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バンガロール・ムンバイ旅行2024 - 地の巻(ムンバイ篇)
2024年5月1日(水)
ムンバイ一日め。多くの州はMay Dayでお休みだが、マハーラーシュトラ州はMaharashtra Dayでお休み。ドライデー。
ボンベイの朝はKyani & Co.からはじまる。というわけで、FortからDhobi Talaoまで歩く。
ホテルの近所で7-ELEVENを見かける(1)。入ってみたらちゃんとお酒コーナーもあったが、今日はドライデーなので閉鎖。
そのほか朝ごはん前に見た風景。
(2) Victoria Terminus(現Chhatrapati Shivaji Maharaj Terminus)
(3) 旧Capitol Cinema
(4) Municipal Corporation Building
(5) Elphinstone Technical High School
(6) Metro Cinema
(7) Kavasji Jamshedji Petigara statue
(6-8) The People’s Free Reading Room & Library
【イラーニー・カフェ1軒め】
いつものように、イラーニー・カフェめぐりがムンバイ旅行のメインである。
その1軒めにKyani & Co.を選び、Bun Maska with Jam(₹52)とParsi Omelette(₹81)の朝ごはん。Kyani Tea(₹24)とIrani Tea(₹43)がどう違うのか知りたくて両方頼むと、Kyaniはシンプルなミルクティーで、Iraniはマサラパウダー的なのが振りかけられていた。これならKyani Teaのほうがいい。紙皿紙コップが定着して元に戻りそうにないのと、お店のファサードのメニューが描かれていたところが真っ白になっていたのが残念。塗りなおしているだけでまた描かれると信じたい。
朝ごはんのあとは、Dhobi Talao, Marine Lines付近をぶらぶらする。
【イラーニー・カフェ2軒め】
前回行ったら閉まっていて、やっていそうな情報もなく、勝手に閉店疑惑だったEdward Restaurant、営業していたので初訪問。食後なのでTea(₹20)だけ。中二階があるけど、少なくとも客席としては使われていない。
おみやげの偵察も兼ねてParsi Dairy Farmへ。ここも以前お休みだったので初訪問。朝のおやつにMango Shrikhand(₹120)をシェア。シュリカンドはふつうは凍ってないと思うんだけど、濃厚なのでフローズンのほうが食べやすい。お店はわりと最近に改装されているらしく新しい感じだけれど、かなりかわいらしい。
Dhobi Talao, Marine Lines付近は、イラーニー/パールシー関連施設が多いところ。個別に紹介しているもののほかに、次のようなところがあった。
(1-2) Bastani & Co.:20年くらい前に閉店した、Kyani & Co.と並び称されたイラーニー・カフェ。まだ看板が残っている。
(3) Alfred:以前はイラーニー・カフェだったけれどいまはバーらしい。そういうところもひととおり行きたいのだけれどなかなか…。
(4) 某イラーニー・カフェめぐりツアーがよく集合写真を撮っているところ。このベーカリーがイラーニー系なのかなと思っているけど情報が見つからない。
(5) 通りすがりのIrani Building。
かっこいいアール・デコの映画館が多いムンバイ。その定点観測もお決まりのコースである。まずはいちばん好きなLiberty Cinemaへ。いまは商業上映はしていないみたいだけど、このちょっとあとにKashish Pride Film Festivalというのをやったようなので、使用はされているみたい。いつまでも残してほしい。
南下して、Libertyと並んで好きなEros Cinemaへ。この映画館が閉館したのは2017年。改修されるという話だったのに、放置されたままパンデミック突入。忘れたころにいつのまにか改修が始まっていて、今年2月、極めてめずらしい単館のIMAXシアターとしてリニューアルオープンした。この突然のニュースが、今回のムンバイ再訪の大きな動機となったのだけど、いまは上映がなく、週末からはハリウッド映画のようだ。内部がどうなっているか気になるけれど、今回は映画鑑賞は諦め、きれいになった外観を見るだけで満足することにする。とはいえ肝心の塔の部分はまだ改修中みたいなのだが。
映画館だけではなく、Art Deco建築の街、ボンベイを満喫するのもいつもどおり。
世界遺産にもなっていて有名なのはOval MaidanとMarine Driveだが、それ以外にも多数のアール・デコ密集地域がある。そのひとつのMarine Lines。計画的に見てはいないが、歩いていて目についたもの。
(1) Rivendell House (2-3) Silk House (4) Marina House
(5) Sunbeam Chambers (6) Kakad House (7) N M Petit Fasli Agiary
(8) Industrial Assurance Building
そのほかのMarine Lines付近の風景。
(1) Anjuman Parsee Fire Temple (2-3) Gol Masjid Ahmadi
(3) Sassanian Bakery & Restaurant (4) Syed Qadar Shah Vali Dargah
(5) Syed Sultan Hazrat Haji Bahauddin Shah Baba Asfahani Dargah
(6-7) Jamshedji Tata Ambulance College
Fort方面へ向かい、Kala GhodaのNicobarで買い物していったんホテルに戻り、Ballard Estate方面へ出かける。
【イラーニー・カフェ3軒め】
