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京都で鑑賞『ゴジラ-1.0』

公開されてから、ずっと観たいと思っていたのに、都合が合わなかったり、予定のない日曜日なのに出掛けたくなかったりで見逃していた『ゴジラ-1.0』
今回の京都旅行の2日目。伏見稲荷大社への参拝を叶えて、夕方から時間が余って、暇つぶしに入ったショッピングモールの映画館で、丁度良い時間に上映をしていました。
私が「アカデミー賞を受賞したから、記念に観ておこうよ」と言うと、長男は「京都旅行に来てまで観なくても良いんじゃない?」と笑ったけど、映画館で観れて良かったと心底思いました。
この日は伏見稲荷大社奥院まで登って参拝し体が(特に足が)震え、『ゴジラ-1.0』を鑑賞して心が震えた一日になりました(笑)

アカデミー賞視覚効果賞を受賞しただけあって、映像の凄さはもちろんだけど、物語もしっかり軸があり、それを俳優陣の演技が下支えしてひとつの芸術品になっていました。
山崎監督の映画だし、時代背景も似ているから『ALWYS三丁目の夕日』と被った感想になるかなという先入観で観始めたのだけど、戦争という悲惨さがどのように人間の心を壊してしまうのか、テーマになっている命の尊さが重くのしかかってきました。
そしてそれよりも増して、ゴジラがかなり怖い!
「絶望の象徴」と呼ばれるゴジラは、圧倒的な迫力で叫び破壊を繰り返す。
VFXを駆使した破壊や戦闘シーンは、リアリティがありすぎて鳥肌が立つほどの恐怖でした。
これほどの精密な映像を、少数精鋭で作り上げたスタッフたちの苦労を思うと、エンドロールでは拍手喝采で称えたい気持ちになりました。
アカデミー賞視覚効果賞のみならず、作品賞や監督賞、脚本賞なども受賞してもおかしくない映画だと思います。

最後のゴジラとの決戦のシーンで登場したのが、第二次世界大戦では使われることがなかった、旧日本軍の幻の戦闘機『震電(シンデン)』
マニア界隈では、映像で飛んでいるところを見ることが出来て、それこそ飛び上がるほどの感動だったのではないでしょうか。

アメリカ映画『オッペンハイマー』のアンサー映画と称されることもある『ゴジラ-1.0』だけど、原爆の父と呼ばれるオッペンハイマーと、核から生まれたゴジラ。
どちらも核兵器の恐怖を描いてるのだけど、人間は愚かだから、その恐怖を知り得ながらも争いをやめることができないのだろうな。



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