子供の活動限界を作っているのは、親です

芸能活動をお子様にさせている親御さん。

『ウチの子は天才かも!』『才能ある!』と過大評価する事を、まず辞めましょう。

その発想は、伸びていたかも知れない子どもの成長を止めています。

多くのお子様は、自我が目覚めるまで、発想の干渉をされず育ちます。

つまり、常識や大人の発想にとらわれない、その子自身の感性やセンスを持っている事が多い訳です。

つまり、大抵のお子さんは『神童』なのです。

巷は『神童』で溢れています。

ではなぜ『元神童』と呼ばれていた大人が、世の中に多いのでしょうか。

親が勝手に進路を決めてしまっているからです。

多くの事を見聞きし育つはずの感性が、早くから1つの分野(勉強とか)に集中させてしまった事で育たなくなってしまい、大人になる前に発想の限界に到達し、一般人以下の感性になってしまう。

つまり、親が限界を作ってしまっているのです。

子供が一生懸命に行動するのは、「自分が好きだから」ではなく、「親が喜ぶから」です。

学業で良い成績を残す、大会で入賞する、TVに出る。

まだ何をやっているかよくわからないけども、親が喜んでいるから、それが正しいと判断する。

天才的な数学能を持っていたとしていても、親が芸能界を目指せと言えば、子供はそれが正しいと判断して歌や踊りのレッスンに励みます。

「なんかこの子は計算がすごく早いなぁ」とは思っていても、芸能界を目指す事を決めてしまっている親御さんの多くはそれを才能と把握せず、得意でも好きでもない分野に進めてしまいます。

そしてお子さんは、自立した時に思う訳です。

「この先どうすれば?」と。

「芸能界は無理です。この先どうすれば?」と。

親の決めた範囲で動いていたお子様は、とても早い段階で活動限界を迎えます。

それが『元神童』が巷に溢れているメカニズムだと私は考えています。

実は、親が子供に無関心でいるほうが、大器晩成になりやすいそうです。

それは、自分で考えて行動する習慣を身に着けて育っているからです。

幼少期から思春期にかけて、自由な知識や感性を十分身に着け、それを大人になって発揮する。

エネルギーを溜めてから放出する方が、どう考えても威力ありそうですよね。

いま一度、本当に子供が〝やりたい〟のか、それとも〝やらせている〟のか、親子で向き合ってみてはいかがでしょうか。

自分が過大評価しているフィルターを外せば、子供の本質が見えてきます。

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