昼ごはんはBritannia & Co.。Pallonji Sodaの赤(ラズベリー)と黄色(ジンジャー)(各₹80)。ボンベイの午後はPallonji’sではじまる、とか思いながらいい気持ちになっていたが、突然わたしたちは思い出した。手持ちの現金が少ないことを。そしてわたしたちは知っている。ここがONLY CASHであることを。そしてここの食事が決して安くはないことを。すでにChicken Berry Pulav(₹600)とFry Bombay Duck(₹450)は注文した。有り金を何度も数える。頼んだものを何度も足し算する。皿洗いはしなくてすみそうだけど、マストのCaramel Custard(₹200)はひとつしか頼めない。安心と不安と後悔と貧乏臭さを同時に感じつつ、絶品のBerry PulavとBombay Duck(写真は取り分け後)とCaramel Custardを堪能する。次回はたんまりキャッシュを持って豪遊し、この悲しい記憶を打ち消したい。
昼ごはんはなんとか払えたけれど、安心するのはまだ早い。今日はBank Holidayである。もちろんATMは問題なく使えるはずだ。しかしなぜか、ATMコーナーも閉まっている銀行が目につく。開いているところを見つけても、なぜかカードが受け付けられない。銀行は腐るほどある。でもなかなかお金は手に入らない。今日は下ろせないというようなニュースがないか探してみたけど見つからない。もちろん大都会ムンバイで、あと半日キャッシュレスで暮らすのは簡単だ。でもわたしたちが行きたいお店は、たぶんほとんどONLY CASHだ。絶望しそうになったときに見つけたAXIS Bankで、無事にお金を下ろすことができた。インドの汚いお金も、このときばかりは抱きしめたいほど愛おしい。
以下は、昼ごはんや銀行めぐりをはさんで歩き回ったFortの記録。
まずはFortにも点在しているアール・デコ建築。(1)のガソリンスタンドは、ずっと見たいと思っていてやっと見たのだが、全体像も細部もあまりよく見えなくて残念。Sir Phirozshah Mehta Rd.は、Fortのなかでも多くのアール・デコ建築が集まっている通り。今日はその東側エリアを歩いた(2-10)。
(1) Karfule Petrol Pump:G. B. Mhatre設計、1938年竣工。
(2-4) United India Building (5-6) Great Social Building
(7-8) Amar Building (8-9) Jash Chambers (10) PNB House
Fort付近のそのほかの風景。
現金問題が片づいたので、Kadamba Juice CentreでMango Shake(₹70)とCold Coffee Shake(₹60)でひと息ついた(9-10)。
(1) Bombay High Court (2) Rajabai Clock Tower
(2-5) University of Mumbai (6) Godavara Gamadia Agiary
(7) Bomanjee Hormarjee Wadia Clock Tower
(8) 暑いなか、公道でクリケットに興じる人たち
ホテルで少し休憩してから出かける。
まずNew Empire Cinemaの存在確認。2014年に閉館したアール・デコの映画館で、はじめて見たときはすでに閉館していたのだが、久しぶりに見に行ったらまだあってよかった。壊さずに再利用してほしいものである。
晩ごはんはMohammed Ali Rd.付近のムスリム街で食べる予定なので、最寄り駅のMasjidまで電車で行こうとCSMTへ。しかしMasjidへは‘No train’だと言われる。このときは理由がわからなかったが、脱線事故の影響で一部の電車が止まっていたらしい。自動券売機なのに横に係員がいて、行き先を聞いて買ってくれるという謎の状況だったけど、インドあるあるなのであまり気に留めなかった。あとから考えると、止まっている路線の切符を買わないようにチェックしていたのかと納得。まさか券売機の横にはいないだろうけど、「電車が止まっている」は詐欺師の常套句なのでちょっとドキッとするね。
歩いても行ける距離だけど、バスを試してみることにする。Google mapに路線や時刻が表示されるから、簡単に使えるはずだ。しかしバス停は細かく分かれていて、路線番号は時々デーヴァナーガリーで書かれているし、なかなか止まってくれないし、それほど楽勝でもなかった。でも目的地のすぐ近くまで行けてとても便利。乗客は空席を見つけてくれたりして親切だし、インド人家族の席取りドタバタを見るのも楽しい。車内で切符を買うのが面倒だけど、インド在住であれば便利なアプリ等もあるようだ。
目当ての店がまだ開いてなかったので、Bohri Mohalla付近やChor Bazaarをぶらぶら。このあたりは2年前にも再開発していたが、いまもまだ工事中で雑然としている。Chor Bazaarのアンティークやさんが気になるけれど、ボラれるのがこわくてなかなか覗けない。
開店時間の6時になったので、初訪問のSurti 12 Handiで晩ごはん。1940年創業。店内には飲食スペースがなく、店の前にひとつだけあるテーブルはすでに埋まっていたけれど、となりに席を作ってくれた。Mutton Nihari(₹400)とRoti。Beefだと₹200なのにMuttonは高い。
もう一軒ハシゴするつもりだったけれど、ごはんは控えめにすることにしてデザート。1887年創業の手ごね(?)アイスクリームの店、Taj Ice CreamでAlphonso Mango(₹80)。盛りつけが脳みそっぽいけどうまうま。道路拡張で改築されたのか、お店が狭くなっていた。
バスで帰る。
ムンバイ一日めの乗りものはバス: 2、歩数は26722歩。
(1) 電車に乗れなかったCSMT
(2) 行きのバス
(3) 帰りのバスの車窓の風景
(4) バスの切符
ムンバイは猫が多すぎる。バンガロール篇の[今日の明星]に替わって、ムンバイ篇では[今日の猫]になります。
2024年5月2日(木)
ムンバイ二日め。今日はまずNagpada方面へ行く予定なのだけど、目的地が電車の駅から遠く、電車の運行状況もわからないので、今日もバスに乗る。
【イラーニー・カフェ4軒め】
