【レポート】ヌタウナギ――実は生きた化石かもしれない

いきもの名:ヌタウナギ
学名:Eptatretus sp.(※)

【登場するゲーム】

ABZU
Beyond Blue
海底ハント
つりライフ+
Myxini
飛び出せ!科学くん 地球大探検!謎の珍怪生物に挑め!

 ヌタウナギ目ヌタウナギ科のヌタウナギ。
 『Beyond Blue』では「Eptatretus sp」と学名が紹介されているが、ヌタウナギ科ヌタウナギ属は「Eptatretus burgeri」とされている(『小学館の図鑑Z』より)。このヌタウナギは石灰紀から存在しており、化石が見つかっている。
 このヌタウナギについての説明はゲーム世界であまり多くない。『ABZU』ではヌタウナギの名前は出されているが、その紹介はない。また、『Beyond Blue』では説明は載っているものの、一部が翻訳されていない状態で記されている。このヌタウナギもウナギのようにぬるぬるした粘液を持っているが、どうやら相手の口に入り込んでその粘液で窒息させるといった使い方をするようだ。
 日本のゲームでは現時点で存在を確認できていない(*1)が、この二つのゲームの開発元であるアメリカでは有名な魚なのかもしれない。最近、ヌタウナギと同じ無顎類であるサカバンバスピスという古生物がTwitter上で人気である。無顎類繋がりで日本で注目されることは来るだろうか。

*1:ムラサキヌタウナギは『アクアノートの休日2』にいる。その説明ではメクラウナギ科とされている(学名はヌタウナギ科と同じ)が、その名前からか2006年に科名が変更になったそうだ。

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ヌタウナギは「ウナギ」と名乗るが実はウナギの仲間ではなく、脊椎動物の最下等に位置づけられる、原始的な円口類にぞくする。
「ヌタ」の由来は、危険を察知すると、ヌルヌルとした粘液を分泌することによる。
目は退化して皮膚の下に埋没しており、外からでは確認できない。
新潟のいち部の地域や長崎では食用とされ、韓国では古くから滋養食として珍重されている。
またヌタウナギの皮は高級皮革として、アメリカや韓国ではサイフなどに利用あれている。
普通は水深200~300メートルに生息しているが、JAMSTEC「独立行政法人海洋研究開発機構」(どくりつぎょうせいほうじんかいようけんきゅうかいはつきこう)の調査によれば、相模湾の深海747メートルでも確認されている。

『飛び出せ!科学くん 地球大探検!謎の珍怪生物に挑め!』

 調査を進めることで、古いゲームから最近のゲームまで、実はけっこう登場していることが分かりました。『つりライフ+』によると、「実は心臓を3~4つほど持っている。」そうであり、さらにクリーチャー度合いを高めていると言えます。
 ここまでいろいろな特徴を挙げられてはいますが、今のところまだヌタウナギが敵として登場しているゲームはありませんでした。
 研究員が読んでいた漫画では、ヌタウナギを食べる描写がありましたが……食べる勇気は出ませんね……。
 もし郷土料理で食べたことがある、ここのお店で料理を出しているなどありましたら、感想を教えてください。

 A

※このレポートは現在研究員がプレイ・収録した情報を元に書かれている。そのため、新たな情報が更新される可能性がある。


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