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「蜜月」完成披露上映会見てきました

大好きな筒井真理子さんの出ている映画、「蜜月」の先行上映があるというので、行ってきました。3月8日「国際女性デー」ということで、主演の佐津川愛美さんと、湯山玲子さん(うちの長男の学生時代の先生でもある)のトークショーもあって。

で、感想書かなきゃなあと思って今朝起きてTwitterなど見たら、この映画、えらい話題になっているじゃないですか。公開無期延期?中止??


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8日は、上映前のトークショーでした。最初に司会の伊藤さとりさんが登壇し、佐津川さんと湯山さんが客席横から登場しました。そして、舞台に立って喋り始めた佐津川さんがいきなり声を詰まらせて、涙を流して泣き始めてしまいました。
観客側からは「ど、どうした??」ととまどいの空気が流れて…司会の方が「感極まった、ということで」と受け取って流してはいきましたが、…なんとなく不穏な空気はそのままでした。

湯山さんとのトークの中でも、ハードな撮影過程をうかがうことができました。ニュース記事にもありましたが「男の監督、男の脚本の方の中での撮影、闘うことはたくさんありました」と仰っていたのは印象的でした。
共演の筒井真理子さんについても「すぐに味方になってくれて大好きです」と。わたしはもうそれこそ30年筒井真理子さん大好きなので、嬉しかったり。


そして今朝からの報道。




記事を読むと、特にこの東スポのは変な切り取られ方をしているなあと発見しました。まず、この「トークショー」が先行上映の前であったことが書かれていません。それから「戦いました」という佐津川さんの発言は、「涙ながら」ではありませんでした。涙は登壇冒頭だけで、すぐに立て直して普通に会話していらっしゃいました。この「戦いました」発言の折には泣いていません。

昨日の朝の段階(監督の加害報道の出る前)での報道でも、写真が「涙ながら」のシーンが多用されていて、なんというか「そこ切り取るんだ…」といやな気持になったのは事実です。


動画もありました。
これもなんでここ切り取ってるんだろうか…。

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実際この映画は「性被害テーマ」と言われていますが、それがどういう形なのかは単純な表現では描かれていません。映画の公式サイトをよく読んでも、そこは明言されてはいませんでした。「佐津川と板尾が性的なシーン」なんていう表現はあるのに(これはミスリード狙ってる??)

予告を見た時点では、真理子さん演じるお母さんが結構しんどい感じだったので覚悟していったのですが…

ああ、コレ書こうとすると絶対ネタバレになるので言えん。

公式サイト、予告が見れなくなってます。そのうちこのサイトも消されてしまうのでしょうか。

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筒井真理子さん、って深田晃司監督のミューズみたいな立場の役者さんになってると思うのですが、深田監督と言えば今の日本映画界においては先駆的な「ハラスメント追放」の立場の映画監督さんです。この筒井さんがいる現場でこの監督、って、…これは相当なハードな「闘い」があったのかもしれません。
佐津川さんが「女性の監督がいると嬉しい」とトークショー(動画でも)で仰っていました。そういえば「タイトル、拒絶」という映画の公開のときに、監督の山田佳奈さんと佐津川さん(と田中俊介さん)の舞台挨拶を見ています。…楽しそうだったなあ。

(2020.12.6)

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話が脱線しました。

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なんていうのかなあ、脊椎反射のように「映画公開中止」と言い切ってしまうのもなんだか悲しい。もちろんこの監督のやったことは許されることじゃないと思います。こういう立場利用してひどいことする男なんて最低だと思うし。でも、あの映画の中の熱演を見てしまうとこのまま闇に葬ってしまうのも残念で。

でも「もうこんな作品のことは忘れて次行こう!」の方がいいのかもしれんなあ、とも。勝手なこと言うてます。


いろいろ思うところがありすぎて散らかってますが、もうまとめる気力がないのでここまで。

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