朝ごはんはSarvi Restaurant。Kheema(₹85)ではじまり、Tea(₹20)でシメる朝。Egg Half Fryをつけ忘れたのと、Caramel Custardがなかったのが無念。Family席じゃないほうに入れてもらえたけど、床が市松模様ではなくなっていてがっかりした。ムスリムのおにいさんがTeaをソーサーで飲んでいるのを目撃したのがなんとなくうれしい。
朝ごはんのあとは、寄り道をしながらCrawford Marketまで南下する予定。その途中、まずはNagpada付近の風景など。
(3) Karim Shah Baba Dargah (5) Choti Masjid
(6) Hakim Dyam Masjid (7) Sunni Shafi Masjid
【イラーニー・カフェ5軒め】
最初の寄り道は初訪問のShalimar Tea House。Malai Pav(₹35)とIrani Chai(₹14)。ぜんぜん情報がない無名の店で、おそらくイラーニーの店ではないと思うのだけど、‘IRANI TEA & BUNMASKA’と書いてあるので、イラーニー・カフェに数えておく。Malai Pavと書いてあったけど、これはMalai Bunでは(わたしのなかでは、これがPavでこれがBun、というイメージがあるけど、それは必ずしも正しくないのかもしれない)。Malai Bunはハイダラーバードで見かけるけど、ムンバイでははじめて見たかも。ひとつをシェアするつもりがふたつ来てしまったので、かなりしっかりめのおやつになった。
ムンバイといえばダッバーワーラー(お弁当配達人)だが、通りかかったBMCオフィスにいい感じの壁画があった。朝見かけた地味めのホンモノもいっしょに。
次の寄り道はMasjid-e-Iranian(Mughal Masjid)。1860年竣工の、イラーニアンスタイルの美しいモスク。ムンバイのモスクのなかでいちばん好きなので、毎回定期チェックに来る。
さらに南下する。途中のBhuleshwar, Kalbadevi付近の風景。
昨日の帰りのバスから、Kalbadevi Rd.あたりに台所用品の店が並んでいるのが見えた。ムンバイの合羽橋的なところかなと、途中寄ってみた(6)。何も買ってはいないけれど。
(3) Nawab Ayaz Masjid (4) Hamidiya Masjid (5) Minara Masjid
(7) Cotton Exchange Building (8) Juma Masjid
次の寄り道はBadshah(初訪問)。Mango Falooda(₹150)を飲んで(食べて)、今回の目的のひとつ、「ムンバイでファル活」を達成。余分なものの入っていないシンプルなファルーダ、甘すぎずおいしい。1905年創業だけど、店内はわりと最近改装された感じで風情はない。
すぐ目の前のCrawford Marketが午前の最終目的地。正式名称はMahatma Jyotiba Phule Mandai、1869年竣工。ちょっとだけ探検。客引きは、コルカタよりはうるさくない、バンガロールよりはうるさい。空間としての市場が好きだけど(肉/魚売り場以外)、あまり買いものはしない。
【イラーニー・カフェ6軒め】
近くのRuhani Restaurantを初訪問して昼ごはん。ムスリム系のお店でイラーニーかどうかはわからないけれど、インテリアが超イラーニーなのでカウントしておく。Egg Burji(₹50)とBun Maska Pav(₹20)、食後にTea(₹15)とCaramel Custard(値段不明)。お店はいい感じだし、入っているビルはアール・デコだけど、Caramel Custardはいまひとつ。
Radio Restaurantとどちらにするか迷っていて、先にRadioに行ったらリノベーション中だった(9-10)。ピカピカになりませんように。
もともとの予定では、このあとMetro Cinema方面へ歩いてみるつもりだった。旅行前に地図を見ていて、Crawford MarketとMetro Cinemaがとても近い(徒歩10分強)ことがわかり、わたしのなかではそういう認識が全然なかったので興味がわいたから。しかしながらこの時点でけっこう歩き疲れていたので断念。バスでホテルに戻ってちょっと休憩してしまった。
【イラーニー・カフェ7軒め】
午後の活動をはじめる前に、Meher Cold Drink Houseを初訪問してSweet Lassi(₹30)。カフェかどうかはともかく、1939年創業のイラーニーのお店らしい。いままで知らなかったのだけど、ここはなにもかもが最高だった。淡いグリーンのグラスとソーサーの組み合わせ(真似したい)。ぎりぎりまで注がれたラッシーのソソる泡。丸い店内、市松模様の床、木のテーブルと椅子、淡い色合い。そしてなによりラッシーがおいしい。濃厚なのにすっきりさわやか。
新しい午後の予定は、寄り道をしながらChurchgate方面に向かい、そこで夜まで過ごすこと。
最初の寄り道は、Sir Phirozshah Mehta Rd.のアール・デコ建築めぐりふたたび。昨日行かなかった西側を歩く。通りがそれほど広くないのに建物が大きすぎ、街路樹が生い茂りすぎているので、全体像も細部もよく見えなくて残念。
(1-4) Lakshmi Insurance (5) Warden House (6) Western India House
(7) Bell Building (8) Universal Insurance Building
次の寄り道は、書店Kitab Khana(3-4)。ボンベイ/ムンバイ関連の本を探しに。
それからKala Ghodaを歩く。
(5-6) New India Assurance
(7) 閉店してしまったRhythm House
(8) Kala Ghoda Statue (9) Jehangir Art Gallery
(10) Dr. Homi Bhabha State University
次の寄り道はDavid Sassoon Library & Reading Room。入れるかどうかの情報が錯綜していたが、結果は展示のある入口部分のみ入ることができて、その奥は会員のみ。
