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「夏へのトンネル、さよならの出口」

鍵垢にしてるので、しばらくTwitterの感想投稿は無くなります。
鑑賞直後の感想は以下の通り。

”いや、これは泣くわ。 想像してたより重めの過去と現在を持つ主人公の渇望と再生と愛の物語。 シンプルなプロットながら綺麗なアニメーションとラストの畳み掛けに感情を揺さぶられたよ。”

主演の鈴鹿央士、飯豊まりえ両氏は本職の声優ではないものの、流石に慣れた演技で、特に飯豊まりえさんは吹き替え、アニメと声優経験も豊富なので、安心して見ることができました。岸辺露伴の泉さんとは全く違う女子学生らしい演技だったと思います。

ストーリーは、幼い頃に妹を亡くしたことを父親から責め続けられてきた主人公、塔野カオルが転校生、花城あんずと、入ると願いが叶うと言われるウラシマトンネルの謎を解き明かしていくというもの。

どうもこのトンネルは時間と空間がねじ曲がっているらしく、クライマックスのウラシマ効果的なメールのやり取りは、新海誠監督の「ほしのこえ」を思い出したり。

一方で、カオルが最初にトンネル入った時に見つけた昔飼っていたインコを連れて帰るのはいいけど、数日家を空けている間世話どうしているんだ、そもそもラストのあれはあかんだろ、という指摘をされるフォロワーさんがおられて、確かにそれはそう、少しフォロー入れるだけでも印象変わっただろうな、と思いました。

まあそれでも、喪失と再生と愛の物語をコンパクトな尺で、センスの良いアニメーションで描き切ってくれています。

泣けるシーンもあるし今作で完結していますので、ちょっといい映画を見てみたい人におすすめできますよ。
私が行った回では、ご高齢の女性四人組が前の方で鑑賞されていて、なかなか幅広い層で楽しまれてる様子です。


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