映画『キネマの神様』
過去と現代が行き来する物語の中で、昭和40年代の映画全盛期と、令和のコロナ禍での行動制限が実施され、映画館の休館や閉館といった寂しいニュースが聞こえだした頃の対比に、やけにリアルを感じてしまいました。
主人公のゴウが、志村けんさんだったらまた違った感想を持ったのかわからないけど、ジュリーのヨレヨレ感が役に馴染んでいました。
志村けんさんがコロナウィルスによって亡くなられて、代役はかつて『8時だヨ!全員集合』で、一緒にコントを披露していたジュリーだったということで、私は二人の友情に感動していました。
映画の中でジュリーが東村山音頭を歌うシーンは、志村けんさんが重ねって観えました。
この映画でのジュリーの演技について、ネットでは賛否あるようですが、ギャンブルと酒漬けのダメおやじっぷりを見事に演じていたと思います。
この映画は松竹映画100周年記念作ということで、山田洋次監督が松竹映画の歴史を盛り込んで、家族愛をテーマに、監督自身の映画愛も交わって、見事な人生劇場になっていました。
私個人的にはRADWIMPSの野田洋次郎さんの演技に感動。
そして北川景子さんの美しさったら、もう神のレベル!
銀幕の大女優そのものでオーラが半端なかったです。