次はRegal Cinemaの生存確認。いまやっているのは、マラーティー映画“Swargandharva Sudhir Phadke”と“Naach Ga Ghuma”。
Churchgateに到着。午後のメインは、恒例のMarine Driveアール・デコ建築めぐり。近くから細部を見るほうが楽しいけれど、今回は海側から全景を。これらの美しいビルディングの並びは陸からは捉えることができないので、いつか海上からMarine Driveを眺めたい。
(1) Framroz Court (2) Sea Green Hotel (3) Sunder Mahal
(4) Chateau Marine (5) Shiv Sadan (6) Keval Mahal (7) Sonawala Building
(8) Al-Jabreya Court (9) Seksaria (10) Soona Mahal
【イラーニー・カフェ8軒め】
Marine Driveアール・デコ建築めぐりの途中でちょっと休憩。ムンバイのアイスクリームナンバルワン、K. Rustom & Co.でKing Mango(₹100)。最高だ。ふたり同じものを頼むと写真が映えないのが残念。席はないのでカフェとはいえないのだけれど、イラーニーの店なのでカウント。
【イラーニー・カフェ9軒め】
Marine Drive散歩を終えて、Stadium Restaurantで晩ごはん。DhansakとかCutletとか、食べたいものが店内のホワイトボードに書いてあり、やっぱりオススメなんだわと思ったら、売り切れたものを書くボードだった(泣)。KheemaもなかったのでChicken Biryani(₹300)。売り切れのショックなのか、このあと呑みに行くことばかり考えていたのか、デザートもお茶もなしで出てしまって後悔。
今日のChurchgateはCafe Ovalでシメる。前回のムンバイ旅行で見つけたお気に入りのBeer Bar。Eros Cinemaの建物にあるので、リノベーションしたらなくなるんじゃないかと心配していたけど健在だった。あいかわらずオヤジバーだけど、いちおう女性客もいたので安心。
London Pilsner(たぶん₹220)とポテトチップス(たぶん₹30)。インドで瓶ビールを頼むと、大きめのグラスに全部注がれてすぐに瓶を持ち去られて泣くことが多い。ところがここは、おじさんが「これはキープ」と言ってテーブルに置いていった(呑んだ本数がわかるように?)。見るとまわりのテーブルはどこも瓶がたくさん(だいたい同じのばかり呑むひとが多い)。次回はオムレツとかをツマミに呑みたい。
午後から夜までのChurchgate付近の風景いろいろ。
(1) Maharashtra Police Headquartersを背にするBal Thackeray
(2) The Beacon (3) Maharashtra Vidhan Bhavan(州議会)
(4) 泊まってみたいThe Ambassador(右)。この丸い並びがよい。
(5-8) Marine Drive (9) Western Railway Headquarters Office
ムンバイ二日めの乗りものは、すっかり味をしめてしまったバス: 2。歩数は28175歩。
今日の猫。
2024年5月3日(金)
【イラーニー・カフェ10軒め】
ムンバイ三日めの朝ごはんは、近所のYazdani Bakeryからパーセルしてホテルで食べる。店内の様子を見ても、クローズしてしまったカフェを再開するつもりはなさそうで、ベーカリーのみの営業なのでBrun Maska(₹60)をパーセル。店内で食べたかったのはもちろんだけど、パーセルの楽しみはこの古めかしい包装。紐でくくられているのがいい。Brun Maskaは変わらずうまく、Mawa Cakeも買わなかったことは今でも後悔している。Brun MaskaとBun MaskaとMawa Cakeをひとつずつ買うのがたぶん正解。
持ち帰るつもりで途中の南インド屋台でChai(₹10)も買ったけど、ぜったい無理だと気づいて先に飲んだ。パーセルと言えば持ち歩ける容器に入れてもらえたかもしれない。
今日は電車でお出かけの一日になる予定。まずはWestern LineでGirgaon方面へ(Churchgate→Charni Road)。
【イラーニー・カフェ11軒め】
Cosmopolitan Restaurants & Storesで朝のお茶。花柄のカップでTea(₹25)。変わらずいい感じのお店。
【イラーニー・カフェ12軒め】
Cafe de la Paixにハシゴしてお茶。甘いものはないようなのでお茶(₹95)だけ。ミントが入っていておいしい。高いけど。店内は、改装したところもなじんでいい感じになってきた。
朝からここまでに見たFort〜Churchgate(1-3)とGirgaon(4-10)の風景。
(2) Hutatma Memorial Statue: 比べてみるとだいぶ違うけど、いつもモスフィルムって言っちゃうやつ
(3) Bhikha Behram Well
(6) St. Teresa’s Church
Anokhiで買いものをして、Grant Roadまでぶらぶら歩く。Nana Chowkのぐるぐる、久しぶりに見られてうれしい。
(2) Royal Opera House (7-8) Nana Chowk Sky Walk
(9) Grant Road Masjid (10) Grant Road Station
【イラーニー・カフェ13軒め】
B. Merwan & Co.で昼ごはん。前回はパーセルのみの営業だったので、ここで食べるのは5年ぶり。セルフサービスになってしまったのは残念だけど、ふたたびこの素敵な店内に座れるしあわせ。
Bun ButterとMawa CakeとTeaで₹70。Custardがなくて号泣。あとでTea without Sugar(₹24)を追加。どれも変わらずおいしい。この素敵な内装に、紙皿、紙コップは似合わないけれど。花柄のお皿が恋しいけれど。
ふたたびWestern LineでBandraへ(Grant Road→Bandra)。
