実離れし始めて、妄想の中で活躍する自分が浮かび上がってきたのです。

■やってみればそんなに難しくないから
その妄想を具体化するキッカケになったのが、当時、新聞の求人欄に掲載されていた、企画営業マン募集の広告でした。30歳くらいのこういう経歴の人間を求めているならば、面接してもらえる機会があるはず。そこで、契約で雇ってもらえませんかと言ってみてはどうかと考えました。ずいぶん、図々しいお願いですよね。

会社としては余計なことのように思えるかも知れませんが、会社で採用などを担当していた私としては、こういう飛び込んでくる人材はいないだろうかと待っていたような気がします。人材紹介会社から同じような人材が紹介されて、面接して、条件出して・・・だいたい不満があって辞める人は、どこに行っても同じだから。

いきなり個別契約してくださいと言ってもなかなか会ってもらえないので、人材募集している会社に潜り込んで、とにかく人材を確保して、良ければ社員にすればいいじゃんとなるのでは、と本気で考えて、履歴書を持って応募してみました。

すると、最初に面接した会社で、「まあ、やってみますか」といきなり個別契約を結んでくれました。ホントかよ!と思いながら、いやぁやった者勝ちだと確信した次第です。無理矢理クライアントを探すでもなく、割と簡単に仕事にありつけたという感じです。

■今を見つめる、ジブンを楽しむ
つまり、私と同じような立場になったら、思ったことを行動に移して、その反応を楽しむということが簡単にできるわけです。それまで営業部長として部下を管理してきた人が、人事担当をやってみたり、とにかく特技を活かして。キャリアをチェンジに挑戦してみてはどうでしょう。

ダメ元ができるのも、組織に縛られないからこそだし、そういうトリッキーな行動に、一般の人たちも興味を持ってくれる感じがあります。これまでの自分ならばできなかったことが、シラフでできる楽しさは、自分の心の大いなる変化に違いありません。

———編集後記———

ご同輩の方々の悩みの多くは、これまでに積み重ねてきた“常識”の壁を打ち破れずにいることだったり、反対に、どうやって守り続けるかではないでしょうか。

むしろ、相手もイレギュラーを待ち望んでいると思いませんか?退屈で変化のない毎日ではなく、何かの変化を待ち望んでいるような気がします。相手をその気にさせるには、おっさんたちの突拍子もない行動が、若い人たちの何かをくすぐるのではないかと思うのです。

本当に、普通の人たちの日常はあまりにもフツーで、何の変化もないわけで、そこに突然、変わった出来事があると、いい意味でドギマギするのです。

常識を超える。
自分を楽しむ。
変化を与える。

同じ立場になったあなたならば、今にもできることだとお伝えしたいのです。

#人生の区切りを迎えて


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