ひとりぼっちは寂しいもんね【メグとばけもの】(プレイ感想ネタバレあり)
泣きゲーという言葉で片付けたくない
でも実際プレイしてたらとにかく泣く。
一周目のメグを死なせないために自らを犠牲にするという王道展開ですら泣いていたのに
もうこのロイのひと言で号泣。
魔界じゃ敵なしの最強生物でさ、日々マジックタールを食べることくらいしか興味のなかったロイがこんな風に思うのはメグと過ごした日々があったからだって…
もう思い出しながら書いてるだけでもうるうるしてしまう。
そしてインディーゲームだし、そんなに長いプレイ時間ではないと聞いていたからここで終わりかと思ったらまさかの2周目!
もしかしてみんなが幸せになれるエンディングが用意されているのかってこのゲームが人気な理由が垣間見えた。
キャッチーさだけじゃないストーリーの良さ
最初は「少女が泣くと世界が滅びる」「泣かさないためにオモチャであやしながらバトル」という紹介に惹かれて購入したけど、プレイしてみたらそもそも話の展開が面白かった。
なんで少女が泣くと世界が滅びるのよ、まぁフィクションだしそういう設定なのでで済む話なのかって思ってたところが原因はメグではなくてロイだとは。
デブリを溜め込んだロイが泣き声に誘発されて臨界点に達してると知った時は面白いなと思った。
そして急に魔界に迷い込むことになったメグがどうしてあんなに安心して過ごせたのか、なぜロイには懐いたのか。
単に人間の少女と魔物のハートフルストーリーな都合主義なのかと思っていたら、ちゃんと理由があってよくできてるなと感心してしまった。
お母さんに読んでもらっていたお気に入りの絵本のおかげで無事でいられたんだなぁ。
でもメグが未来の自分であるお姉さんからついて行かないでという助言をもらってもロイの臨界点の問題は解決していない訳でそこをどう解決していくのかと思ったら
不思議花畑の効果すごい
意味深で思わせぶりなおじいさんだなとは感じていたけどそこまで重要なキャラだったのか。
セバスの手術のおかげでロイも世界も無事で済んだけど記憶を司る部位を切除しなきゃならないなんて…
ただですら魔界と人間界でこれから離ればなれになるのにメグのことを忘れるのはあまりにも酷だよ。
記憶をなくしてもメグは心にいる
メグが無事に人間界に帰れてお母さんと再会してめでたしめでたしでもロイはメグのことを覚えてないんだもん悲しいよなと思ったら、
例え記憶を忘れていてもメグの痕跡は残っているんだって。メグがくれた花、メグが描いてくれた絵それらを見てこういうのも良いもんだって…ロイの心境の変化が嬉しい。
確実にメグと出会う前の無機質なばけものではない新しいロイがそこには居るんだよ。
二人で同じ空を見続けている
魔界と人間界の関わり方がメグの出来事を機に変わっていくかもしれなくても二人が再び出会うことはないか、もしあったとしてもそれはメグが大人になった先のもっともっと遠い未来なんじゃないかな。
でもその間もメグは赤い星がなくなった夜空を見続けているし
ロイもまたメグに教えてもらったことは忘れててもキラキラしたオホシサマを見続けてるんだよ。
あの日いっしょに見たお星様の思い出が2人の心に残り続けてると思うと泣けてくる。
メグはお母さんとまた一緒に暮らしてこれから先、大きくなるにつれて友達とか新しい出会いがたくさんあると思うのよ。
でもロイにも本当の親友になれたゴランが居てくれるし、ロイが覚えてなくても四天王のみんなだったり今回の冒険で出会った魔界のみんながロイのことを覚えてるからさ。
きっとこれからは楽しく過ごしていけるんだろうなと思えて嬉しい。幸せになってくれ、ロイ。
おまけ 好きだった王道お約束なところ
まずこの手のゲームで魔界の四天王が出てくる時点ですでにわくわくするのに、メンバー構成が怪力・紅一点・少年・老人でにっこり。
厳かな円卓で魔王城かなにかかと思ったら、こじんまりした会議場なのは笑った。
こういうちょっとした笑いというか笑顔になるポイントが多いゲームだった。
あとはありがちな展開と言われるかもだけど仲間が敵の手で悲しい怪物に変貌する展開も好き。
そして俺に構わずやれ的なのはやっぱり良い!
そしてこっちの展開も好き。
マッドサイエンティストが己の技術を過信して自ら化け物に成り下がるのは最高やんね。
小ネタまとめ
ドット絵の雰囲気とかキャラクターとかはもちろんだけどこういう細部にも温かみを感じる作品で終わったあとにプレイして良かったなとしみじみ思えるゲームだった。プレイして良かった。
読んでくれてありがとうございました!
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