Bandraの駅ではダッバーワーラーをたくさん見かけた。時間的に、回収した空のお弁当箱を各家に返却する途中なのだろう。
Bandraは、洋服やさんなどの有名店がけっこう集まっている街である。だからここでまとめて買いものをするということも可能ではあるのだが、広範囲に散らばっているので効率はよくない。今回はThe Shopだけ行くことにしたのだけど、駅から遠いのでUberで呼んだオートで(帰りも)。オートはBandra以北しか走っていないので、ふだんの行動範囲ではお目にかからない。Bandraに来るとオートがたくさん走っているのがものめずらしく、ちょっと乗ってみたくもなる。
The Shopでの買い物をすませてなにか飲もうということになり、わたしはTaj Mahal Tea Houseに行きたかったのだけど、J先生が移動なしで行けるところ、と言うので、近所を調べてBoojee Cafeへ。遠出するとちょっとホテルに帰って休憩もできないので、たまにはA/Cのあるカフェも必要。ということでMango Shake(₹350)でまったり。中二階みたいなところの席で、けっこういい感じの人気カフェだった。
今日はあまりアール・デコ建築を見ない日だけど、ここまでに見たもの。
(1) Sheth House(Girgaon)
(2-5) Ness Baug/Ness Baug Annexe(Girgaon)
(6-7) Boscoville(Bandra West)
Bandraにもけっこうあるらしいのだが、なかなか予習もできず、いつもあまり見れずに終わってしまう。
【イラーニー・カフェ14軒め】
電車でMahimまで戻り(Bandra→Mahim Junction)、晩ごはんはCafe Irani Chaii。飲みものはOpenerというソーダのGingerとPineapple(各₹50)。以前はここもPallonji’sだったのに変わっていた(このOpenerというブランドの情報が全く得られない)。食事はMutton Kheema(₹190)、Pav(1個₹9)、Masala Omelette(₹120)、Chicken Cutlet(₹90)。食後にIrani Black Tea(₹30)。テーブル上のメニューになかったので頼まなかったけど、どうやら甘いものもあるみたい。事前調査不足だった(泣)。まだお茶を待っているのにテーブルの上を掃除しようとするおっちゃんがいたのがよくない思い出だけど、ナゾのガイコクジン割引で10%OFFだった(上に書いたのは定価)。
BandraとMahimの風景。
ペプシのチンさん、たぶんムンバイで撮った唯一の明星の写真。一瞬だれだっけ?と思ったくらい、ボリウッド離れが進んでいるわたし。
(1-2) Bandra Station
(4) Sunni Jama Masjid Bandra West
(6) Hazrat Fakhruddin Shah Baba
Harbour Lineで帰る(Mahim Junction→Mumbai CST)。
Mumbai Localはラッシュ時激混みと聞くけど、「ラッシュっていつ、どこ?」と思っていたのだが、ここではじめて遭遇した。電車が遅れてホームに人がたくさんいたのでイヤな予感がしたら、やはりドア(開いている)から人がハミ出した電車が来た。写真や動画を撮っている人もいたから、ふつうのラッシュよりも酷かったんだろうか。さすがにインド人でも果敢に乗り込む人は少ない。いったいいつになったら乗れるのだろうかと思ったが、3本くらい見送ったら空いてきたので、大事をとって女性専用車両に乗ったところ、座って帰れた(一般車両は座れるほどではなかったらしい)。
ムンバイ三日めの乗りものは、Mumbai Local(電車): 4、オート(Uber): 2。乗りもの移動が多かったので、歩数は19992歩。
(1-2) Churchgate (3) Charni Road (4) Grant Road
(5) Bandra (8-9) Mahim Junction (10) CSMT
今日の猫。
2024年5月4日(土)
ムンバイ四日め。今日も電車でお出かけ予定。
駅に向かう途中の近所のモスクふたつ。
(1-2) Kalaigar Masjid
(3-5) Badri Masjid(Badri Mahal)
【イラーニー・カフェ15軒め】
Central LineでMatungaへ(Mumbai CST→Matunga)。
Google mapに閉店かもと書いてあったCafe Gulshanに行ってみたら、やはりなくなっていた。Matungaはムンバイの南インドなので、朝ごはんは南インドティファンを食べたい気持ちもあるが、軽めにすませたいのもあり、バンガロールで超おいしいティファンを食べたあとにまずい(かもしれない)ティファンを食べるのが怖くもあり、結局Koolar & Co.へ。軽めにすませたかったにもかかわらず、ここに来たらキーマを食べないといけない気がしてChicken Kheema with Egg(₹300)。KheemaはふつうPavで食べるのはもちろん知っているけれど、Brun Butter(₹50)がどうしても食べたいのでBrun ButterでKheemaを食べるという暴挙に出ようとしたところ、勝手にPavも持ってこられた。もしかしたらセットかもと思って突き返さなかったのだが、もちろんセットではなかった(1個₹10)。というわけでぜんぜん軽くない。もちろんTea(₹35)も飲む。
Matungaに来た主目的は、昼ごはんにミールスを食べることである。それまで腹ごなしを兼ねてぶらぶらする。
まず最初に、閉館した映画館、Aurora Talkiesの生存確認。
Matungaもアール・デコ住宅密集地なので、このあとは住宅を見ながら適当に歩く(成果はまとめて後述)。
