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【ネタバレ】つまりあれだね、あれ!「機動戦士ガンダムGQuuuuuuX(ジークアクス) -Beginning-」
機動戦士ガンダムGQuuuuuuX -Beginning- 鑑賞。
— 昼行灯 (@gamconp) January 17, 2025
いやー、これは予想以上に「ネタバレ注意」案件でした。冒頭から笑ってしまったよw
とりあえず本放送楽しみ!
ネタバレ感想はnoteに書きます!
公開初日なので、まっさらな気持ちで本作を楽しみたい人は本記事を鑑賞後に読んでいただくことをおすすめします。
ネタバレ感想
公開前からネットで予想は出ていました。「ジオン勝利IFの宇宙世紀世界では?」と。考察班すごいね、その通りでしたよ。でもね……。
まさかスタジオカラー全力の、「ギレンの野望」ジオン公国勝利ルートが映像で見れるとは思わんじゃん!?
冒頭の「機動戦士ガンダム」(TV版)のナレーションからカバーするとは思わなかったので、一瞬、何を見せられているのかとポカーンとしてしまいました。更にタイトル「Beginning」で挿入されるサントラもTV版サブタイトルそのもの。もう笑うしかありませんでした。
その後はシャアがサイド7でガンダムを奪取、連邦軍のMSをガンダムで葬ったり、赤いガンダムにサイコミュとエルメスと同型のビットを乗せたりと、仮想一年戦争が炸裂していて最高でした。
パンフレット(豪華版)を読むとこのBeginningパートは庵野監督がかなり関わっている様子。なるほどガンダムのサントラがここぞというタイミングでバッチリハマっていました。
以前私は安彦良和さんが監督した「ククルス・ドアンの島」を酷評したのですが、その中でサントラの使い方がイマイチ、と延べ、シン・ウルトラマンの使い方が好きと書いていたのですが、今回まさに我が意を得たり、な気分でした。そうそう、こんな感じにガンダムのサントラを入れてほしかったのよ。
そしてBeginningパートの終盤、シャアはシャリア・ブルとマヴ(2機一組のMS戦術とそのパートナーの総称)になります。シャリア・ブルと言えばTV版で印象に残るニュータイプでありながら、わずか1話で退場した勿体ないキャラクター。本作では彼が生き残り、本編であるU.C.0085時にもメインキャラクターになっているのも、とても面白いセレクションだと思いました。なお今のところ、ララアは少なくとも人としては登場していません。
また、シャアとシャリア・ブルとのワインを飲みながらの会話劇は、庵野監督が富野由悠季を憑依させて書いたそうで、パロディではない凄みを感じました。
しかしこの仮想一年戦争、最後はかなり意外な方向、というか逆襲のシャアのような終わり方をみせ、そこから遂にジークアクスの世界につながっていくのですが、ここは本当に謎だらけで、かつ引きのある結末で良かったですね。願わくはガンダムUCのように、オカルト技術に行きすぎないように……。
さて、ここから漸くトレイラーに流れた、アマテ、ニャアン、シュウジたちの物語が始まるわけです。舞台はサイド6。
U.C.0085だから一年戦争終結から5年。正規の時間軸だとZガンダムの2年前ですね。
ここで出世したシャリア・ブル中佐とカムラン・ブルームが会合するシーンなどはやはりワクワクしましたが、主役はあくまでアマテ(マチュ)たち。彼ら彼女たちの出会いから、ジークアクス登場の流れも自然で、躍動感ある始まりだったと思います。
ジークアクスの初戦闘は正規のジオン軍人であるエグザベ・オリベ君でしたが、そこからどうマチュが乗り込むのか、なるほどと思える展開だったと思いました。
おそらくストーリーは1~2話くらいのエピソード(Beginningを0話とするなら)かと思いますが、続くクランバトル参戦と、実質的な初戦の戦い方、ニュータイプ能力の描写も丁度良く、また映画としてのキリもとても良かったと思いました。
しかしバーでシャリア・ブルがお酒を飲みながらマチュたちの戦いを見てるシーンなど、本当に一年戦争と地続きの感じがして、ニヤニヤしてしまいました。
一年戦争の仮想戦記なんて、二次創作にもほどがある、と拒否反応示す人もおられるかもしれませんが、スター・トレックだって劇場版は別タイムラインで展開し、新たな広がりを見せたように、今後も宇宙世紀を舞台にした作品を作り続けるなら、避けられない手法だったと思います。
個人的には今までどうしてもエヴァの制作会社の印象が強すぎたスタジオカラーが、「これで食いっぱぐれない」コンテンツを手に入れた、と思ってしまいました。
パンフレットは通常版が1,200円、豪華版が3,000円。豪華版には通常版のパン付に加え、マテリアルズと銘打たれた設定資料+インタビューが掲載されていました。特に鶴巻監督、脚本の榎戸さん、庵野監督による濃ゆい対談記事は必読で、これが読めただけでも豪華版を買った価値があったと思います。
本放送がいつになるかは、本編内では明示されませんでしたが、これは待つ価値のある作品が来たなあ、と嬉しい鑑賞体験でした。大画面でも映える映像と音響でしたので、ネタバレ踏む前に鑑賞していただきたいところです。