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町の便利屋さん

昨日のこと、2階の長男の部屋の蛍光灯が付かなくなったので、近くの電気店でLRDの蛍光灯を買って付け替えてみました。
ところがスイッチを入れても明かりはつきません。
もしかすると照明機器そのものが破損したのではないか?
そうなると照明機器を取り換えることになるのですが、取り付けのソケットを見ると、市販のものではなさそうです。
この家を建売で購入していて、その時に元々取り付けられていた照明機器なので、住宅会社に問い合わせてみようかとも考えましたが、新しいものを買うように促されそうで渋っていました。

長男もネットで検索して地元の家電修理店を探して問い合わせてくれていましたが、お得意様ならまだしも、だたの修理だけの一元さんにはそっけない対応です。

どうしたものかと考えていた時に、ふと思い出した言葉がありました。
「うちは何でもしますので、どんなことでも電話してください」
これは昨年、我が家の外壁塗装をしてくれた塗装会社の社長さんの言葉です。
地方の中小企業が大手の同業社に対抗するには、それこそ痒いところに手が届くような、細やかなサービスをして信頼と実績を積み重ねることが大切なのでしょう。
「何でもします、うちは塗装だけじゃないので」と言ってくれていました。

そこで「うちの蛍光灯が壊れたようで、蛍光灯の修理とかもお願いできますか?」と、恐る恐る電話してみました。
するとその日のうちに来てくださって、幾つか電話で問い合わせたりして調べくれました。

どうやら長男の部屋の照明機器はLED対応のものじゃなかったようです💦

良く調べもしないで壊れたと思い込み、右往左往して電話で呼びつけて「本当にすみませんでした」と頭を下げると「いえいえ、壊れてなくてよかったですね。今回のように何か困りごとがあればいつでもまた電話してください」と笑顔で帰っていきました。

その一連の対応を見て、長男と私はすっかり感動していました。
「神様みたいだったね」と私が言うと
「これが信頼という武器だな」と長男。
きっと人間性も素晴らしい人なのでしょうが、こういうことがあると今後も家のことで何かあったら、真っ先に電話していると思います。

私が子どもの頃は、こうした町の便利屋さん的な電気店があったのですが、今は物が壊れたら部品がないとか使用期限切れなどを告げられ、すぐに替え買いを促されます。
今回の出来事は、どこか懐かしさもあり嬉しい気持ちになりました。

#このお店が好きなわけ


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