そして昼ごはん。ずっと行きたかった店、A Rama Nayak’s Udipi Shri Krishna BoardingでFull Meals(₹275)。ムンバイに来て南インド料理を食べなくても、という声もあろうが、わたしはあくまでも「ムンバイの南インド料理」を食べに来ているのだ。実際、RiceのほかにChapatiもPuriもついているのは、本場のUdupiからみたら「ムンバイのミールス」らしい(だよね)。「SambharとRasamを残したら金とるぞ」と書いてある(5)のは事前に聞いていて、心に重くのしかかっていたのだけれど、ぜんぜん問題なかった(チャパティを完食しなかったのもあるけど、一瞬で飲める感じだった)。ミールス本体もおいしくて満足だけど、デザートが選べるのも心憎い(でもこのラインナップも南インド的ではないよね)。学食的横並び席がまたいいし、開放感があってどこかUdupiとつながっているコースタルな空気を感じる店。そして入口のカンナダ文字に感涙。
食後のCoffeeはティファンやさんで。実は今回ぜったい行きたい店(Ram Ashraya)があったけど、Sharda Bhavanを再訪したくなって閉店間近に滑り込む(やはり見た目だいじ)。Coffeeは₹40でけっこう高く、席でジャーしてくれる。(合っているかわからないけど)東京のインド料理店と同様の、お客様サービス的なにおいを感じる。
午前中から昼食後まで、Matungaで見たアール・デコ建築。今回は、住宅が取り壊されそうになっていたり、住宅地だったところにアパートが建設中だったりするのを多数目撃した。見たいたてものを計画的に見ておかないと、気がついたらなくなっているということになりかねない。
(1) Tarun Sadan (2) Pavitra Niwas (3) Shastra Sadan (4) Bharati
(5) Durga Nivas (6) Don Bosco High School (7) Daji Pandu Bhuwan
(8) Hira House (9) Anandashram (10) Vijaya Bhavan
King’s CircleにBachelorr’sの支店があったので、冷たいものを食べに行く。Mango Specialメニューがあり、ついついMango Sundae(₹355)に目が眩んでしまったのだけれど、これは軽率だった。余計なものが入っていて甘すぎる。J先生が食べた(飲んだ)Mango Shake With Pieces(₹380)か、Mango Cream(With IC)にするべきだった。
Matungaの風景。
Central LineでFortに戻る(Matunga→Mumbai CST)。
ホテルで少し休憩してから、Meher Cold Drink Houseを再訪。またSweet Lassi(₹30)。今日も最高。
午後はColabaへ行くことにする。
FortからColabaまで、それからColabaをぶらぶらして見た風景。Colabaに泊まるときは真っ先に見るGateway of Indiaも、4日めにしてはじめて見た。
(1) The Asiatic Society of Mumbai Town Hall
(4) Admiralty House (5) Lal Bahadur Shastri Statue
(6) Gateway of India (7) Evelyn House
(10) こんなところにルンギおじさん
Ideal Restaurant(初訪問)でプリン休憩。Custurd(₹70?)とTea (₹40?)。ここはムスリム系の店だと思う。
1903年竣工のTaj Mahal Hotel。インド・サラセン様式。
泊まっても泊まらなくても、お金をおとしてもおとさなくても、The Taj Mahal Palaceには行く。とりあえずトイレには行く。宿泊者以外も入れる階段部分は、写真を撮っている人がたくさんいる。
帰りはバスでFortへ。
午後見たアール・デコ建築をまとめて。Colabaもアール・デコ密集地帯だけど、今日はそれほど熱心に歩き回ってはいないので、目に留まったものだけ。
(1-2) Haroon House (3) BEST Apollo House
(4) K. R. Cama Oriental Institute (5) Dhanraj Mahal (6) Strand Hotel
(7) Zohair Mansion (8) Mody Mansion (9) Sukh Niwas
(10) Malhotra House
Fortに戻っての晩ごはんは、初訪問のPancham Puriwalaで。マンゴーシーズンにいちどは食べたいAamras Puri、今年は本場のムンバイで(Aamras: ₹95, Puri: ₹10/個)。
夕食後にぶらぶら歩いたFortの風景。
(3) Fort Fire Brigade (4) Dadysett Agiary
【イラーニー・カフェ16軒め】
Cafe MilitaryでシメのKingfisher Ultra(₹310)。イラーニー・カフェらしいものは何も頼まず、呑み屋として使ってごめんなさい。でも呑み屋として使えるのはいいことだ。
ムンバイ四日めの乗りものは、Mumbai Local: 2、バス: 1。歩数は26779歩。
(1-3, 7-10) CSMT (3-5) Matunga Railway Station
今日の猫。
泊まっていたホテルのまわりにも猫がたくさんいて、だれかがお水などをあげているようだったが、ついにホテルに入ってきて、さすがに追い出された(6)。
2024年5月5日(日)
ムンバイ五日め(最終日)。朝からバスでふたたびColabaへ。最初のころは降りるバス停や走っている場所を慎重にチェックしながら乗っていたバスも、すっかり慣れた気になってぼーっと乗っていたら、いつのまにか降りるところに来ていた。うしろのドア近くに座っていたので、J先生がいきなり降りて、続こうとしたら走り出した。すぐにスピードが出たので飛び降りるのを躊躇していたら、女性の車掌さんが信号で降ろしてくれた。ちょっとはずかしい。
【イラーニー・カフェ17軒め】
Colabaに来た目的は、Olympia Coffee Houseでの朝ごはん。ここは元イラーニー・カフェで、いまは違うみたいだけどカウントする。前はお昼に来て1Fに通され、空間もメニューもいまひとつだったのでもういいかと思っていたが、その後GFの写真や朝食メニューを見て、朝の再訪を誓っていた。やっとGFに通してもらえたら、イラーニー・カフェっぽいとてもステキな空間だった。本来ならKheemaを食べるべきだし、Caramel Custardだってあったのだけど、このあともう一軒控えているのと、J先生が夜移動の前は少ししか食べないなどとわけのわからないことを言うので(最後の追い込みができずストレス)、Bun Maska(₹25)とTea(₹20)。でもぜったいKheemaを食べるべきだった。後悔は果てしない。
