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映画『キネマの神様』

【ストーリー】
ギャンブル漬けで借金まみれのゴウは妻の淑子と娘の歩にも見放されたダメ親父。そんな彼にも、たった一つだけ愛してやまないものがあった。それは「映画」――― 。行きつけの名画座の館主・テラシンとゴウは、かつて撮影所で働く仲間だった。
若き日のゴウは助監督として、映写技師のテラシンをはじめ、時代を代表する名監督やスター女優の園子、また撮影所近くの食堂の娘・淑子に囲まれながら夢を追い求め、青春を駆け抜けていた。しかしゴウは初監督作品『キネマの神様』の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしまう。半世紀後の2020年。あの日の『キネマの神様』の脚本が出てきたことで、ゴウの中で止まっていた夢が再び動き始める―――。

【キャスト】
沢田研二 菅田将暉
永野芽郁 野田洋次郎/リリー・フランキー 前田旺志郎 志尊淳
松尾貴史 広岡由里子 北山雅康 原田泰造 片桐はいり
迫田孝也 近藤公園 豊原江理佳 渋谷天笑 渋川清彦 松野太紀 曾我廼家寛太郎
北川景子 寺島しのぶ 小林稔侍 宮本信子

過去と現代が行き来する物語の中で、昭和40年代の映画全盛期と、令和のコロナ禍での行動制限が実施され、映画館の休館や閉館といった寂しいニュースが聞こえだした頃の対比に、やけにリアルを感じてしまいました。

主人公のゴウが、志村けんさんだったらまた違った感想を持ったのかわからないけど、ジュリーのヨレヨレ感が役に馴染んでいました。

志村けんさんがコロナウィルスによって亡くなられて、代役はかつて『8時だヨ!全員集合』で、一緒にコントを披露していたジュリーだったということで、私は二人の友情に感動していました。
映画の中でジュリーが東村山音頭を歌うシーンは、志村けんさんが重ねって観えました。
この映画でのジュリーの演技について、ネットでは賛否あるようですが、ギャンブルと酒漬けのダメおやじっぷりを見事に演じていたと思います。

この映画は松竹映画100周年記念作ということで、山田洋次監督が松竹映画の歴史を盛り込んで、家族愛をテーマに、監督自身の映画愛も交わって、見事な人生劇場になっていました。

私個人的にはRADWIMPSの野田洋次郎さんの演技に感動。
そして北川景子さんの美しさったら、もう神のレベル!
銀幕の大女優そのものでオーラが半端なかったです。

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