【レポート】ニシキテグリ――青をまとうことをゆるされた数少ない魚
いきもの名:ニシキテグリ(Mandarinfish)
学名:Pterosynchiropus splendidus
【登場するゲーム】
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スズキ目ネズッポ科のニシキテグリ。マンダリンフィッシュとも呼ばれるこの魚は、まずこの体の模様で覚えられるだろう。水の中に絵具を落としたときにできた色合いを体にまとったような模様をしている。この体の模様のため、観賞魚として人気な魚だ。さらに、魚の体に青色が入るのは珍しく、体に青が入るいきものは同属でしか確認ができないらしい。
観賞魚であれば、もちろんゲーム世界でもよく見られる魚となっている。特に観賞魚を見ることができるゲームではよく見られるかもしれない。どの魚も基本的には身体に特徴的な青色が入っている。しかし、『アクアノートの休日』では緑の体になっている。これはもしかすると、ニシキテグリの生息する海の青とまざって上手く発色しないため、緑の体にしたのかもしれない。体が緑になるだけで、なんだか別種のいきもののようだ。
全長約7㎝。
黄緑色の体と、体内にある青色の流状模様が特徴。枝サンゴの隙間に生息しており、オス同士は縄張りやメスをめぐって、相手にかみつくなど激しく争うことがある。
【新発見は身近にある?】2005年にカンボジアの湖で、本種と同じネズッポ科の新属となる魚が生息していることがわかった。魚類は、毎年多くの新種が発見されているが、種の上の区分である新属が発見されるのは、その中でも特に珍しい。しかも、最初に発見された場所が湖ではなく、湖の近くにある市場で売られていたものだというのだから、より驚きである。
同文章は『FOREVER BLUE』(2007)でも掲載されている。これは、Tonlesapia tsukawakii のことであり、2006年にトンレサップで発見されたとされる。2007年のゲームにこの発見が紹介されたことから考えると、『FOREVER BLUE』のいきもの図鑑を読む楽しみができるのではないだろうか。
※このレポートは現在研究員がプレイ・収録した情報を元に書かれている。そのため、新たな情報が更新される可能性がある。
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