朝食後はChurchgate方面へ向かい、恒例のOval Maidanアール・デコめぐり。その前後に見たものも含めたアール・デコ建築。
(1) Industrial Assurance Building(Churchgate)
(2) Shiv Shanti Bhuvan (3) Empress Court (4) Fairlawn (5) Swastik Court
(6) Court View (7) Moonlight (8) Rajesh Mansion(Oval Maidan)
(9) Kapadia Chambers(Dhobi Talao)
(10) Cecil Court(Colaba)
Oval Maidanアール・デコ建築細部。
(1) Sunshine (2) Oval View (3) Belvedere Court (4) Shiv Shanti Bhuvan
(5) Rajjab Mahal (6) Empress Court (7) Windsor House (8) Swastik Court
(9) Fairlawn (10) Court View
Dhobi Talaoまで北上してKyani & Co.を再訪。朝のおやつは、今回はぜったい食べると決めていた憧れのCream Roll(₹33)と、Special Mawa Cake(₹33)とKyani Tea(₹24)。ここはほんとうに食べたいものが多すぎて、何かを選択したら何かを諦めないといけないのがつらい。今回は諦めたけど、Cherry Custardは毎回食べるべきだし、ここのFaloodaも食べて(飲んで)みたかった。閉店が7時なので晩ごはんは難しいけれど、朝ごはんと昼ごはんとお茶だったらここ1軒だけで1週間はいけそう。紙皿紙コップは残念だけど、だからといって評価は下げられない。近くに泊まって毎日通いたい。
Kyani & Co.のベーカリー、Parsi Dairy Farm、Paris Bakeryと、ビスケットなどの自宅用おみやげ買い回り。
(1) Paris Bakery:このキュートな看板が好き。
(2-4) Parsi Dairy Farm:店内でキレイだなと思ってなんとなく写真を撮って、外から見たら実はGHEEと描いてあった。
(5-6) Kyani & Co.
用事が全部終わったあと、カラスに襲撃される。うわーっとなっているところに通りかかったタクシーから声をかけられ、心のキタナイわたしは「こんなときに客引きかよ」とつい思ってしまったのだが、実は「水あげようか?」と言ってくれている親切な運転手さんだった。これからホテルに戻ってお風呂に入る予定だからウェットティッシュでふいて沒問題。
バスでFortのホテルに戻る。
ColabaからDhobi Talaoまで、朝の活動で見た風景。
(1) Leopold Cafe
(2) Cafe MondegarのあるMetro House
(3) Chhatrapati Shivaji Maharaj Vastu Sangrahalayaを背にするBal Thackeray
(4) St. Anne’s High School
(5) Rajiv Gandhi
(8) Lady Willingdon Building
(9) Lord Irwin Bar & Restaurant:ここも元イラーニー・カフェらしい。看板がいい感じ。
ムンバイの宿はResidency Hotel Fort。二つ星だけど口コミ評価は高く、値段も高い(五つ星のRadisson Blu Atria Bengaluruより少し高かった)。隣の建物の、広くて改装した部屋にアップグレードしてくれたので、古い建物のレトロな雰囲気を期待していた点ではがっかりしなくもなかったけれど、ふつうに快適だった(コンディショナーとボディソープとルームシューズを持ってきたけど不要だった)。ただしGFで窓がないに等しかったのと、時々床をヤスデ(?)が這っていたのがちょっと…(死んで貰いましたが害はなさそう)。でもなによりFortにあるというのが超便利で、CSMTも近いし、ちょっとホテルに戻って休憩するのも簡単ですごくよかった。
今日は夜中のフライトで帰るので、夕方まで部屋をキープしたかったけれど、予約がいっぱいだから1時間だけ延長可ということになった。10時半ごろ戻ってお風呂に入って13時にチェックアウト。
【イラーニー・カフェ18軒め】
荷物を預けて出かける。まずはCafe Excelsiorで昼ごはん。ここのMutton Cutlet Dryは、コルカタのKabirajiみたいに卵でネット状になっていると聞き、これを食べるために来た。ところが売り切れだと言われて号泣。やむなくOmlette Sandwich(₹90)を頼んだけれど、サンドイッチが来たときに、Mutton Cutlet Dry一皿だけなら出せると言われる。もちろん頼む。₹400ととっても高いけれど、揚げたてでものすごくおいしかった。飲みものはFresh Lime Soda(₹60?)とTea(₹30?)。
チェックアウト時間が朝まで決まらなくて予定を立てていなかった午後は、映画を観ることにした。Metro INOX Cinemasの16:15の回を予約したので、それまで近場で過ごすことにしてKala Ghoda方面へ。前から行ってみたかったKala Ghoda Cafeで午後の珈琲を飲む。メニューにFilter CoffeeとMadras Coffeeがあり、一瞬混乱するも、Filter Coffeeはペーパーフィルターで淹れたふつうのブラック珈琲のようだった。Madras CoffeeがいわゆるFilter Coffee(南インド式珈琲)かと思ったが、エスプレッソで作ったそれっぽいもので本物ではなさそう。日本のインド料理店でFilter Coffeeをマドラスコーヒーと呼んでいるところがあるのだが(イヤだ)、インドでも使うのだろうか。Madras Coffeeを確かめたい気持ちもあったけど、ここは正統にFilter Coffee(pot/₹170)を。
