「趣味はゲームです」はコスパ良すぎる
最近、色々なものが値上がりしている。
ゲームも昔よりは高くなっているだろう。私が中学生の頃、3DSのソフトは新品フルプライスでも5000円前後だった。それでも高くてブックオフをめぐり、少しでも安く買おうとしたのも良い思い出だ。
今、Nintendo Switchのソフトはだいたいフルプライスで6500円ほど。プレステ5のゲームであれば9000円前後も普通になっている。
確かに昔と比べれば値段が上がっているのは事実だ。しかし、ものの値段が上がっている今、ゲームのコスパはむしろ、際立っているのではないだろうか?
大学生や社会人になると、何にでもお金がかかることを実感する。
飲み会に行けば1軒でも5000円前後 。二次会や交通費を合わせれば一晩で1万円弱くらいになってしまう。2泊3日で国内旅行に行くとしたらどうだろう。宿泊費や移動費、食費を含めたら、そう遠くない旅でも5、6万円程度はかかってしまう。
一方でゲームだ。私事で恐縮だが、最近買ってクリアまで楽しんだゲームとしてPS5のFF7リバースとドラゴンズドグマ2の2作品がある。これらはストーリークリアまでやったが、それぞれ50時間ずつくらい遊んでいる。ありがたいことにかれこれ1か月以上、仕事後や休日の楽しみに事欠かない状況が続いている。Amazonなどで若干安く買っているのもあるが、15000円で1カ月以上休日も仕事後も楽しく過ごせているのだ。飲み屋3軒程度の金額でこれだけの時間を楽しめている。楽しい時間に対して、かかっている金額が少なすぎると言わざるを得ない。
もちろんゲームは本体代がある。もしこの2作品のためだけにプレステ5を6万で買ったとしても1回2泊3日旅行に行った程度の金額だ。1か月の間に2泊3日旅行に行き、3回飲み会に参加したと思えば、決してありえない金額ではない。
実際にゲームを趣味としている人ならばわかるが、上記の例はゲームの中では高いほうのシミュレーションだ。本体代は他のソフトも楽しんでいるため、時間当たりの金額ではとても安くなっている。プレステに関しては充実したゲームのサブスクがあったり、発売当初でなければ有名なゲームも結構セールを行っていたりする。逆に、発売1カ月程度でクリアしているのであれば、売ってしまえば結構な金額が返ってくる。(私はまだまだ楽しむつもりなので売らないが)
数年間、数十億円かけて作られたタイトルも、これだけの金額で楽しむことが出来る。市場の広さ故ではあるが、本当にコスパの良い趣味だ。
最近、色々なゲームに対して厳しすぎる意見がよく見られる。もちろん一人のプレイヤーとしてそれぞれのゲームに対して思うことは沢山あるだろう。より良いゲームになってほしいと思うことも、決しておかしいことではない。
ただ、そういったときにもう少し「柔らかい態度」でもよいのではないだろうか。多少不満な要素があったからといって、その作品すべてが悪いとは限らない。ゲームという趣味全体としてみたら、コスパ良く楽しい体験をさせてもらっているのだ。そう思えば、色々なゲームに対してもう少し柔らかいコメントが出来るのではないだろうか?
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