ゆるゆるDhobi Talao方面へ向かう。
向かい合うアール・デコ建築をBank of India側から。
(1, 3-4) New India Assurance
(1-2) Bank of India
朝、Cross Maidan横のMahatma Gandhi Roadを北上したのだが、閉まっている屋台がずっと並んでいて、「ここなんだっけ?」と思いながら歩いていた(1-2)。いまその同じところを北上していて、洋服屋台で埋め尽くされている(3-4)。ここはFashion Streetと呼ばれている、かなり有名なところらしい。
映画館に到着。Metro Cinemaは、1938年竣工のアール・デコの映画館である。2005年にマルチプレックスに改装されてINOXの傘下になり、内部はすっかり改装されているけれど、ロビーなどは面影を残したデザインになっているように思う。素敵なたてもので、昔ながらの映画館の気分を少しだけ味わいつつ、 綺麗で快適な環境で映画を観る。妥協点としては最適な映画館なので、最近は毎回来ている。
観たかったのはマラヤーラム映画だったけど、時間が合って観てもいい映画ということでヒンディー映画“Crew”を観た。 以前“K.G.F: Chapter 1”を観たこともあるゴージャスなスクリーンで、予習少し字幕なしの鑑賞。最近ヒンディー映画ばなれをしているので、久しぶりな感じ。
【イラーニー・カフェ19軒め】
映画館を出たら夜。おなかはすいておらず、とにかくビールが呑みたい。気になっていた元イラーニー・カフェ、Sunlight Restaurant & Barへ。かなり前にお酒のライセンスを取って、現在はほぼオヤジバーに見える(いちおう女性客もいたので安心)。Masala PapadとEgg BhurjiをつまんでBIRA White(とKingfisher Ultra)。全部で₹697。店内撮影不可みたいなので手元の写真のみだけど、内装も特にイラーニー・カフェっぽくはなかったと思う。中二階はあった。
午後に見た風景まとめ。
(1) Freemason's Hall
(2) Government of Maharashtra, Bandhkam Bhavan
(3) Forbes Building (4) E. N. T. Hospital (5) Lalcir Chambers
(7) University of Mumbai (8) St. Xavier's High School
(9) Vasudev Balwant Phadke (10) Municipal Corporation Building
ホテルに戻ってロビーで休憩していたら、最後のマンゴーシェイクをひっかけに行く時間がなくなった(号泣)。予約していたUberで空港へ向かう。
ムンバイ五日めの乗りものは、バス: 2、Uber: 1(空港移動)。歩数は19618歩。
(1) 朝の車窓からRegal Cinema
(2) 朝イチに乗ったバス
(3) 昼に乗ったバス
(4) Uberの車窓から、閉館したPalace Talkies(Byculla)をなんとか撮る。
ムンバイでも空港移動以外車は使わなかった。いまさらながらバスが超便利で、車が必要と思うこともなかった。次はもっとバスを乗りこなしたいが、メトロのLine 3が開通していたらかなり便利になっているだろう。
今日の猫。
Chhatrapati Shivaji Maharaj International Airportには1時間くらいで到着。ムンバイからの出国ははじめてだけど、手続きその他特に問題なく終了。フードコートで高くて白いマンゴーシェイクを飲む。
2024年5月6日(月)
CX0660(定刻1:25-9:50)で香港へ。だいたい30分遅れで香港國際機場に到着。
復路の香港トランジットは、いつものようにMTRで九龍サイドに向かう(機場→青衣→太子)。
まずは金華冰廳で菠蘿油(HK$13)の昼ごはん。奶茶にしたか咖啡にしたか忘れてしまったけど、いずれにしてもHK$20。もちろん帰りにおみやげ菠蘿包なども買う。
2軒めは、往路につづいて二階が気になる茶餐廳シリーズで鴻運冰廳餅店。残念ながらここでも一階席。菠蘿冰がなかったので凍檸茶(HK$26)、レモンは4枚。J先生は紅豆冰(HK$35)。
MTRで尖沙咀へ移動。地名マグネットを買ってから重慶大廈を覗き、インドで買いそびれたカレーペーストを探してみたけど見つからなかった。重慶大廈、ふつうの香港世界から来ると「うわ〜、インド」という感じだけど、さすがにインドから来るとインドみうすい。
MTRで香港國際機場へ戻る(尖沙咀→青衣→機場)。
CX542(定刻16:20-21:35)で東京へ。ほぼ定刻に羽田空港に到着して、日付が変わってから帰宅。
おわりに
カルナータカ州では商業施設の看板の60%をカンナダ語にすることが義務づけられたらしいと聞いていたが、マハーラーシュトラ州でもマラーティー語の看板が義務づけられたらしい。カンナダ文字はもともと併記されているところが多いので、バンガロールではそれほど変化を感じなかったが、ムンバイの看板のデーヴァナーガリーは非常に目立った。政治的な背景などは無視した勝手な感想を述べておく。
カンナダ文字が増えるのは好ましいが、デーヴァナーガリーは別にいらない(読めないからではなく、かわいくないから)。
一時的に看板が追加されたり適当に書き加えられたりしているところがあり、景観を乱している。
昔からの手書きやお洒落なフォントの看板が、これを機に味気ないフォントの特徴のないものに変わるのは許しがたい。
ムンバイでは、併記ではなく、アルファベットのみからデーヴァナーガリーのみに変わったところがいくつかあり、これはとても不便。
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つづく
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[最終更新:2024.09.17]